ブート・ボリューム
プラットフォーム・イメージまたはカスタム・イメージに基づいて仮想マシン(VM)またはベア・メタル・インスタンスを起動すると、そのインスタンスに対する新しいブート・ボリュームが同じコンパートメント内に作成されます。そのブート・ボリュームは、インスタンスを終了するまで、そのインスタンスに関連付けられます。インスタンスを終了するときに、ブート・ボリュームとそのデータを保持できます。この機能により、コンピュート・インスタンス・ブート・ボリュームに対する追加の制御および管理オプションが提供され、次のことが可能になります:
- インスタンスのスケーリング: インスタンスを終了するときに、関連付けられたブート・ボリュームを保存し、それを使用して別のインスタンス・タイプやシェイプで新しいインスタンスを起動できます。ブート・ボリュームに基づいてインスタンスを起動するステップについては、インスタンスの作成を参照してください。これにより、ベアメタル・インスタンスからVMインスタンスへの切替え、またはその逆を簡単に行い、インスタンスのコア数を拡大または縮小することができます。
- トラブルシューティングおよび修復: ブート・ボリュームの問題がコンピュート・インスタンスの問題を引き起こしていると考えられる場合は、インスタンスを停止し、ブート・ボリュームをデタッチできます。その後、それをデータ・ボリュームとして別のインスタンスにアタッチすることにより、トラブルシューティングを実行できます。問題を解決した後は、それを元のインスタンスに再アタッチするか、それを使用して新しいインスタンスを起動することができます。
他のブロック・ストレージ・ボリュームと同様に、ブート・ボリュームもデフォルトで暗号化されます。詳細は、ブロック・ボリュームの暗号化を参照してください。
ブート・ボリュームとブロック・ボリュームの転送中暗号化を使用できるのは、次のシェイプを使用するベア・メタル・インスタンスとともに、プラットフォーム・イメージから起動された仮想マシン(VM)インスタンスのみです: BM.Standard.E3.128、BM.DenseIO.E4.128。その他のベア・メタル・インスタンスではサポートされていません。特定のLinuxベース・カスタム・イメージのサポートを確認する場合、および詳細は、Oracleサポートに問い合せてください。
ブート・ボリュームとブロック・ボリュームを同じボリューム・グループ内にまとめると、システム・ディスクとストレージ・ディスクの両方を同時に含む、グループ・ボリューム・バックアップまたはインスタンス全体のクローンを作成することが容易になります。詳細は、ボリューム・グループの使用を参照してください。
ブート・ボリュームやブート・ボリューム・バックアップなどのブロック・ボリューム・リソースは、コンパーメント間で移動できます。詳細は、コンパートメント間でのブロック・ボリューム・リソースの移動を参照してください。
ブロック・ボリューム・サービスおよびブート・ボリュームの詳細は、ブロック・ボリュームに関するFAQを参照してください。
カスタム・ブート・ボリューム・サイズ
インスタンスを起動するときに、選択したイメージのデフォルト・ブート・ボリューム・サイズを使用するか、または最大32TBのカスタム・サイズを指定するかを選択できます。この機能は、次のイメージ・ソース・オプションで使用できます:
- プラットフォーム・イメージ
- カスタム・イメージ
- イメージOCID
詳細は、インスタンスの作成を参照してください。
LinuxおよびWindowsイメージの場合、カスタム・ブート・ボリュームのサイズは、イメージのデフォルト・ブート・ボリュームのサイズまたは50GBのどちらか大きい方よりも、サイズを大きくする必要があります。
2021年10月より前に公開されたWindows Server 2012 R2 DatacenterイメージおよびWindowsプラットフォーム・イメージの場合、カスタム・ブート・ボリューム・サイズは、イメージのデフォルト・ブート・ボリューム・サイズまたは256GB (のどちらか大きいほう)よりも大きいサイズにする必要があります。
カスタム・ブート・ボリューム・サイズを指定する場合、より大きいサイズを使用できるようにボリュームを拡張する必要があります。ステップについては、ブート・ボリュームのパーティションの拡張を参照してください。
ブート・ボリューム・パフォーマンス
ブート・ボリューム・パフォーマンスは、ボリューム・サイズによって異なります。詳細は、ブロック・ボリューム・パフォーマンスを参照してください。
ブロック・ボリューム・サービスのパフォーマンスは自在にスケーリングできるため、ブート・ボリュームのボリューム・パフォーマンスを動的に変更できます。インスタンスの作成後、ブート・ボリュームのボリューム・パフォーマンスを次のいずれかのパフォーマンス・レベルに変更できます:
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バランス
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より高いパフォーマンス
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超高パフォーマンス(「ブート・ボリュームと超高パフォーマンス」を参照。)
ブート・ボリュームのパフォーマンスを変更する方法は、「ボリュームのパフォーマンスの変更」を参照してください
リージョン間ブート・ボリューム・レプリケーション
ブロック・ボリューム・サービスによって、ブート・ボリュームの他のリージョンへの進行中の自動非同期レプリケーションを実行する機能が用意されています。この機能では、ブート・ボリューム・バックアップを必要とせずに、ディザスタ・リカバリ、移行および事業拡張のシナリオがサポートされます。詳細は、「ボリュームのレプリケート」を参照してください。
必要なIAMサービス・ポリシー
Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者によってポリシーでセキュリティ・アクセス権が付与されている必要があります。このアクセス権は、コンソール、あるいはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのいずれを使用している場合でも必要です。権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、自分がどのタイプのアクセス権を持っているか、およびどのコンパートメントで作業するかを管理者に確認してください。
管理者用: ユーザーがコンピュート・インスタンスを起動するのポリシーで、ブート・ボリュームをリストできることが指定されています。ボリューム管理者がブロック・ボリューム、バックアップおよびボリューム・グループを管理するのポリシーを使用すると、指定したグループはブロック・ボリューム、ブート・ボリュームおよびバックアップに関するすべての操作を実行できますが、インスタンスを起動することはできません。
コンソールの使用
Oracle Cloud Infrastructureでは、次のブラウザとバージョンがサポートされています:
- Google Chrome 80以降
- Safari 12.1以降
- Firefox 62以降(プライベート・ブラウズ・モードはサポートされていません)*
- Edge 104以降
ブート・ボリュームの管理については、次のタスクを参照してください:
APIの使用
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。
ブート・ボリュームを管理するには、次のAPI操作を使用します: