ブロック・ボリュームの追加
ブロック・ボリュームは、Oracle Cloud Infrastructureインスタンスで使用するネットワーク・ストレージを提供します。インスタンスを対象にボリュームを作成、アタッチおよびマウントすると、コンピュータ上の物理ハード・ドライブと同様に使用できます。ボリュームは一度に1つのインスタンスにアタッチできますが、1つのインスタンスからデタッチして別のインスタンスにアタッチしても、データはそのまま保持されます。
このタスクでは、ボリュームを作成してインスタンスにアタッチする方法と、ボリュームをインスタンスに接続する方法を示します。
ブロック・ボリュームの詳細は、「ブロック・ボリュームの概要」を参照してください。
ボリュームの作成
- ナビゲーション・メニューを開き、「ストレージ」をクリックします。「ブロック・ストレージ」で、「ブロック・ボリューム」をクリックします。
- 「ブロック・ボリュームの作成」をクリックします。
- 「ブロック・ボリュームの作成」ダイアログで、次のように入力します:
- コンパートメントに作成: このフィールドのデフォルトは、現在のコンパートメントです。まだ選択していない場合、ボリュームを作成するコンパートメントを選択します。
- 名前: わかりやすい名前を入力します。機密情報の入力は避けてください。
- 可用性ドメイン: インスタンスに選択したものと同じ可用性ドメイン を選択します。インスタンスの起動時にチュートリアルの手順に従った場合、これがリストの最初のADです。ボリュームとインスタンスは、同じ可用性ドメイン内にある必要があります。
- サイズ: 50を入力して50GBのブロック・ボリュームを作成します。
- バックアップ・ポリシー: バックアップ・ポリシーは選択しないでください。
- タグ: タグ付けフィールドは空白のままにします。
- 「ブロック・ボリュームの作成」をクリックします。
50GBのブロック・ボリュームがプロビジョニング状態で表示されます。ボリュームがプロビジョニング状態でなくなったら、インスタンスにアタッチできます。
インスタンスへのボリュームのアタッチ
次に、iSCSI ネットワーク接続を介してボリュームをインスタンスにアタッチします:
-
インスタンスの検索: ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
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インスタンス名をクリックして詳細を表示します。
- 「リソース」セクションで、「アタッチされたブロック・ボリューム」をクリックします。
- 「ブロック・ボリュームのアタッチ」をクリックします。
- 次を入力します:
- ボリューム: 「ボリュームの選択」オプションを選択します。
- コンパートメントを変更する必要がある場合は、「コンパートメントの変更」をクリックし、ブロック・ボリュームを作成したコンパートメントを選択します。
- <compartment>のボリューム: リストからブロック・ボリュームを選択します。
- アタッチメント・タイプ: 「ISCSI」を選択します。
-
CHAP資格証明が必要: 選択を解除したままにします。
ヒント
CHAP は、セキュリティ・プロトコルです。このボックスは、チュートリアル目的の場合は選択を解除したままにすることができます。本番環境を設定する場合は、CHAP資格証明を要求することをお薦めします。 - デバイス・パス: インスタンスが一貫性のあるデバイス・パスをサポートする場合、デバイス・パスのリストが表示されます。リストから1つ選択します。
- アクセス: 「読取り/書込み」を選択します。
- 「アタッチ」をクリックします。
アタッチメント・プロセスには約1分かかります。ボリュームの準備が完了すると、ボリュームの「アタッチメント状態」がATTACHEDになります。
ボリュームへの接続
ボリュームがアタッチされたら、iSCSI接続を構成できます。iscsiadm
コマンドライン・ツールを使用してボリュームに接続します。構成、認証およびログオンするために必要なコマンドは、コンソールで提供されるため、それらをインスタンス・セッション・ウィンドウに簡単にコピーして貼り付けることができます。接続を構成したら、物理ハード・ドライブと同様に、ボリュームをインスタンスにマウントして使用できます。
ボリュームに接続するには:
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「インスタンスへの接続」の説明に従ってインスタンスにログオンします。
- ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
-
インスタンス名をクリックして詳細を表示します。
- 「リソース」セクションで、「アタッチされたブロック・ボリューム」をクリックします。
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アタッチしたボリュームの横にある
をクリックし、「iSCSIコマンドおよび情報」をクリックします。「iSCSIコマンドおよび情報」ダイアログが表示されます。ダイアログには、ボリュームに関する特定の識別情報(IPアドレスやポートなど)、および使用する必要のあるiSCSIコマンドが表示されます。各コマンドにすでに含まれている適切な情報に基づいてコマンドを使用できます。
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接続コマンドは、iSCSI接続を構成し、iSCSIにログオンします。「接続」リストから各コマンドをコピーしてインスタンス・セッション・ウィンドウに貼り付けます。
必ず各コマンドを個別に貼り付けて実行してください。3つのアタッチ・コマンドがあります。各コマンドは
sudo iscsiadm
で始まります。 -
iSCSIにログオンする最後のコマンドを入力した後、ボリュームを(必要に応じて)フォーマットし、マウントできます。インスタンスにマウント可能なiSCSIデバイスのリストを取得するには、次のコマンドを実行します:
sudo fdisk -l
ディスクが正常にアタッチされると、返されるリストに次のように表示されます:
Disk /dev/sdb: 50.0 GB, 50010783744 bytes, 97677312 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 1048576 bytes
重要
Linuxインスタンス上のボリュームへの接続
Linuxインスタンス上のボリュームに接続している場合、これらのボリュームをインスタンスの起動時に自動的にマウントするには、
/etc/fstab
ファイル内の特定のオプションを使用する必要があります。そうしないと、インスタンスの起動に失敗する可能性があります。詳細は、従来のfstabオプションおよび一貫性のあるデバイス・パスを使用したブロック・ボリューム用のfstabオプションを参照してください。
次の手順
これで、インスタンスの実行とストレージのアタッチが完了しました。次のステップを検討してください:
- 独自のソフトウェアをインスタンスにインストールします。
- Oracle Cloud Infrastructureを使用するための別のユーザーを追加します。ユーザーの追加を参照してください。
- インスタンスを終了した場合は、チュートリアルで作成したリソースを削除します。「チュートリアルのリソースのクリーンアップ」を参照してください。