ヘルプ・シート - ディスクのインポート手順

このヘルプ・シートを使用して、ディスク・インポート手順を実行します。

開始する前に

開始する前に、次のことを確認してください:

  • 次の情報が利用可能になっている:

    • ディスク転送ジョブOCID

    • パッケージ・ラベル

    • 出荷ベンダーおよびトラッキングID

    • 返却出荷ベンダーおよびトラッキングID

  • データがコピーされるLinuxマシンへのルート・アクセス権がある

  • データがコピーされるLinuxマシンに構成ファイルおよびデータ転送ユーティリティがすでにインストールされている。

転送ディスクのアタッチおよび作成

転送ディスクをアタッチおよび作成するには:

  1. データがコピーされるLinuxホストにインポート・ディスクを物理的にアタッチします。

    このプロセスの一部として、次の手順を実行します:

    1. lsblkを実行してデバイスが表示されることを確認し、後のステップで必要になるためデバイス・パスをノートにとっておきます

    2. hdparm -I deviceを実行し、ディスクが有効なレスポンス(特に、読取り可能なシリアル番号)を提供していることを確認します。

      ディスクにはパーティションまたはファイルシステムが含まれていない必要があります。含まれている場合は、次を実行します:

      wipefs -a /dev/path
  2. データ転送ユーティリティを使用して転送ディスクを作成し、暗号化パスフレーズを生成して表示し、一意のマウント・ポイントを作成して、ディスクをマウントします:

    dts disk create --job-id job_id --block-device block_device

    暗号化パスフレーズが出力に表示されます。表示されなくなったり再度アクセスできなくなったりするため、安全な場所に保存してください。

    出力からディスク・ラベルを記録します。これは、この手順で後ほど必要になります。

    /mnt/orcdts_disk_labelという新しいマウント・ポイントがあることを確認します

  3. 前のステップのマウント・ポイントを使用して、ファイルをデータ転送ディスクにコピーします。tarをお薦めしますが、cprsyncなどの他のタイプのコピー・メソッドも使用できます。

    次に2つの例を示します:

    • tar -cvzf /mnt/disk_label/filesystem.tgz filesystem/
    • tar -cvzf /mnt/disk_label/filesystem.tgz filesystem/ |xargs -I '{}' sh -c "test -f '{}' && md5sum '{}'"|tee tarzip_md5

    ディスクにコピーできるのは、通常のファイルのみです。特殊なファイル(リンク、ソケット、パイプなど)は、直接コピーできません。特殊なファイルを転送するには、ファイルのtarアーカイブを作成し、tarアーカイブをディスクにコピーします。

    すべてのファイルをデータ・ホストからコピーしてマニフェスト・ファイルを生成するまで、ディスクは切断しないでください。すべてのファイルをコピーする前に誤ってディスクを切断した場合は、暗号化パスフレーズを使用してディスクのロックを解除する必要があります。

  4. すべてのデータがディスクにコピーされた後にマニフェスト・ファイルを生成します:

    dts disk manifest --job-id job_id --disk-label disk_label

    マニフェスト・ファイルは転送ディスクに配置されます。

  5. 転送ディスクをロックします:

    dts disk lock --job-id job_id --disk-label disk_label --block-device block_device 
  6. 転送パッケージに転送ディスクをアタッチします:

    dts disk attach --job-id job_id --package-label package_label --disk-label disk_label
  7. 転送パッケージをトラッキング情報で更新します:

    dts package ship --job-id job_id --package-label package_label --package-vendor package_vendor_name --tracking-number tracking_number --return-tracking-number return_tracking_number
  8. Linuxホストからディスクを物理的に取り外します。

  9. ディスクをパッケージ化して、印刷された返却ラベルを挿入し、送付ラベルをパッケージの外側に添付します。

  10. Oracleに送付するディスクをベンダーに渡します

  11. 転送パッケージのステータスをモニターします:

    dts package show --job-id job_id --package-label package_label
  12. Oracleがディスクを受け取ってファイルをアップロードした後、アップロード・ステータスを確認します。

  13. ジョブが完了し、インポート・ディスクが返されたら、転送ジョブを終了します:

    dts job close --job-id job_id