ディスク・データ転送の準備

ディスクベースのデータ・インポート・ジョブを準備する方法について学習します。

ディスク転送の準備フェーズ・インジケータ

このトピックでは、ディスクベースのデータ・インポートの準備に関連付けられたタスクについて説明します。通常、プロジェクト・スポンサ・ロールがこれらのタスクを実行します。ロールおよび職責を参照してください。

インポート・ディスクの要件

次のタスクを順に実行する必要があります:

  • データをOracle Cloud Infrastructureに移行するために必要な数のハード・ドライブを取得します。データを含む単一のパーティション化されたファイル・システムのあるUSB 2.0/3.0外部ハード・ディスク・ドライブ(HDD)を使用します。

    ノート

    Oracleでは、ディスク・インポート・ジョブに使用されるディスクの動作保証またはテストはしません。ディスク容量の要件とディスクI/Oを計算して、データ転送のニーズに最適なUSB 2.0/3.0ディスクを決定してください。

  • このインポート・ディスクのドキュメントに記載されている手順に従って、HDDにデータをコピーします。

  • 指定されたOracleデータ転送サイトにディスクを送付します。

データがOracle Cloud Infrastructure Object Storageバケットに正常にコピーされると、ハード・ドライブがサニタイズされ、データが返送される前に削除されます。

データ転送ユーティリティのインストール

ディスクベースのデータ・インポート・ジョブを実行するためのデータ転送ユーティリティのインストールについて学習します。

このトピックでは、ディスクベースのデータ転送で使用するデータ転送ユーティリティをインストールして構成する方法について説明します。また、このトピックでは、データ転送ユーティリティ・コマンドの構文について説明します。

重要

このリリースでは、データ転送ユーティリティでサポートされるのはディスクベースのデータ転送のみです。アプライアンスベースの転送でのデータ転送ユーティリティの使用は、Oracle Cloud Infrastructureコマンドライン・インタフェース(CLI)で置換されています。

データ転送ユーティリティは、Universal Permissive License 1.0およびApache License 2.0によってライセンス付与されています。サードパーティ・コンテンツは、コードで記述されているとおりに個別にライセンス付与されます。

ノート

データ転送ユーティリティは、rootユーザーとして実行する必要があります。

前提条件

データ転送ユーティリティのインストールの前提条件について学習します。

データ転送ユーティリティをインストールして使用するには、次を取得します:

  • Oracle Cloud Infrastructureアカウント。

  • 必要なIAMポリシーを持つ必要なOracle Cloud Infrastructureユーザーおよびグループ。

    詳細は、必要なIAMユーザー、グループおよびポリシーの作成を参照してください。

  • 次のものがインストールされているデータ・ホスト・マシン:

    • Oracle Linux 6以上、Ubuntu 14.04以上、またはSUSE 11以上すべてのLinuxオペレーティング・システムには、EXTファイル・システムを作成する機能が必要です。

      ノート

      Windowsベースのマシンは、ディスクベースの転送ジョブではサポートされていません。

    • Java 1.8またはJava 1.11

    • hdparm 9.0以上

    • Cryptsetup 1.2.0以上

  • ファイアウォール・アクセス: データ転送ユーティリティを使用している環境に制限的なファイアウォールがある場合、データ転送サービスおよびオブジェクト・ストレージへのアクセスを許可するためにファイアウォール構成を開く必要がある場合があります。リージョンに必要な特定のIPアドレス範囲については、ファイアウォール設定の構成を参照してください。

