データの拡張について
追加のデータ、様々な計算および組合せを使用して分析で使用されるデータを拡張し、包括的な分析および多面的なビジュアライゼーションを可能にします。データを補強することで、ビジネス・データの意味のあるインサイトを開発する際の手作業を削減または排除できます。
データ拡張により、Oracle Fusion Cloud ApplicationsおよびOracle Fusion Data Intelligenceコネクタを使用して接続できるその他のソースからデータを拡張できます。「プレビュー機能」の「コネクタ」セクションを参照してください。Oracle Fusion Cloud Applicationsデータ・ソースの様々なデータ・ストア(ビジネス・インテリジェンス・ビュー・オブジェクト)から、レポートにデータを追加できます。
データ・ストアから列を選択し、拡張データセットを作成し、そのデータセットを使用して機能領域のデータ・パイプラインを作成します。拡張データセットを使用すると、追加のOracle Fusion Cloud Applicationsデータ・ストアからデータをシームレスに抽出およびロードし、そのデータをデータ・ウェアハウスの表で使用できるようになります。その後、データをビジュアライゼーションおよび分析に使用できます。拡張を使用した抽出に使用できるデータ・ストアを検索するには、Oracle Fusion SCM Analyticsのリファレンス、Oracle Fusion HCM AnalyticsのリファレンスおよびOracle Fusion ERP Analyticsのリファレンスのデータ・ストアに関する項を参照してください。技術的な制限はありませんが、1つのテナントに対して最大100のデータ拡張を作成して、すべてのデータ・パイプラインの最適なパフォーマンスを確保できます。さらに質問がある場合は、Oracle Supportに連絡してください。
「機能を有効化」ページの「一般に使用可能な機能」タブで「データ拡張のSMEオプション」を有効にした場合、既存のエンティティまたはファクト・グループの拡張、ターゲット・インスタンスへの新しいディメンションの追加、およびターゲット・インスタンスへの新しいファクトの追加によって作成されたデータセットを使用して、レポートを拡張できます。これらのデータ拡張パイプライン・ジョブを実行すると、これらのデータセットがセマンティック・モデルに公開されます。ただし、このことはお薦めしません。推奨される方法は、「データ拡張のSMEオプション」機能を有効にせず、デフォルトの「データセット」拡張タイプを使用して様々なデータをウェアハウスに取り込むことです。データセット・データ拡張パイプライン・ジョブを実行すると、セマンティック・モデルに何も公開されません。その後、セマンティック・モデル拡張を使用して、独自のセマンティック・モデルを作成できます。この方法は、ビジネス要件を満たすために複雑なセマンティック・モデリングをサポートします。データ拡張機能を使用してデータをウェアハウスに取り込み、セマンティック・モデル拡張機能を使用して結合を作成し、そのデータを必要なサブジェクト領域に公開します。これにより、両方の機能の柔軟性とパフォーマンスが向上します。さらに、この方法により、ライフサイクル管理が向上します。たとえば、セマンティック・モデルを調整する必要がある場合は、セマンティック・モデルで直接変更を加えることができます。データをウェアハウスに取り込んだデータの拡張を調整する必要はありません。
- 製品販売 – 異なるデータ・ソースからの類似の製品情報を追加して、特定の地域の類似製品を比較するレポートを作成します。
- 経費請求書の平均 – 様々な経費請求書を追加して、定期経費の平均を作成します。