kubectlを使用した仮想デプロイメントの管理

kubectlコマンドを使用すると、仮想デプロイメントを作成、更新、移動、リスト、表示および削除できます。次のトピックでは、kubectlを使用してこれらの操作を管理する方法について説明します。

仮想デプロイメントに必要なIAMポリシー

仮想デプロイメントを使用するには、管理者がポリシー(IAM)で必要なアクセス・タイプを付与する必要があります。コンソール、REST API、SDK、CLI、Kubernetes kubectlまたはその他のツールのいずれを使用している場合でも、適切な権限が必要です。

アクションによって権限が拒否または認可されていないメッセージが生成される場合は、管理者にいくつかの設定を確認してください。管理者は、適切なタイプのアクセス権が付与され、正しいコンパートメントが指定されていることを確認する必要があります。

たとえば、グループMeshAdminsのユーザーがコンパートメントsales-app内のすべての仮想デプロイメントを作成、更新および削除できるようにするには:

Allow group MeshAdmins to manage mesh-virtual-deployments in compartment sales-app

各リソースのサービス・メッシュIAMポリシー・リファレンスの詳細は、サービス・メッシュIAMポリシーを参照してください。

サービス・メッシュに必要なすべてのIAMポリシーを設定するステップバイステップ・ガイドは、サービス・メッシュに必要なポリシーの設定を参照してください

仮想デプロイメントのKubernetes構成オプションの表示

Kubernetes CLI仮想デプロイメントのYAML構成オプションを表示するには、カスタム・リソース定義(CRD)を表示します。次のコマンドを使用します:

kubectl describe crd virtualdeployments.servicemesh.oci.oracle.com

CRDでは、spec:schema:openAPIV3Schema:properties:specの下のYAML構成ファイルで使用されているフィールドが表示されます。CRD出力には、フィールド・タイプ、範囲および制限に関する情報も含まれます。次の項では、YAML構成ファイルの例を示します。

仮想デプロイメントの作成、更新または移動

仮想デプロイメントを作成するには、kubectl applyコマンドを使用します。次に例を示します。

kubectl apply -f virtual-deployment.yaml

仮想デプロイメントの作成に使用されるサンプルyaml構成ファイルは次のとおりです。

apiVersion: servicemesh.oci.oracle.com/v1beta1
kind: VirtualDeployment
metadata:
  name: <vs-sample-page>-version1   # Name of virtual deployment
  namespace: <sample-namespace>
spec:
  compartmentId: ocid1.compartment.oc1..aaa...
  name: <vs-sample>-v1  # Virtual deployment name inside the mesh
  description: This Virtual Deployment
  virtualService:
    ref:
      name: <vs-sample-page> # Name of parent virtual service
  accessLogging:
    isEnabled: true
  serviceDiscovery:
    type: DNS
    hostname: <vs-sample-page>-version1.example.com
  listener:
    - port: 9080
      protocol: HTTP
kubectlを使用して仮想デプロイメントを更新するには:
  1. 構成ファイルを必要に応じて変更します。
  2. ファイルを保存します。
  3. applyコマンドを再度実行します。
仮想デプロイメントを別のコンパートメントに移動するには:
  1. コンパートメントOCIDをターゲット・コンパートメントの値に更新します。
  2. ファイルを保存します。
  3. applyコマンドを再度実行します。

仮想デプロイメントのリストの取得

ネームスペース内の仮想デプロイメントのリストを取得するには、次のコマンドを使用します。

kubectl get virtualdeployments -n <namespace>

仮想デプロイメントの表示

ネームスペース内の特定の仮想デプロイメントの詳細を表示するには、次のコマンドを使用します。

kubectl describe virtualdeployment <name> -n <namespace>

仮想デプロイメントの削除

ネームスペース内の特定の仮想デプロイメントを削除するには、次のコマンドを使用します。

kubectl delete virtualdeployment <name> -n <namespace>
ノート

仮想デプロイメント・バインディングなどの仮想デプロイメントに子リソースが存在する場合、削除操作は失敗します。