ディザスタ・リカバリ計画実行の概要

ディザスタ・リカバリ(DR)計画実行には、DR計画に含まれるすべてのグループおよびステップと、その実行属性(エラー・モード、タイムアウト、有効/無効など)が含まれます。

DR計画実行では、DR計画内のすべてのグループが配列された順序で順次実行されます。グループは順次実行されますが、各グループ内のすべてのステップは並列実行されます。各グループおよびステップの実行属性は、そのグループまたはステップの実行中に適用されます。

事前チェックは、DR計画内のすべてのステップと、それらのステップに関連付けられたメンバーの包括的な検証を実行します。事前チェックは完全に受動的なチェックであり、DRトポロジまたは構成のどの部分も変更されません。事前チェックの目的は、現在構成されているDR計画に、DR計画実行が失敗する可能性のある不整合や間違って構成された要素がないことを確認することです。

事前チェックは、単独で実行することも(スタンドアロン事前チェックと呼ばれる)、DR計画実行の先行事例として実行することも(組込み事前チェックと呼ばれる)できます。DRの準備状況が保証されるため、スタンドアロン事前チェックを定期的に実行することを強くお薦めします。事前チェックに成功すると、起動時にDR計画実行が成功する可能性が最大化されます。組込み事前チェックを計画実行と組み合せて実行すると、実行を開始する前に計画要素を検証できます。

ノート

DR保護グループの任意のペアに対しては、一度に1つの事前チェックまたはDR計画実行のみが進行中の状態になることができます。事前チェックまたはDR計画実行が進行中の場合、DR保護グループは「更新中」状態になり、操作が完了するまで変更できません。