一貫性のあるデバイス・パスを使用したボリュームへの接続
Oracle Cloud Infrastructureでは、互換性のあるLinuxベース・インスタンスにアタッチされたブロック・ボリュームに対して、一貫性のあるデバイス・パスがサポートされています。ブロック・ボリュームをインスタンスにアタッチするときには、インスタンスの再起動後も一貫性が保たれるデバイス・パスを選択できます。これにより、次のようなタスクを実行するためにボリュームを参照する場合に、一貫性のあるデバイス・パスを使用できます:
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パーティションの作成。
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ファイル・システムの作成。
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ファイル・システムのマウント。
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インスタンス起動時のボリュームの自動マウントでボリュームを正しくマウントするためのオプションを
/etc/fstab
ファイル内に指定。詳細は、一貫性のあるデバイス・パスを使用したブロック・ボリューム用のfstabオプションを参照してください。
互換性のあるLinuxベース・インスタンスで一貫性のあるデバイス・パスを使用する場合、ブート・ボリュームのデバイス・パスは次のとおりです:
/dev/oracleoci/oraclevda
超高パフォーマンス・レベルで構成されたボリュームをアタッチする場合は、デバイス・パスが必要です。
ブート・ボリュームをデータ・ボリュームとして2番目のインスタンスにアタッチする場合、デバイス・パスは使用できません。
一貫性のあるデバイス・パスをサポートするイメージ
次のすべてに該当する場合、インスタンスでは、一貫性のあるデバイス・パスがサポートされ、デフォルトで有効化されます:
- インスタンスがプラットフォーム・イメージを使用して作成されています。
- イメージがLinuxベース・イメージです。
- イメージが2018年11月以降にリリースされています。特定のバージョン番号については、イメージのリリース・ノートを参照してください。
- インスタンスが2019年1月11日以降に起動されています。
イメージOCIDまたは既存のブート・ボリュームを使用して起動されたインスタンスの場合、ソース・イメージで一貫性のあるデバイス・パスがサポートされていれば、そのインスタンスではデバイス・パスがサポートされます。
Linuxベースのパートナ・イメージや、他のソースから作成されたカスタム・イメージでは、一貫性のあるデバイス・パスはデフォルトでは有効になっていません。後述のステップでカスタム・イメージのイメージ機能を編集することで、これらのイメージの一貫したデバイス・パスを有効にできます。この機能は、Windowsベース・イメージには適用されません。
- ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」を選択します。「コンピュート」で、「カスタム・イメージ」を選択します。
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一貫性のあるデバイス・パスを有効にするカスタム・イメージをクリックします。
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「イメージ機能の編集」をクリックします。
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「一貫したボリュームの命名」セクションで、「有効」を選択します。
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「変更の保存」をクリックします
コンソールでのデバイス・パス 🔗
デバイス・パスは、ブロック・ボリュームをインスタンスにアタッチするときに選択します。
デバイス・パスを指定すると、インスタンスの「アタッチされたブロック・ボリューム」リストの「デバイス・パス」フィールドにそのパスが表示されます。
インスタンス上のデバイス・パス 🔗
次のサンプル・コマンドを使用して、アタッチされたボリュームに対して様々な構成タスクを実行します。一貫性のあるデバイス・パスを使用するボリュームおよび使用しないボリュームに対するコマンドを示しています。
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デバイス・パスの指定なし:
fdisk /dev/sdb
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デバイス・パスの指定あり:
fdisk /dev/oracleoci/oraclevdb
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デバイス・パスの指定なし:
/sbin/mkfs.ext3 /dev/sdb1
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デバイス・パスの指定あり:
/sbin/mkfs.ext3 /dev/oracleoci/oraclevdb1
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デバイス・パスの指定なし:
UUID=84dc162c-43dc-429c-9ac1-b511f3f0e23c /oradiskvdb1 xfs defaults,_netdev,noatime 0 2
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デバイス・パスの指定あり:
/dev/oracleoci/oraclevdb1 /oradiskvdb1 ext3 defaults,_netdev,noatime 0 2
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デバイス・パスの指定なし:
mount /dev/sdb1 /oradiskvdb1
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デバイス・パスの指定あり:
mount /dev/oracleoci/oraclevdb1 /oradiskvdb1