ポッド・ネットワーク用のflannel CNIプラグインの使用
Kubernetes Engine (OKE)を使用して作成されたクラスタ内のワーカー・ノードでのポッド通信にflannel CNIプラグインを使用する方法を確認してください。
flannel CNIプラグインは、VCNのCIDRブロックのIPアドレスを使用せずにポッド・ネットワーキングを提供します。ポッド間の通信は、flannelオーバーレイ・ネットワークにカプセル化されます。flannelオーバーレイ・ネットワークとは、IPアドレスをコンテナにアタッチすることでKubernetesネットワーキング・モデルの要件を満たす、単純なプライベート・オーバーレイ仮想ネットワークです。プライベート・オーバーレイ・ネットワークのポッドには、同じクラスタ内の他のポッドからのみアクセスできます。flannelの詳細は、flannelのドキュメントを参照してください。
flannelオーバーレイ・ネットワークは、独自のCIDRブロックを使用して、ポッドとワーカー・ノードにIPアドレスをプロビジョニングします。flannel CIDRブロックはクラスタ間で共有されないため、複数のクラスタに同じflannel CIDRブロックを指定できます。デフォルトのflannel CIDRブロックは、65,534のポッドと512のワーカー・ノードをサポートするのに十分な大きさで、さらに多くのノードをサポートするためにサイズを大きくすることができます。また、ワーカー・ノード当たりのポッド数は、ノード・シェイプによって決まるわけではありません。したがって、ノード当たりのポッドの密度がOCI VCNネイティブ・ポッド・ネットワーキングCNIを使用する障害となる場合は、flannel CNIプラグインを使用することを検討してください。
flannel CNIプラグインは、管理対象ノード・プールでは使用できますが、仮想ノード・プールでは使用できません。
自己管理ノードでは、flannel CNIプラグインを使用できます。詳細については、Working with Self-Managed Nodesを参照してください。
2022年7月より前のリリースでは、Kubernetes Engineで作成したクラスタは、ポッド・ネットワーキングに常にflannel CNIプラグインを使用していました。2022年7月より後のリリースでは、コンソールを使用してクラスタ(Kubernetes 1.22以降を実行)を作成する場合、OCI VCNネイティブ・ポッド・ネットワーキングCNIプラグインがデフォルトです。ただし、「カスタム作成」ワークフローを使用する場合は、flannel CNIプラグインを使用するクラスタの作成を選択できます。APIを使用する場合、flannel CNIプラグインが引き続きデフォルトになります。