インストール

データ・ホストのオペレーティング・システムに対応するデータ転送ユーティリティのインストーラをダウンロードしてインストールします。

Debianまたは Ubuntuへのインストール

  1. インストール.debファイルをダウンロードします。

  2. /optディレクトリに対する書込み権限を持つrootユーザーとして、apt installコマンドを発行します。

    sudo apt install ./dts-X.Y.Z.x86_64.deb

    X.Y.Zは、ダウンロードしたインストーラに一致するバージョン番号を表します。

  3. データ転送ユーティリティが正常にインストールされたことを確認します。

    sudo dts --version

    データ転送ユーティリティのバージョン番号が返されます。

Oracle Linuxまたは Red Hat Linuxへのインストール

  1. インストール.rpmファイルをダウンロードします。

  2. /optディレクトリに対する書込み権限を持つrootユーザーとして、yum installコマンドを発行します。

    sudo yum localinstall ./dts-X.Y.Z.x86_64.rpm

    X.Y.Zは、ダウンロードしたインストーラに一致するバージョン番号を表します。

  3. データ転送ユーティリティが正常にインストールされたことを確認します。

    sudo dts --version

    データ転送ユーティリティのバージョン番号が返されます。

構成

データ転送ユーティリティを使用する前に、Oracle Cloud Infrastructureベース・ディレクトリと、必要な資格証明を含む2つの構成ファイルを作成する必要があります。構成ファイルの1つは、データ転送管理者(転送ジョブを作成および管理するための認可と権限を持つIAMユーザー)用です。もう1つの構成ファイルは、データ転送アップロード・ユーザー(Oracleがデータをユーザーのかわりにアップロードするために使用する一時的なIAMユーザー)用です。

ベース・データ転送ディレクトリ

Oracle Cloud Infrastructureベース・ディレクトリを作成します:

mkdir /root/.oci/

データ転送管理者の構成ファイル

次の構造を持つデータ転送管理者の構成ファイル/root/.oci/configを作成します:

[DEFAULT]
user=<The OCID for the data transfer administrator>
fingerprint=<The fingerprint of the above user's public key>
key_file=<The _absolute_ path to the above user's private key file on the host machine>
tenancy=<The OCID for the tenancy that owns the data transfer job and bucket>
region=<The region where the transfer job and bucket should exist. Valid values are: 
us-ashburn-1, us-phoenix-1, eu-frankfurt-1, and uk-london-1.>

例:

[DEFAULT]
user=ocid1.user.oc1..unique_ID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..unique_ID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..unique_ID
region=us-phoenix-1

データ転送管理者に対して、複数のユーザーの資格証明を使用した様々なプロファイル・セクションを含む単一の構成ファイルを作成できます。その後、‑‑profileオプションを使用して、コマンドで使用するプロファイルを指定します。次に、異なるプロファイル・セクションを持つデータ転送管理者の構成ファイルの例を示します:

[DEFAULT]
user=ocid1.user.oc1..unique_ID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..unique_ID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..unique_ID
region=us-phoenix-1
[PROFILE1]
user=ocid1.user.oc1..unique_ID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..unique_ID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..unique_ID
region=us-ashburn-1

デフォルトでは、すべてのデータ転送ユーティリティ・コマンドにDEFAULTプロファイルが使用されます。例:

dts job create --compartment-id compartment_id --bucket bucket_name --display-name display_name --device-type disk

かわりに、別のデータ転送管理者のプロファイルを指定するために、--profileオプションを使用して任意のデータ転送ユーティリティ・コマンドを発行することもできます。例:

dts job create --compartment-id compartment_id --bucket bucket_name --display-name display_name --device-type disk --profile profile_name

前述の構成ファイルの例を使用すると、<profile_name>profile1になります。

データ転送アップロード・ユーザーの構成ファイル

次の構造を持つデータ転送アップロード・ユーザーの/root/.oci/config_upload_user構成ファイルを作成します:

[DEFAULT]
user=<The OCID for the data transfer upload user>
fingerprint=<The fingerprint of the above user's public key>
key_file=<The _absolute_ path to the above user's private key file on the host machine>
tenancy=<The OCID for the tenancy that owns the data transfer job and bucket>
region=<The region where the transfer job and bucket should exist. Valid values are: 
us-ashburn-1, us-phoenix-1, eu-frankfurt-1, and uk-london-1.>

例:

[DEFAULT]
user=ocid1.user.oc1..unique_ID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..unique_ID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..unique_ID
region=us-phoenix-1
重要

