インスタンス構成の作成

インスタンス構成により、コンピュート・インスタンスの作成時に使用する設定を定義できます。次のシナリオでインスタンス構成を使用します:

  • インスタンス・プール内に1つ以上のインスタンスを作成する。
  • プールに含まれていない個々のインスタンスを起動するためのテンプレートとして。

インスタンス構成を作成する場合、既存のコンピュート・インスタンスをテンプレートとして使用するか、構成設定のリストを指定できます。

オプションで、セカンダリ仮想ネットワーク・インタフェース・カード(VNIC)およびブロック・ボリュームを指定して、インスタンス構成から作成されたインスタンスにアタッチできます。これを行うには、構成設定のリストを指定してインスタンス構成を作成します。

制限事項および考慮事項

  • インスタンス構成を作成するためのテンプレートとして既存のインスタンスを使用する場合は、次の情報に注意してください:

    • インスタンス構成には、インスタンスのブート・ボリュームの情報(インスタンスにインストールされているアプリケーション、バイナリ、ファイルなど)は含まれません。インスタンスからのカスタム設定を含むインスタンス構成を作成するには、まずインスタンスからカスタム・イメージを作成し、次にそのカスタム・イメージを使用して新しいインスタンスを作成する必要があります。最後に、カスタム・イメージから作成したインスタンスに基づいてインスタンス構成を作成します。
    • インスタンス構成には、インスタンスにアタッチされているブロック・ボリュームのコンテンツは含まれません。
    • インスタンス構成から作成されたインスタンスは、インスタンス構成のコンパートメントに関係なく、インスタンス構成のベースとして使用されたインスタンスと同じコンパートメントに配置されます。たとえば、インスタンス構成を作成するためにコンパートメントAのインスタンスが使用されたとします。たとえば、インスタンス構成の作成のベースとして、コンパートメントAのインスタンスを使用したとします。このインスタンス構成をコンパートメントBに配置します。そのインスタンス構成を使用して作成されたインスタンスはいずれも、元のインスタンスと同じコンパートメントであるコンパートメントAに配置されます。
  • インスタンス構成を作成するための構成設定のリストを指定する場合は、次の情報に注意してください:

    • インスタンス構成からインスタンスを作成する場合、インスタンス構成で定義されている設定の多くは変更できません。たとえば、インスタンスを作成するときに、可用性ドメイン、コンパートメント、イメージ、シェイプおよびサブネットは変更できません。
    • インスタンス構成を作成するための設定の多くは、コンピュート・インスタンスの作成ワークフローの設定と同じです。ただし、インスタンス構成にすべての設定を使用できるわけではありません。一部の設定では、インスタンス構成からインスタンスを作成するときに値を指定できます。

      • 容量タイプの場合は、インスタンス構成を作成するときに「プリエンプティブル容量」を選択できません。ただし、インスタンス構成にオンデマンド容量を選択した場合、インスタンス構成から作成されたインスタンスはプリエンプティブル容量を使用できます。
    • Linuxインスタンスの場合: インスタンス構成でのSecure Shell (SSH)キーの使用:

      • インスタンス構成の作成時にSSHキーを追加した場合、そのSSHキーを使用して、インスタンス構成から作成されたすべてのインスタンスに接続する必要があります。
      • インスタンス構成を作成した後でSSHキーを変更することはできません。
      • SSHキーを使用せずにインスタンス構成を作成した場合は、インスタンス構成から作成された個々のインスタンスにSSHキーを追加できます。
      • そのインスタンス構成を使用してインスタンス・プールを作成する場合は、インスタンス構成の作成時にSSHキーを追加する必要があります。
  • インスタンス・プールでインスタンス構成に基づいてプール内にインスタンスが作成されると、インスタンス構成の設定に関係なく、プールの設定によって可用性ドメインおよびサブネットが定義されます。
  • インスタンス構成が容量予約に関連付けられている場合、その予約は、そのインスタンス構成を使用して作成されたインスタンスまたはインスタンス・プールに自動的に適用されます。十分な容量が使用可能であるかぎり、インスタンスの起動時には、関連付けられた予約の容量が使用されます。

開始する前に

構成設定のリストを提供する場合は、次の項目を準備します:

  • 仮想クラウド・ネットワーク(VCN)を設定し、インスタンス構成から作成されたインスタンスを起動します。クラウド・ネットワークの設定の詳細は、ネットワーキングに関する項を参照してください。
  • (Linuxインスタンスの場合) 独自のSSHキーを使用して、インスタンス構成から作成されたインスタンスにSSHを介して接続する場合は、使用する予定のSSHキー・ペアの公開キーが必要です。キーはOpenSSHフォーマットである必要があります。詳細は、Linuxインスタンスでのキー・ペアの管理を参照してください。
  • オンデマンド容量以外のホスト容量タイプを使用してインスタンス構成からインスタンスを起動する場合は、容量を準備します:

    • インスタンスを起動し、それを容量予約に対してカウントするには、インスタンスと同じ可用性ドメインに容量予約が必要です。
    • インスタンスを専用仮想マシン・ホストに配置するには、インスタンスを起動するのと同じ可用性ドメインおよびフォルト・ドメインに専用仮想マシン・ホストが必要です。

    容量タイプは相互に排他的です。

インスタンス構成から作成されたインスタンスにブロック・ボリュームをアタッチする場合は、次のいずれかのアクションを実行します:

