RPCINFOによるマウント・ターゲットのネットワーク接続性の確認

RPCINFOユーティリティを使用して、すべての必要なポート上でマウント・ターゲットがネットワークに接続されていることを確認します。

rpcinfoユーティリティは、現在実行中のすべてのリモート・プロシージャ・コール(RPC)サービス、その名前と説明、およびそれらが使用しているポートのリストを取得するプログラムです。rpcinfoユーティリティを使用して、すべての必要なポート上でマウント・ターゲットがネットワークに接続されていることを確認できます。

マウント・ターゲットは、次のポートおよびプロトコルに接続されている必要があります:
  • ポート111、2048、2049および2050へのTCP接続
  • ポート111および2048へのUDP接続

RPCINFOユーティリティのインストール

このユーティリティは、マウント・ターゲットのIPアドレスへのネットワーク・アクセスがあるインスタンスにインストールする必要があります。

Windows Server 2012 R2およびそれ以降のバージョンには、rpcinfoがすでにインストールされています。

それ以外のオペレーティング・システム(Linux、CentOS、Ubuntuなど)の場合は、ターミナルを開き、rpcinfoコマンドを実行して、このユーティリティがインストールされていることを確認します。コマンドが認識されない場合は、次のコマンドを使用してユーティリティをインストールします。
LinuxまたはCentOSにRPCINFOをインストールするには
Oracle LinuxまたはCentOSインスタンスにrpcinfoをインストールするには:
  1. インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
  2. 次のコマンドを入力します。
    yum install rpcbind
UbuntuにRPCINFOをインストールするには
Ubuntuインスタンスにrpcinfoをインストールするには:
  1. インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
  2. 次のコマンドを入力します。
    apt-get install rpcbind

RPCINFOユーティリティの使用

  1. マウント・ターゲットのIPアドレスを識別します。これは、マウント・ターゲットの詳細ページから取得できます。マウント・ターゲットの詳細の取得を参照してください。
  2. インスタンスでターミナルを開き、次のコマンドを入力して、マウント・ターゲットに関する情報を取得します。mount_target_IP_addressをマウント・ターゲットのIPアドレスに置き換えます:
    $ rpcinfo -p <mount_target_IP_address>
    たとえば、マウント・ターゲットのIPアドレスが10.0.0.7の場合、コマンドとその出力は次のようになります:
    $ rpcinfo -p 10.0.0.7
       program vers proto   port  service
        100021    4   tcp   2050  nlockmgr
        100000    2   udp   111  portmapper
        100000    3   udp    111  portmapper
        100000    4   udp    111  portmapper
        100000    2   tcp    111  portmapper
        100000    3   tcp    111  portmapper
        100000    4   tcp    111  portmapper
        100003    3   tcp   2049  nfs
        100005    1   udp   2048  mountd
        100005    1   tcp   2048  mountd
        100005    2   udp   2048  mountd
        100005    2   tcp   2048  mountd
        100005    3   udp   2048  mountd
        100005    3   tcp   2048  mountd
  3. リストされているプログラムごとに、次のコマンドを使用してRPCコールを実行し、レスポンスが受信されたかどうかをレポートします:
    • UDP (-u)を使用したRPCコールの実行
      $ rpcinfo -u <mount_target_IP_address> <program_number>
    • TCP (-t)を使用したRPCコールの実行
      $ rpcinfo -t <mount_target_IP_address> <program_number>
    RPCコールが成功した場合、出力は次の例のようになります:
    $ rpcinfo -u 10.0.0.7 100005
    program 100005 version 1 ready and waiting
    program 100005 version 2 ready and waiting
    program 100005 version 3 ready and waiting

rpcinfoユーティリティの詳細は、rpcinfo(8) - LinuxのmanページおよびWindows RPCINFOのドキュメントを参照してください。