NATゲートウェイのメトリック
メトリック、アラームおよび通知を使用して、NATゲートウェイのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターできます。
このトピックでは、メトリック・ネームスペースoci_nat_gateway
によって生成されるメトリックについて説明します。
リソース: NATゲートウェイ
メトリックの概要: oci_nat_gateway
NATゲートウェイは、各ホストにパブリックIPv4アドレスを割り当てることなく、プライベート・ネットワーク全体にインターネットへのアクセス権を付与するために使用されます。各ホストはインターネットへの接続を開始してレスポンスを受信できますが、インターネットから開始されたインバウンド接続を受信することはできません。
使用可能なメトリックは、NATゲートウェイが稼働しているかどうか、ゲートウェイ経由のデータ量、および予期しないエラーが発生してパケットがドロップされているかどうかを迅速に判断するのに役立ちます。
- NATゲートウェイとの間のトラフィック: ゲートウェイごとのトラフィック・レベル(パケットおよびバイト)。これは、ゲートウェイの内外に到達するトラフィックの相当な増加または減少を識別するのに役立ちます。
- ドロップされたパケット: ゲートウェイごとのドロップ(ドロップされたパケット)。これは、NATポート不足などの問題によって発生したトラフィックの変更を識別するのに役立ちます。
必要なIAMポリシー
リソースをモニターするには、コンソールまたはREST API (およびSDK、CLIまたはその他のツール)のどちらを使用しているかにかかわらず、管理者が作成するポリシーで必要なタイプのアクセス権が付与されている必要があります。ポリシーでは、モニター・サービスおよびモニター対象のリソースにアクセス権を付与する必要があります。アクションを実行しようとして、権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、管理者に連絡して、付与されているアクセスのタイプと作業する必要があるコンパートメントを確認してください。モニタリングのユーザー認可の詳細は、「IAMポリシー」を参照してください。
使用可能なメトリック: oci_nat_gateway
次の表に示すメトリックは、作成する各NATゲートウェイで自動的に使用可能になります。これらのメトリックを取得するためにモニタリングを有効化する必要はありません。
モニタリング・サービスを使用して、カスタム問合せを作成することもできます。メトリック問合せの作成を参照してください。
各メトリックには、次の1つ以上のディメンションが含まれます:
- RESOURCEID
- NATゲートウェイのOCID。
- DROPTYPE
- パケット・ドロップのタイプ:
メトリック | メトリック表示名 | 単位 | 説明 | ディメンション |
---|---|---|---|---|
BytesToNATgw
|
OCIリソースからNATゲートウェイへのバイト数 |
バイト |
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)リソースからNATゲートウェイに送信されたバイト数。 |
resourceId
|
BytesFromNATgw
|
NATゲートウェイからOCIリソースへのバイト数 |
バイト |
NATゲートウェイからOCIリソースに送信されたバイト数。 |
|
PacketsToNATgw
|
OCIリソースからNATゲートウェイへのパケット数 |
パケット |
OCIリソースからNATゲートウェイに送信されたパケット数。 |
|
PacketsFromNATgw
|
NATゲートウェイからOCIリソースへのパケット数 |
パケット |
NATゲートウェイからOCIリソースに送信されたパケット数。 | |
DropsToNATgw
|
OCIリソースからNATゲートウェイへのパケット・ドロップ |
パケット |
NATゲートウェイによってドロップされた、OCIリソースからNATゲートウェイへのパケット数。 |
|
ConnectionsEstablished | NATゲートウェイを介して確立された接続 | 番号 | NATゲートウェイを介して確立された接続の数 | |
ConnectionsClosed | 遠端でクローズされたNATゲートウェイ経由の接続 | 番号 | インターネット・ホストによってクローズされたNATゲートウェイ経由の接続数 | |
ConnectionsTimedOut | アイドル・タイムアウトのためNATゲートウェイによってクローズされた接続 | 番号 | アイドル・タイムアウトのためNATゲートウェイによってクローズされた接続の数 |
コンソールの使用
- ナビゲーション・メニューを開き、「監視および管理」をクリックします。「モニタリング」で、「サービス・メトリック」をクリックします。
- 「コンパートメント」で、目的のコンパートメントを選択します。
- 「メトリック・ネームスペース」で、「oci_nat_gateway」を選択します。
- 「サービス・メトリック」ページでは、選択したメトリック・ネームスペースによって生成される各メトリックのチャートを示すために、ページが動的に更新されます。
デフォルトでは、チャートにコンパートメントのリソースごとに個別の線が表示されます。
APIの使用
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。