プライベート・エンドポイントについて

Oracle Analytics Cloudインスタンスを設定する場合、プライベート・エンドポイントを介してアクセスを制限するオプションがあります。プライベート・アクセスとは、トラフィックがインターネットを経由しないことを意味します。プライベート・アクセスは、仮想クラウド・ネットワーク(VCN)またはオンプレミス・ネットワーク内のホストから行うことができます。

たとえば:

  • シナリオ1 - オンプレミス(企業)ネットワークからOracle Analytics Cloudへのアクセスを許可します。企業ネットワーク外のユーザーにはアクセスを許可しません。

  • シナリオ2 - Oracle Analytics Cloudと同じリージョンにデプロイされたOracle Cloud Infrastructure VCNからOracle Analytics Cloudへのアクセスを許可します。仮想クラウド・ネットワーク外のユーザーにはアクセスを許可しません。

プライベート・エンドポイントを含むOracle Analytics Cloudインスタンスをデプロイした場合、クライアント・マシンでホスト名解決がサポートされている場合にのみ、ブラウザからOracle Analytics Cloud URLにアクセスできます。つまり、プライベート・エンドポイントにアクセスするようにプライベート・ネットワークでドメイン・ネーム・サーバー(DNS)解決を構成する必要があります。たとえば、VCN内でDNS VMを使用するハイブリッドDNS構成の記事で説明されているようなDNS解決戦略を使用できます。

oac_private_ep.jpgの説明が続きます

この図は、プライベート・エンドポイントとともにデプロイされたOracle Analytics Cloudを示しています。プライベートOracle Analytics Cloudには、テナンシ内のOracle Cloud Infrastructure VCNを介してのみアクセスできます。パブリック・インターネットからOracle Analytics Cloudにアクセスすることはできません。

VCNをオンプレミス・ネットワークにピアリングする必要があります。Oracle Analytics Cloudへのアクセスを有効にするには、オンプレミス・ネットワークDNSでOracle Analytics Cloudのホスト名解決を提供する必要があります。

イングレスおよびエグレス・アクセス制御ルール

プライベート・エンドポイントを使用してOracle Analytics Cloudをデプロイする場合、1つ以上のアクセス・ルールを含む事前定義済のネットワーク・セキュリティ・グループを介して、サービスへの受信トラフィック(イングレス)を制限できます。

Oracle Analytics Cloudでプライベート・アクセス・チャネルを使用してプライベート・データ・ソースに接続する場合は、ネットワーク・セキュリティ・グループを使用して、プライベート・アクセス・チャネル上の送信トラフィック(エグレス)を制限することもできます。

受信トラフィックおよびプライベート・アクセス・チャネルでの送信トラフィックに対して最大5つのネットワーク・セキュリティ・グループ・ルールを指定できます。また、必要に応じてルールを編集できます。