Conda環境マニフェスト・ファイルおよびメタデータ

odsc conda CLIは、環境のメタデータを含む各conda環境のマニフェスト・ファイルを生成します。

メタデータは、「環境エクスプローラ」タブに表示される各環境カードに表示されます。マニフェスト・ファイル<name>_manifest.yamlは、/home/datascience/condaの各conda環境ディレクトリに格納されます。

環境のメタデータには、マニフェストYAMLファイルのmanifestセクションに次のパラメータが含まれます:

manifest_version
重要

このパラメータは変更しないでください。

現在のマニフェスト・ファイルのバージョンは、環境の公開後にodsc conda CLIによって更新されるため、この値を手動で設定する必要はありません。

name

conda環境の名前。このパラメータは、osdc CLIコマンドで<name>として定義されます。

description

conda環境の説明。500文字に制限されます。説明を変更する場合は、マニフェスト・ファイルを直接編集します。

version

conda環境のバージョン。versionパラメータには、必ずしもconda環境にインストールされているライブラリのバージョンが反映されるわけではありません。conda環境をバージョニングすると、時間の経過とともに環境の系統を追跡できます。このパラメータは、osdc conda CLIコマンドで<version>として定義されます。

arch_type

実行時にconda環境をサポートするハードウェア・アーキテクチャのタイプ。cpugpuの2つの値を使用できます。ノートブック・セッションにconda環境をインストールする前に、ハードウェア・チェックが実行されます。odsc condaチェックは、ノートブック・セッション・アーキテクチャとconda環境のターゲット・アーキテクチャの不一致を警告します。また、odsc condaはノートブック・セッションのアーキテクチャのタイプを検出し、conda環境の作成時に値をcpuまたはgpuに設定します。

notebooks
重要

このパラメータは変更しないでください。

このconda環境に関連付けられているノートブック例をodsc condaに示します。ノートブック例は/home/datascience/conda/notebooksに格納され、インストール済のconda環境を削除すると削除されます。

libraries

このパラメータを使用して、conda環境で使用可能な一連の重要なライブラリを強調します。ユーザー定義。新しいライブラリを追加したり、事前インストールされたライブラリのバージョンを変更したりする場合は、リストを変更できます。これらのライブラリは、環境カードの「上位ライブラリ」の下に一覧表示されます。

commands

このパラメータを使用して、conda環境のインストール時に実行するコマンドを記述します。たとえば、一部のライブラリでは、追加の構成およびユーザーのホーム・ディレクトリへの構成ファイルの格納が必要です。commandsパラメータを使用すると、conda環境の実行に必要な構成ステップを自動化できます。サポートされているコマンドには、ディレクトリを作成するためのMKDIR、conda環境ディレクトリから/home/datascience内の他のパスにファイルをコピーするためのCOPYがあります。

COMMANDSフィールドを適用する環境の例については、データ・サイエンスのPyspark conda環境を参照してください。

Slug
重要

このパラメータは変更しないでください。

conda環境を一意に識別する短い文字列。odsc condaツールキットによって生成されるconda環境の名前とバージョンの組合せ。このパラメータは、CLIのodsc condaコマンドで<Slug>として定義されます。

type
重要

このパラメータは変更しないでください。

odsc conda CLIは、conda環境のタイプを定義するこのパラメータを生成および編集します。data_scienceuserの2つのタイプがあります。data_science condasは、データ・サイエンス・サービス・チームによって定義および提供されます。ユーザー定義のcondaは、データ・サイエンス・ユーザーが作成または変更するconda環境です。

python

conda環境にインストールされているPythonのバージョン(記録用)。このパラメータはユーザー定義です。Pythonのバージョンを変更する場合は、マニフェストでこのパラメータを更新してください。

pack_path

このconda環境が格納されているオブジェクト・ストレージへのパス。このパスは、環境がデータ・サイエンス環境の場合、データ・サイエンス・サービス・テナンシにあります。環境が公開されている場合、パスはテナンシ内のバケットに対するものです。このパラメータは、環境の公開後に更新されます。

logo

関連付けられたconda環境のロゴ。使用されていません。

マニフェスト・ファイルで定義されている残りのパラメータは、conda CLIコマンドで必要とされる標準パラメータです。conda環境がインストール、作成、クローニングまたは公開されると、odsc condaによってマニフェスト・ファイルの内容が変更され、現在の変更が反映されます。これには、odsc condaコマンドを使用して行われた前述のリストのマニフェスト・パラメータの変更と、環境にインストールされているPythonライブラリのリストの変更が含まれます。