診断リブートの実行
他のトラブルシューティング・ステップが失敗した場合に、診断リブートを使用して、到達できないコンピュート仮想マシン(VM)インスタンスを再構築します。
診断リブート中、インスタンスは停止、再構築および再起動されます。再起動プロセス中に短い停止時間が発生します。プライベートおよびエフェメラル・パブリックIPアドレス、アタッチされたブロック・ボリューム、仮想ネットワーク・インタフェース・カード(VNIC)などのインスタンス・プロパティは保持されます。
診断リブートを送信する前に、インスタンスのOSを再起動し、インスタンスが正しく構成されていることを確認してください。コンピュートのトラブルシューティングの提案およびネットワーキングのトラブルシューティングの提案を参照してください。診断リブートは、到達できないインスタンスをトラブルシューティングするための最後の試みとして使用してください。
必須IAMポリシー
Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者によってポリシーでセキュリティ・アクセス権が付与されている必要があります。このアクセス権は、コンソール、あるいはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのいずれを使用している場合でも必要です。権限がない、または認可されていないというメッセージが表示される場合は、管理者に連絡して、どのタイプのアクセス権があり、どのコンパートメントで作業するかを確認してください。
管理者向け: ユーザーにコンピュート・インスタンスを起動させるのポリシーには、インスタンスで診断リブートを実行する権限が含まれます。指定されたグループがインスタンスの起動やボリュームのアタッチを必要としない場合、そのポリシーを簡素化し、manage instance-family
のみを含めて、volume-family
およびvirtual-network-family
に関連する文を削除できます。
開始する前に
/etc/fstab
に定義されているブロック・ボリュームで推奨オプションが使用されていることを確認します。- すべてのファイル・ストレージ・サービス(NFS)マウントで
nofail
オプションが使用されていることを確認します。 - Oracle提供のスクリプトを使用してセカンダリVNICを構成する場合は、スクリプトが起動時に自動的に実行されることを確認します。
サポートされるシェイプ
Dense I/Oシリーズのシェイプを除くすべてのVMシェイプは、診断リブートをサポートします。
コンソールの使用
- ナビゲーション・メニューを開き、「コンピュート」をクリックします。「コンピュート」で、「インスタンス」をクリックします。
- 関心のあるインスタンスをクリックします。
- 「他のアクション」をクリックし、「診断リブートの送信」をクリックします。
- 確認メッセージを確認し、「診断リブートの送信」をクリックします。
APIの使用
InstanceAction操作を使用して、実行するアクションとして値DIAGNOSTICREBOOT
を渡します。
CLIの使用
コマンド・プロンプトを開き、インスタンス・アクション・コマンドを実行します:
oci compute instance action --action DIAGNOSTICREBOOT --instance-id <INSTANCE_OCID>