delta

deltaコマンドを使用して、deltaコマンド実行時のグループのソート順序で、あるグループの数値プロパティと前のグループの別の数値プロパティ間の差異を計算します。このコマンドは、statslinktimestatsなどのグループ化コマンドの後に適用できます。

構文

delta [field = <sub_field_name>] [step = <step>] <field_name> [as <new_field_name>]

パラメータ

次の表に、このコマンドで使用されるパラメータとその説明を示します。

パラメータ 説明

sub_field_name

計算に使用する前のグループの数値プロパティの名前を指定します。指定しない場合、デフォルト値は<field_name>です。

field_name

計算に使用する現在のグループの数値プロパティの名前を指定します。

step

計算に使用する現在のグループより前のグループの数を指定します。指定しない場合、デフォルト値は1です。

次のコマンドは、トランザクションですべての致命的なログをグループ化し、5グループすべての平均経過時間の差異を取得します:

severity = fatal 
    | link 'Transaction ID' 
    | stats avg('Elapsed Time (System)') as 'Average Elapsed Time' 
    | delta step = 5 'Average Elapsed Time'

次のコマンドは、トランザクションですべての致命的なログをグループ化し、現在の開始時間と前の終了時間の差異を取得します。

severity = fatal 
    | link 'Transaction ID' 
    | delta field = 'End Time' 'Start Time'