データ型

Autonomous Databaseでは、Oracle Databaseで使用可能なほとんどのデータ型を使用できます。Autonomous Databaseのセキュリティとパフォーマンスを確保するために、一部のデータ型は制限されています。

次のデータ型は、Autonomous Databaseではサポートされていないか、サポートが限られています:

  • ラージ・オブジェクト(LOB): SecureFiles LOBストレージのみがサポートされています。BasicFiles LOBは、自動的にSecureFiles LOBに変換されます。

  • メディア・タイプはサポートされていません(Oracle Multimediaはサポート対象外です)

MAX_STRING_SIZEの確認および設定

デフォルトでは、Autonomous Databaseは拡張データ型を使用し、MAX_STRING_SIZEの値はEXTENDEDに設定されます。この設定では、VARCHAR2NVARCHAR2およびRAWデータ型に対して最大サイズの32767バイトを指定できます。デフォルトのEXTENDEDは推奨設定で、Autonomous Databaseはデータベース機能を最大限に活用できます。

DBMS_MAX_STRING_SIZEサブプログラムを使用して、拡張データ型の使用状況をチェックし、VARCHAR2NVARCHAR2およびRAWデータ型の最大サイズ4000バイトをサポートする古いスタイルのSTANDARDに戻るようにデータベースを変更します。

ノート

DBMS_MAX_STRING_SIZE.MODIFY_MAX_STRING_SIZEの使用は、元に戻せない一方向の変更です。VARCHAR2NVARCHAR2およびRAWデータ型の最大長4000バイトをサポートするSTANDARDスタイルにデータベースを戻した後は、EXTENDEDデータ型を再度有効にすることはできません。

ADMINユーザーには、DBMS_MAX_STRING_SIZEに対するEXECUTE権限のWITH GRANT OPTION句が付与されます。Oracleでは、他のユーザーに対してこのパッケージに対するGRANT EXECUTEを実行することをお薦めします。

  1. 使用している環境を古いスタイルのSTANDARDの動作に戻すことができるかどうかを確認します:

    SELECT * FROM TABLE(DBMS_MAX_STRING_SIZE.CHECK_MAX_STRING_SIZE('STANDARD'));

    詳細は、CHECK_MAX_STRING_SIZEファンクションを参照してください。

  2. 必要に応じて、ステップ1でレポートされたすべての違反を確認して修正します。

  3. ステップ1でレポートされた違反を修正した後、VARCHAR2NVARCHAR2およびRAWデータ型を最大長4000バイトに戻す場合は、DBMS_MAX_STRING_SIZE.MODIFY_MAX_STRING_SIZEを次のように使用します:

    EXEC DBMS_MAX_STRING_SIZE.MODIFY_MAX_STRING_SIZE('STANDARD');

    詳細は、MODIFY_MAX_STRING_SIZEプロシージャを参照してください。

拡張データ型の詳細は、拡張データ型に関する項を参照してください。

Oracleデータ型のリストは、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。