エンティティの拡張

既存のエンティティまたはファクト・グループを拡張することによって作成されたデータセットを使用して、レポートを拡張できます。

ファクトのエンティティまたはグループを拡張する際には、必ずソース・データセット・タイプとして「付加フレックスフィールド」(新規)を選択して、拡張に必要な列を選択してください。列の選択をスキップする既存のアプローチは非推奨であり、将来のリリースで使用できなくなります。

主キーのある列にNULL値がないことを確認する必要があります。そうでない場合、抽出プロセスではデータセットまたは表全体が拒否されます。主キーを持つ列が複数ある場合は、これらの列にNULL値がないことを確認する必要があります。いずれかの値がNULLの場合、Oracle Fusion Data Intelligenceでは抽出ジョブ全体が拒否されます。Oracle Fusion Data Intelligenceが抽出ジョブを拒否すると、対応する拡張も拒否されます。

「機能を有効化」ページの「一般に使用可能機能」タブの「パイプライン機能」セクションで、「データ拡張のSMEオプション」が有効になっていることを確認します。一般に使用可能な機能の有効化を参照してください。

  1. データ拡張ウィザードのステップ1で、「拡張タイプ」「エンティティの拡張」を選択します。
  2. 「ソース・データセット・タイプ」「付加フレックス・フィールド(新規)」を選択します。
  3. 「ピラー」で、製品ピラー(たとえば、「エンタープライズ・リソース・プランニング」)を選択します。
  4. 「ソース表タイプ」で、次のいずれかのオプションを使用してソース表タイプを指定します:
    • 「システム提供」を選択し、「ソース表」で、付加フレックス・フィールドをサポートするビュー・オブジェクトのリストから表を選択します。
    • 「顧客指定」を選択し、「ソース表」に、付加フレックス・フィールドをサポートする表の名前を入力します。
  5. オプション: 「バージョニング済データセット」チェック・ボックスを選択して、ソース表データのフル・ロードを毎回有効にし、「次」をクリックします。
  6. ウィザードのステップ2で、ターゲット表のソース表から属性のチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
  7. ウィザードのステップ3で、選択した各属性の「アクション」アイコンをクリックして、「タイプ」および「トリート・アス」設定を指定し、「次へ」をクリックします。
  8. ウィザードのステップ4で、拡張するファクト表のエンティティまたはグループとその主キーを選択し、「次へ」をクリックします。たとえば、拡張するエンティティとして「ARTransaction」を選択した場合、このプロセスでは、s_k_5000主結合キーを使用して、すぐに使用可能なInvoiceID付加フレックスフィールドがARTransactionエンティティのすべてのファクト表と結合されます。
  9. ウィザードのステップ5で、ディメンションとして処理するように指定した属性の主キーを選択します。
  10. ウィザードのステップ6で、次の詳細を指定し、「終了」をクリックして、データ拡張パイプライン・ジョブを保存およびスケジュールします:
    1. 拡張パイプライン・ジョブに名前を付けます(たとえば、AP Invoice Header)。
    2. ターゲット表名の接尾辞(たとえば、AP_Invoice_Header_DFF)を入力します。単語の間にはスペースのかわりにアンダースコアを使用し、特殊文字は使用しないでください。拡張プロセスでターゲット表名が自動的に作成されます。
    3. 説明を入力します。
    4. この拡張パイプライン・ジョブを含める機能領域および1つまたは複数のサブジェクト領域を選択します。
    5. データ拡張パイプライン・ジョブを実行せずに保存するか、実行日時をスケジュールするか、または即時実行するかのオプションを指定します。