モデル・ストアのバックアップと保持
モデル・ストアでは、モデル・アーティファクトを格納するために、各リージョンに専用のOSSバケットが使用されます。
重要
バックアップ機能は、データ・サイエンスに複数のリージョンがある商用レルムでのみ使用できます。
OCIのOSSサービスは、リージョンのインフラストラクチャに応じて、複数の可用性ドメインまたはフォルト・ドメインに各オブジェクトを冗長的に格納することで、高い耐久性を確保します。データの整合性を監視および保守し、検出された破損を修復します。このシステムは、データ冗長性の損失を自動的に処理し、ユーザーに影響を与えないようにします。バックアップ機能は、データ・サイエンスに複数のリージョンがある商用レルムでのみ使用できます。
データ・レプリケーションは、自然災害の影響から保護する上で重要な役割を果たしており、ディザスタ・リカバリおよびデータ冗長性のコンプライアンスに不可欠です。コンプライアンスおよび記録保持に関する規制が厳しい分野では、非アクティブなモデルの効果的なアーカイブとパージが不可欠になります。このような慣行は、サステナブルなデータ管理の重要な要素であり、ストレージ費用の管理やデータの整合性の維持に役立ちます。
この新機能を使用すると、モデル保持ポリシーを構成して、古いモデルを自動的にアーカイブし、ストレージを保存できます。これにより、モデル・カタログ内のモデルを制御できます。モデルを他のリージョンに自動的にバックアップすることで、モデルの冗長性と潜在的なディザスタ・リカバリ(DR)を増やすようにモデル・バックアップを構成することもできます。
これらの機能は、モデル・カタログへのモデルの作成および保存時に設定します。
モデル・バックアップ
モデル・バックアップのいくつかの機能は次のとおりです。
- モデルの作成時またはモデルの更新操作時にバックアップにオプトインできます。この設定を適用すると、モデル・カタログ・サービスは選択したリージョンのモデルのバックアップを取得します
- 冗長性をサポートするために、バックアップはリージョンごとに行われます。
- モデルが削除されていないか、バックアップから明示的にオプトアウトしているかぎり、バックアップは保持されます。
- バックアップ設定は、新しいモデルおよび既存のモデルに適用できます。
- モデルのバックアップはいつでもオプトアウトできます。この操作では、バックアップされたモデル・アーティファクトが削除されます。
- モデルを削除できます。モデルを削除すると、バックアップが削除されます。
モデルのアーカイブと削除
モデル・アーカイブおよび削除の機能には、次のものがあります。
- モデルの作成時またはモデルの更新操作時に、モデルのアーカイブおよびモデルの削除設定を適用できます。
- モデルの作成操作では、モデルのアーカイブに最低30日を指定する必要があります。モデル削除は、モデルのアーカイブ後に行われます。モデル削除のデフォルト値は、モデル・アーカイブ設定の期限が切れた後30日です。
- モデル削除設定は、モデル・アーカイブ設定でのみ適用できます。
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これらの設定は、既存のモデルに適用できます。アーカイブ日数がモデル作成時間から計算されます。アーカイブ・モデルのプロパティ:
- アーカイブ済モデルは、ライフサイクル状態→InActiveおよびライフサイクル詳細→アーカイブ済として表されます。
- アーカイブ済モデルでは更新は許可されません。
- モデルがアーカイブされると、ACTIVE状態に遷移できません。
- アーカイブされたモデルを削除できます。
- アーカイブされたモデル・アーティファクトをダウンロードできます。アーティファクトをダウンロードするには、最初に「リストア・オプション」を使用してリストアしてから、アーティファクトをダウンロードします。