スタンドアロン・プログラムとしてのOCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストール

OCIネイティブ・イングレス・コントローラをスタンドアロン・プログラムとしてインストールする方法をご紹介します。

前提条件を完了したら、OCIネイティブ・イングレス・コントローラをスタンドアロン・プログラムとしてデプロイできます。OCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストールを参照してください。

OCIネイティブ・イングレス・コントローラ・クラスタ・アドオンをスタンドアロン・プログラムとしてインストールした後、それを使用する前に、必要なKubernetesイングレス関連リソースも作成する必要があります。「IngressClassParameters、IngressClassおよびイングレス・リソースの作成」を参照してください。

OCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストール

Helm CLIを2つの方法で使用して、OCIネイティブ・イングレス・コントローラをインストールし、必要なリソースをデプロイできます:

  • Helmを使用して、OCIネイティブ・イングレス・コントローラをインストールします。この方法では、helm installコマンドを使用します。Helmは、初期インストールおよび後続のアップグレードのためにOCIネイティブ・イングレス・コントローラ・リリースを管理します。インストール中、必要なリソースは、values.yamlファイルから取得したパラメータ値(使用可能な場合)を使用してクラスタにデプロイされます。
  • Helmを使用して.yamlマニフェスト・ファイルを生成します。このアプローチでは、Helm CLIを使用してマニフェスト.yamlファイルのリストを生成し、OCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストールに必要なすべてのKubernetesリソースを保持します。これらの.yamlファイルは、kubectlなどの任意のAPIサーバー・クライアントで使用できます。マニフェスト.yamlファイルには、values.yamlファイルから取得したパラメータ値が移入されます(使用可能な場合)。このインストール方法では、後でマニフェスト.yamlファイルをカスタマイズし、values.yamlファイルから取得したパラメータ値をオーバーライドできます。

helm installコマンドを使用したOCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストール

helm installコマンドを使用してOCIネイティブ・イングレス・コントローラをインストールするには:

  1. ローカルGitリポジトリで、oci-native-ingress-controllerディレクトリに移動します。
  2. 次のように入力して、Helmを使用してOCIネイティブ・イングレス・コントローラをインストールします:
    helm install oci-native-ingress-controller helm/oci-native-ingress-controller

    インストール中、必要なKubernetesリソースは、values.yamlファイルから取得したパラメータ値(使用可能な場合)を使用してクラスタにデプロイされます。

  3. 次のように入力して、OCIネイティブ・イングレス・コントローラが正常にインストールされたことを確認します:
    kubectl get pods -n native-ingress-controller-system --selector='app.kubernetes.io/name in (oci-native-ingress-controller)' -o wide
    出力例:
    
    NAME                                             READY   STATUS    RESTARTS   AGE   IP           NODE          NOMINATED NODE   READINESS GATES
    oci-native-ingress-controller-54795499fd-6xlhn   1/1     Running   0          11s   10.0.10.57   10.0.10.182   <none>           <none>

生成されたマニフェスト・ファイルを使用したOCIネイティブ・イングレス・コントローラのインストール

生成されたマニフェスト・ファイルを使用してOCIネイティブ・イングレス・コントローラをインストールするには:

  1. ローカルGitリポジトリで、oci-native-ingress-controllerディレクトリに移動します。
  2. 次のように入力して、必要なリソースのマニフェスト.yamlファイルを/manifestsディレクトリに生成します。
    helm template --include-crds oci-native-ingress-controller helm/oci-native-ingress-controller --output-dir deploy/manifests

    マニフェスト.yamlファイルは、必要なリソース用に作成され、values.yamlファイルから取得したパラメータ値が移入されます(使用可能な場合)。

    必要に応じて、必要なリソースをデプロイする前にマニフェスト.yamlファイルをカスタマイズできます。

  3. マニフェスト.yamlファイルを使用して、必要なリソースをデプロイします。
    1. 次のように入力して、crd .yamlファイルに定義されている必要なリソースをデプロイします。
      kubectl apply -f deploy/manifests/oci-native-ingress-controller/crds
    2. 次のように入力して、テンプレート.yamlファイルに定義されている必要なリソースをデプロイします。
      kubectl apply -f deploy/manifests/oci-native-ingress-controller/templates
  4. 次のように入力して、OCIネイティブ・イングレス・コントローラが正常にインストールされたことを確認します:
    kubectl get pods -n native-ingress-controller-system --selector='app.kubernetes.io/name in (oci-native-ingress-controller)' -o wide
    出力例:
    
    NAME                                             READY   STATUS    RESTARTS   AGE   IP           NODE          NOMINATED NODE   READINESS GATES
    oci-native-ingress-controller-54795499fd-6xlhn   1/1     Running   0          11s   10.0.10.57   10.0.10.182   <none>           <none>