Roving Edge Infrastructureデバイスでの独自のマスター・キーの使用
Roving Edge Infrastructureデバイスのシークレット情報を管理するために、ユーザーが提供するKMSベースのマスター・キーを設定する方法について説明します。
デフォルトでは、Oracleは、スーパーユーザーのパスフレーズやロック解除パスワードなどのRoving Edge Infrastructureデバイスのシークレット情報をKMSベースのマスター・キーを使用して管理します。また、Oracleはハードウェアセキュリティーモジュールを使用して、このデータをさらに保護します。ただし、このシークレット・データを管理するためにOracleのマスター・キーに依存するかわりに、独自のOCIテナンシから独自のKMSベースのマスター・キーを提供できます。
独自のマスター・キーを指定できるのは、ノード・リソースを作成する場合のみです。既存のノード・リソースを編集して、リソースがOracle提供のマスター・キーを使用して最初に作成された独自のマスター・キーを使用することはできません。
マスター鍵ポリシーの記述
独自のマスター鍵を使用するには、まず次のいずれかの方法を使用して、この機能を認可するポリシーを記述する必要があります。
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Oracle Cloud Infrastructureコンソールの使用:
次のポリシーを作成します。
allow service rover to use keys in compartment ID compartment-id where target.key.id = master-key-id
master-key-id
は、スーパーユーザー・パスワードやロック解除パスフレーズなどの顧客シークレット情報の暗号化に使用される、顧客テナンシのマスター・キーOCIDです。例:allow service rover to use keys in compartment ID compartment-id where target.key.id = 'ocid1.key.region1..exampleuniqueID'
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CLIの使用:
次のコマンドを入力します。
oci rover policy create-master-key-policy --master-key-id master_key_ocid --policy-compartment-id policy_compartment_ocid --policy-name policy_name
例:
oci rover policy create-master-key-policy --master-key-id 'ocid1.key.region1..exampleuniqueID' --policy-compartment-id 'ocid1.tenancy.region1..exampleuniqueID' --policy-name 'test-policy'
Vaultおよびマスター・キーの選択
ポリシーを記述したら、次のいずれかの方法を使用して、ボールトとマスター・キー、およびそれらが存在するコンパートメントを選択します。
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Oracle Cloud Infrastructureコンソールの使用:
Oracle Cloud Infrastructure Console内の「作成」ダイアログ・ボックスを使用してRoving Edge Infrastructureノード・リソースを作成すると、「暗号化キー」セクションが表示されます。ここでは、次のいずれかのオプションを選択できます。
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Oracle管理キーを使用した暗号化: Oracle Cloud Infrastructureサービスでキー暗号化を管理するように選択します。これ以外のアクションは必要ありません。
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顧客管理キーを使用した暗号化: 独自の暗号化キーを指定する場合に選択します。
独自のキーを指定することを選択した場合、「暗号化キー」セクションには追加のフィールドが表示されます。
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Vaultコンパートメント: リストから、必要なボールトを含むコンパートメントを選択します。
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Vault: 以前に選択したボールト・コンパートメントに含まれるリストからボールトの1つを選択します。
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マスター暗号化キー・コンパートメント: リストから、必要なマスター暗号化キーを含むコンパートメントを選択します。
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マスター暗号化キー: 以前に選択したマスター暗号化キー値内のリストから、いずれかのマスター暗号化キーを選択します。
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CLIの使用:
Roving Edge Infrastructureノード・リソースの作成時に
master-key-id
オプションを含めます。例:oci rover node create --display-name display_name --compartment-id compartment_ocid --shape shape --master-key-id master_key_ocid --policy-compartment-id policy_compartment_ocid --policy-name policy_name
例:
oci rover node create --display-name 'test1' --compartment-id 'ocid1.tenancy.region1..exampleuniqueID' --shape
RED_GPU_1_RX1_40
--master-key-id 'ocid1.key.region1..exampleuniqueID' --policy-compartment-id 'ocid1.tenancy.region1..exampleuniqueID' --policy-name 'test-policy'
マスター・キー・ポリシーを設定した後、RCSが起動され、ノードの作成の一環としてボールトへのアクセスが検証されます。