コンパートメント割当て制限の概要

Oracle Cloud Infrastructureのコンパートメント割当て制限を使用して、コンパートメント内のリソース消費を制御します。

コンパートメント割当て制限により、テナントおよびコンパートメント管理者はOracle Cloud Infrastructureでのリソースの消費をより適切に制御でき、管理者はコンソールを使用してリソースをコンパートメントに簡単に割り当てることができます。コンパートメント予算とともに、コンパートメント割当て制限によって、Oracle Cloud Infrastructureテナンシでの支出を管理する強力なツールセットが作成されます。コンソールの任意のコンパートメント詳細ページからコンパートメント割当て制限の使用を開始できます。

コンパートメント割当て制限は、サービス制限に類似しています。最大の違いは、サービス制限がオラクル社によって設定されているのに対し、コンパートメント割当て制限は、高レベルの柔軟性を備えたリソースの割当てを可能にするポリシーを使用して、管理者によって設定されていることです。

コンパートメント割当て制限は、IAMポリシー言語に類似する単純な宣言型言語で記述されたポリシー・ステートメントを使用して設定されます。

割当て制限ポリシー・ステートメントの3つのタイプが使用可能です:

  • set: コンパートメントに使用できるクラウド・リソースの最大数を設定します。
  • unset: 割当て制限をデフォルトのサービス制限にリセットします。
  • zero: コンパートメントのクラウド・リソースへのアクセス権を削除します。

割当て制限ステートメントの構造の説明は、割当て制限ポリシーの構文の詳細の「割当て制限ポリシーの構文」を参照してください。使用例の詳細は、「サンプル割当て制限」も参照してください。

割当て制限に関する一般的な質問の一部は次のとおりです:

  • 質問: サービス・ファミリ名とは何ですか。また、どこで見つけることができますか。

    回答: サービスごとの使用可能な割当て制限を参照してください。各サービスの下に、ファミリ名がリストされています。

  • 質問: すべての割当て制限名とは何ですか。また、どこで見つけることができますか。

    回答: サービスごとの使用可能な割当て制限を参照してください。各サービスの下に、すべての割当て制限名がリストされています。

コンパートメント割当て制限は、コンソールの「制限、割当ておよび使用状況」ページで使用でき、これを使用して割当て制限ステートメントを自動的に生成できます。

割当て制限ポリシーのクイック・スタート

前提条件として、割当て制限を作成する適切な権限があることを確認してください。詳細は、「認証と認可」を参照してください。

コンソールの「制限、割当ておよび使用状況」ページを使用して、任意のリソースの割当て制限ポリシーをすばやく作成できます。

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「ガバナンスと管理」をクリックします。「テナンシ管理」で、「制限、割当ておよび使用状況」をクリックします。
  2. 割当て制限ポリシーを作成するサービスおよびリソースを選択します。
  3. 表で、アクション・メニュー(アクション・メニュー)をクリックし、「割当て制限ポリシー・スタブの作成」を選択します。

    この選択により、コンソールの「制限、割当ておよび使用状況」ページで割当て制限ポリシーの作成に使用できる割当て制限ポリシー・ステートメントを自動的に生成できます。割当て制限ポリシーの管理の詳細は、「割当て制限ポリシーの管理」を参照してください。