シナリオ: オブジェクト・ストレージへのメトリックの送信
コネクタ・ハブを使用して、メトリックをオブジェクト・ストレージのバケットに送信する方法について学習します。
必要なIAMポリシー
管理者グループのメンバーであれば、このシナリオを完了するために必要なアクセス権をすでに持っています。それ以外の場合は、指定したコンパートメントのメトリックに対する読取りアクセス権が必要です。
モニタリング・ソースでコネクタを作成するためのワークフローには、選択したコンパートメントでモニタリングから読取りを行うためのデフォルト・ポリシーが含まれます。ポリシーを初めて使用する場合は、ポリシーの開始および共通ポリシーを参照してください。
目標
このシナリオの目標は、コンピュート・インスタンスおよびブロック・ボリュームのメトリック・データをオブジェクト・ストレージ・バケットにアーカイブすることです。このシナリオでは、リソースは2つのコンパートメントにあるため、両方のコンパートメントでメトリックを選択します。
このシナリオの設定
このシナリオの設定には、コンピュート・インスタンスおよびブロック・ボリューム・メトリック(oci_computeagent
およびoci_blockstore
メトリック・ネームスペース)をバケットに移動するためのコネクタの作成が含まれます。これらのネームスペースのすべてのメトリックが含まれます。
これらのタスクは、Oracle Cloud Infrastructureコンソール、CLIまたはAPIで完了できます。
コンソールの使用
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ナビゲーション・メニューを開き、「アナリティクスとAI」をクリックします。「メッセージング」で、「コネクタ・ハブ」をクリックします。
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コネクタを作成するコンパートメントを選択します。
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「コネクタの作成」を選択します。
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「コネクタの作成」ページで、メトリックをオブジェクト・ストレージ・バケットに移動します:
- コネクタ名を入力します。機密情報を入力しないでください。例: 「Metrics to Bucket」
- 新しいコネクタを格納するリソース・コンパートメントを選択します。
- 「コネクタの構成」で、ログ・データをメトリックに移動するソース・サービスおよびターゲット・サービスを選択します:
- ソース: モニタリング
- ターゲット: オブジェクト・ストレージ
- 「ソースの構成」で、各コンパートメントのコンピュート・インスタンスおよびブロック・ボリューム・メトリックを選択します:
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メトリック・コンパートメント: メトリックを使用するコンピュート・インスタンスおよびブロック・ボリュームを含む最初のコンパートメント。
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ネームスペース:
oci_computeagent
およびoci_blockstore
を選択します。 -
「+別のコンパートメント」を選択して、2番目のコンパートメントを追加します。
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メトリック・コンパートメント: メトリックを使用するコンピュート・インスタンスおよびブロック・ボリュームを含む2番目のコンパートメント。
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ネームスペース:
oci_computeagent
およびoci_blockstore
を選択します。
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- オプションのタスクをスキップします(Configure task)。
- 「ターゲットの構成」で、メトリックの移動先のバケットを選択します:
- バケットを含むコンパートメントを選択します。
- 目的のバケットを選択します。
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ポリシーの作成(コネクタがソース、タスクおよびターゲット・サービスにアクセスするために必要)を求められた場合は、「作成」を選択します。
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「作成」を選択します。
新しいコネクタは、選択したバケットへのメトリックの移動をただちに開始します。
CLIの使用
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コネクタのモニタリング・ソースを定義します:
source.json
という名前のファイルを保存します。source.jsonファイルの例{ "kind": "monitoring", "monitoringSources": [ { "compartmentId": "<first_compartment_OCID>", "namespaceDetails": { "kind": "selected", "namespaces": [ { "namespace": "oci_computeagent", "metrics": { "kind": "all" } }, { "namespace": "oci_blockstore", "metrics": { "kind": "all" } } ] } }, { "compartmentId": "<second_compartment_OCID>", "namespaceDetails": { "kind": "selected", "namespaces": [ { "namespace": "oci_computeagent", "metrics": { "kind": "all" } }, { "namespace": "oci_blockstore", "metrics": { "kind": "all" } } ] } } ] }
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コネクタのオブジェクト・ストレージ・ターゲットを定義します:
target.json
という名前のファイルを保存します。target.jsonファイルの例{ "kind": "objectStorage", "bucketName": "<bucket_name>", "objectNamePrefix": "<prefix>" }
oci sch service-connector createコマンドを使用して、コネクタを作成します:
コネクタを作成するためのコマンドの例oci sch service-connector create --compartment-id <compartment_OCID> --display-name "Metrics to Bucket" --source file://source.json --target file://target.json
CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、CLIコマンド・リファレンスを参照してください。
トラブルシューティングのヘルプは、コネクタのトラブルシューティングおよび通知のトラブルシューティングを参照してください。
CLIコマンドのフラグおよび変数オプションの完全なリストは、コマンドライン・リファレンスを参照してください。
トラブルシューティングのヘルプは、コネクタのトラブルシューティングおよび通知のトラブルシューティングを参照してください。
APIの使用
コネクタを作成するには、CreateServiceConnector操作を使用します。
POST /20200909/serviceConnectors
Host: service-connector-hub.us-phoenix-1.oraclecloud.com
<authorization and other headers>
{
"compartmentId": "<compartment_OCID>",
"displayName": "Metrics to Bucket",
"source": {
"kind": "monitoring",
"monitoringSources": [
{
"compartmentId": "<first_compartment_OCID>",
"namespaceDetails": {
"kind": "selected",
"namespaces": [
{
"namespace": "oci_computeagent",
"metrics": {
"kind": "all"
}
},
{
"namespace": "oci_blockstore",
"metrics": {
"kind": "all"
}
}
]
}
},
{
"compartmentId": "<second_compartment_OCID>",
"namespaceDetails": {
"kind": "selected",
"namespaces": [
{
"namespace": "oci_computeagent",
"metrics": {
"kind": "all"
}
},
{
"namespace": "oci_blockstore",
"metrics": {
"kind": "all"
}
}
]
}
}
]
},
"target": {
"kind": "objectStorage",
"bucketName": "<bucket_name>",
"objectNamePrefix": "<prefix>"
}
}
トラブルシューティングのヘルプは、コネクタのトラブルシューティングおよび通知のトラブルシューティングを参照してください。