イングレス・コントローラの管理

Kubernetes Engine (OKE)を使用して作成するクラスタで設定できるKubernetesイングレス・コントローラについてご確認ください。

Kubernetesイングレス・コントローラは、Kubernetesイングレスに定義されたルールおよび構成オプションを実装して、受信トラフィックをロード・バランシングし、クラスタ内のワーカー・ノードで実行されているサービス・ポッドにルーティングします。

Kubernetesイングレスとは、クラスタの外部から発生するHTTPおよびHTTPSトラフィックを処理するためのルーティング・ルールおよび構成オプションの集合を構成するKubernetesリソースの一種です。単一のイングレス・リソースを使用して複数のサービスのルーティング・ルールを統合できるため、インターネットまたはプライベート・ネットワークからトラフィックを受信するサービスごとに、LoadBalancerタイプのKubernetesサービス(および関連するOCIロード・バランサ)を作成する必要がなくなります。

Kubernetes Engineを使用してクラスタを作成する場合は、次を設定できます:

• OCIネイティブ・イングレス・コントローラ。OCIネイティブ・イングレス・コントローラは、リクエストを処理し、イングレス・リソースに定義されたルールに従ってルーティングするOCIフレキシブル・ロード・バランサを作成します。ルーティング・ルールが変更された場合、OCIネイティブ・イングレス・コントローラによってロード・バランサ構成も更新されます。「KubernetesクラスタでのOCIネイティブ・イングレス・コントローラの設定」を参照してください。
• Nginxイングレス・コントローラなどのサード・パーティのイングレス・コントローラ。サード・パーティのイングレス・コントローラをクラスタとは別に明示的にインストールおよびアップグレードする責任があります。ワーカー・ノードでポッドとして実行する場合、サード・パーティのイングレス・コントローラはロード・バランシング・ロールを実行し、ルーターとして機能します。そのため、イングレス・コントローラに暗号化および復号化のためのHTTPSトラフィックが多数ある場合、サードパーティのイングレス・コントローラは、大量のコンピュート・リソースを消費する可能性があります。例: クラスタでのNginxイングレス・コントローラの設定を参照してください。