エクスポートおよびインポートを使用する場合の考慮事項
データ統合でエクスポートおよびインポート操作を使用する前に、サポートされている内容と現在の制限を理解していることを確認してください。
エクスポート時に、データ統合によって、パスワードなどのデータ・アセット内の機密情報がクリアされます。操作が完了したら、インポートされたオブジェクトの適用可能なデータ・アセットの機密情報フィールドを手動で更新する必要があります。
データ統合でオブジェクトをエクスポートおよびインポートする前に、次の点を考慮してください。
- エクスポート操作では、オブジェクトは削除されません。
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ワークスペース全体、プロジェクト全体、またはフォルダ、タスク、データ・フロー、パイプラインなどの様々なオブジェクト・タイプを個別にエクスポートおよびインポートできます。
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データ統合には、エクスポート・リクエストで参照オブジェクトが含まれます。たとえば、データ・フローをエクスポートする場合、デフォルトでは、データ統合には、そのようなデータ・アセットなどの参照オブジェクトが含まれます。インポートリクエストでは、既存のデータ資産を除外するオプションがあります。
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インポート・リクエストでは、データ統合はソース・オブジェクトとターゲット・オブジェクトの識別子値を使用してオブジェクトを照合し、指定した競合解決オプションを使用してインポートを実行します。競合解決オプションは次のとおりです。
- 競合するオブジェクトの保持
- 競合するターゲット・オブジェクトの置換
- 競合するソース・オブジェクトの複製
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プロジェクト、フォルダ、タスク、データ・フロー、パイプライン、アプリケーションおよびワークスペースをインポートする場合、ターゲットにすでに存在するデータ・アセットのインポートを除外するオプションがあります。既存のデータ・アセットを除外すると、データ統合では、ターゲットに存在しないソース・データ・アセットのみがターゲットにインポートされます。ターゲットにすでに存在するデータ・アセットはインポートされません。
インポート・リクエストを開始する前に、ソース・データ・アセットで使用されているものと同じデータ・アセット識別子を使用してターゲットにデータ・アセットを作成すると、インポート操作中にターゲット・データ・アセットとソース・データ・アセットを照合するときに、データ統合によってターゲット・データ・アセットが関連するターゲット・オブジェクトに自動的にワイヤリングされます。
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プロジェクトに多数のフォルダがある場合、最初のエクスポートおよびインポート操作は次のようにすることをお薦めします。
- プロジェクト全体のエクスポート(ソース)
- プロジェクト全体のインポート(ターゲット)
元のプロジェクト(ソース)に新しいフォルダが追加されたら、新しいフォルダをエクスポートし、エクスポートしたフォルダzipをターゲットにインポートします。
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プロジェクトのフォルダ内のオブジェクトに別のフォルダ内のオブジェクトへの参照がある場合、データ統合では、依存オブジェクトとその依存関係もエクスポートおよびインポートされます。
プロジェクト
Project1
に3つのフォルダFolder1
、Folder2
およびFolder3
があり、次の依存関係があるとします。-
Folder1
内のオブジェクトは、Folder2
内のオブジェクトを参照します。 -
Folder2
内のオブジェクトは、Folder3
内のオブジェクトを参照します。
Folder1
をエクスポートすると、データ統合によってFolder1
、Folder2
およびFolder3
がエクスポートされます。フォルダFolder2
およびFolder3
は、Folder2
およびFolder3
の一部またはすべてのオブジェクトがFolder1
のオブジェクトによって参照されるため、エクスポート操作に含まれます。同様に、Folder2
をエクスポートすると、データ統合によってFolder2
およびFolder3
がエクスポートされます。Folder3
をエクスポートすると、Folder3
のみがエクスポートされます。フォルダの相互依存関係を使用するシナリオでは、次のオプションがあります。
- プロジェクト全体を最初にエクスポートします。フォルダの作成または更新時と同様に、置換オプションを使用してフォルダをエクスポートしてターゲットにインポートします。このオプションはベスト・プラクティスとしてお薦めします。
- 次の順序でフォルダをエクスポートします:
Folder3
、置換オプション付きFolder2
、置換オプション付きFolder1
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