  • インスタンス構成を作成する場合、既存のコンピュート・インスタンスをテンプレートとして使用するか、構成設定のリストを指定できます。

    テンプレートとしての既存のインスタンスを使用したインスタンス構成の作成

    1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
    2. 「リスト・スコープ」で、テンプレートとして使用するインスタンスを含むコンパートメントを選択します。
    3. テンプレートとして使用するインスタンスの名前をクリックします。
    4. 「他のアクション」をクリックし、「インスタンス構成の作成」を選択します。
    5. インスタンス構成を作成するコンパートメントを選択します。
    6. インスタンス構成の名前を指定します。一意である必要はなく、後で変更できます。機密情報の入力は避けてください。
    7. インスタンス構成にタグを追加するには、「タグ付けオプションの表示」をクリックし、タグ付け値を入力します。

      リソースを作成する権限がある場合、そのリソースにフリーフォーム・タグを適用する権限もあります。定義済のタグを適用するには、タグ・ネームスペースを使用する権限が必要です。タグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。タグを適用するかどうかがわからない場合は、このオプションをスキップするか、管理者に連絡してください。タグは後で適用できます。

    8. 「インスタンス構成の作成」をクリックします。

    設定のリストの指定によるインスタンス構成の作成

    1. ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス構成」をクリックします。
    2. 「インスタンス構成の作成」をクリックします。
    3. インスタンス構成の名前を指定します。一意である必要はなく、後で変更できます。機密情報の入力は避けてください。
    4. インスタンス構成を作成するコンパートメントを選択します。
    5. インスタンス構成にタグを追加するには、「タグ付けオプションの表示」をクリックし、タグ付け値を入力します。

      リソースを作成する権限がある場合、そのリソースにフリーフォーム・タグを適用する権限もあります。定義済のタグを適用するには、タグ・ネームスペースを使用する権限が必要です。タグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。タグを適用するかどうかがわからない場合は、このオプションをスキップするか、管理者に連絡してください。タグは後で適用できます。

    6. 「インスタンスを作成するコンパートメント」リストで、このインスタンス構成から作成されたインスタンスを配置するコンパートメントを選択します。
    7. 「インスタンスの詳細の定義」「イメージの選択」「シェイプの選択」および「プライマリVNICの構成」セクションで、このインスタンス構成から作成されるインスタンスの詳細を指定します。

      これらのセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。

      ノート

      インスタンス構成の「容量タイプ」には「プリエンプティブル容量」のオプションはありません。ただし、インスタンス構成にオンデマンド容量を選択した場合、このインスタンス構成から作成されたインスタンスはプリエンプティブル容量を使用できます。
    8. このインスタンス構成から作成されたインスタンスにアタッチするセカンダリVNICを作成する場合は、「ネットワーキング」セクションで「追加のVNICの作成」をクリックします。次に、セカンダリVNICの構成の詳細を指定します。

      このセクションの設定の詳細は、セカンダリVNICを作成してアタッチするにはを参照してください。

    9. (Linuxインスタンスの場合)「SSHキーの追加」セクションで、SSHキー・ペアを生成するか、このインスタンス構成から作成されたインスタンスの公開キーをアップロードします。

      重要

      • インスタンス構成の作成時にSSHキーを追加した場合、そのSSHキーを使用して、インスタンス構成から作成されたすべてのインスタンスに接続する必要があります。
      • SSHキーを使用してインスタンス構成を作成した後でSSHキーを変更することはできません。
      • SSHキーを使用せずにインスタンス構成を作成した場合は、インスタンス構成から作成された個々のインスタンスにSSHキーを追加できます。
      • インスタンス構成を使用してインスタンス・プールを作成する場合、インスタンス構成の作成時にSSHキーを追加します。

      このセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。SSHキーの詳細は、Linuxインスタンスでのキー・ペアの管理を参照してください。

      注意

      秘密キーにアクセスできるすべてのユーザーがインスタンスに接続できます。秘密キーはセキュアな場所に格納してください。
    10. このインスタンス構成から作成されるインスタンスに対して、ブート・ボリュームの詳細を指定します。

      このセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。

    11. このインスタンス構成から作成されたインスタンスにブロック・ボリュームをアタッチする場合は、「ブロック・ボリューム」セクションで「ブロック・ボリュームのアタッチ」をクリックします。次に、ブロック・ボリュームの構成の詳細を指定します。

      このセクションの設定の詳細は、ボリュームのアタッチを参照してください。

    12. インスタンスに追加されたタグなど、このインスタンス構成から作成されたインスタンスの詳細設定を構成するには、「拡張オプションの表示」をクリックします。次に、設定を指定します。

      このセクションの設定の詳細は、インスタンスの作成を参照してください。

    13. 「作成」をクリックします。
  • CLIを使用してインスタンス構成を作成するには、コマンド・プロンプトを開き、instance-configuration createコマンドを実行します:

    oci compute-management instance-configuration create --compartment-id <COMPARTMENT_OCID> --instance-details <file://path/to/file.json>

    <file://path/to/file.json>は、インスタンスの詳細を定義するJSONファイルへのパスです。JSONファイルの例を生成する方法の詳細は、JSONの拡張オプションを参照してください。

    CLIの使用の詳細は、コマンド・ライン・インタフェース(CLI)を参照してください。

  • APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。

    CreateInstanceConfiguration操作を使用して、インスタンス構成を作成します。