複数のプロファイルを持つアップロード・ユーザー構成ファイルの作成は、サポートされていません

構成ファイルのエントリ

次の表に、各構成ファイルに必要な基本エントリと、各エントリに関する情報の取得場所を示します。

ノート

データ転送サービスでは、データ転送管理者とデータ転送アップロード・ユーザーの両方について、キー・ファイルのパスフレーズはサポートされていません。

エントリ

説明および値の取得場所

必須?

user

データ転送管理者またはデータ転送アップロード・ユーザー(作成するプロファイルに基づく)のOCID。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

fingerprint

使用されるキー・ペアのフィンガープリント。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

key_file

秘密キーのフルパスとファイル名。

重要: キー・ペアはPEMフォーマットである必要があります。PEMフォーマットのキー・ペアを生成する手順は、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

tenancy

テナンシのOCID。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

region

Oracle Cloud Infrastructureリージョン。リージョンと可用性ドメインを参照してください。

データ転送は、US East (Ashburn)US West (Phoenix)Germany Central (Frankfurt)およびUK South (London)でサポートされます。

はい

次のコマンドを使用して、データ転送アップロード・ユーザーの資格証明を確認できます:

dts job verify-upload-user-credentials --bucket bucket_name

構成ファイルの場所

構成ファイルの場所は/root/.oci/configです。

データ転送ユーティリティの使用

この項では、データ転送ユーティリティの構文の概要について説明します。

重要

データ転送ユーティリティは、rootユーザーとして実行する必要があります。

次のコマンドを使用して、データ転送ユーティリティ・コマンドのオプションを指定できます:

  • --option valueまたは
  • --option=value

構文

基本的なデータ転送ユーティリティの構文は:

dts resource action [options]

この構文は次のように適用されます:

  • dtsは短縮されたユーティリティ・コマンド名です
  • job<resource>の例です
  • create<action>の例です
  • その他のユーティリティ文字列は[options]です

次の例は、転送ジョブを作成するための一般的なデータ転送ユーティリティ・コマンドを示しています。

dts job create --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --display-name "mycompany transfer1" --bucket mybucket --device-type disk

または:

dts job create --compartment-id=compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --display-name="mycompany transfer1" --bucket=mybucket --device-type=disk
ノート

前述の例では、‑‑display‑nameオプションを使用して転送ジョブにわかりやすい名前を指定しています。

データ転送ユーティリティのインストール・バージョンの確認

データ転送ユーティリティのインストール・バージョンを取得するには、--versionまたは-vを使用します。例:

dts --version

0.6.183

データ転送ユーティリティのヘルプへのアクセス

すべてのデータ転送ユーティリティのヘルプ・コマンドには、コマンドラインからアクセスできるヘルプ・コンポーネントが関連付けられています。ヘルプを表示するには、任意のコマンドの後に--helpまたは-hオプションを入力します。例:

dts job --help

Usage:  job [COMMAND]
Transfer disk or appliance job operations -  {job action [options]}

Commands:
create                          Creates a new transfer disk or appliance job.
show                            Shows the transfer disk or appliance job details.
update                          Updates the transfer disk or appliance job details.
delete                          Deletes the transfer disk or appliance job.
close                           Closes the transfer disk or appliance job.
list                            Lists all transfer disk or appliance jobs.
verify-upload-user-credentials  Verifies the transfer disk or appliance upload user credentials.

指定したコマンドのヘルプ・オプション(--helpまたは-h)を実行すると、データ転送ユーティリティのそのレベルに対するすべての下位コマンドとオプションが表示されます。特定の下位コマンドに関するデータ転送ユーティリティのヘルプにアクセスする場合は、そのコマンドをデータ転送ユーティリティの文字列に含めます。例:

dts job create --help

Usage:  job create --bucket=<bucket> --compartment-id=<compartmentId>
    [--defined-tags=<definedTags>] --device-type=<deviceType>
    --display-name=<displayName>
    [--freeform-tags=<freeformTags>] [--profile=<profile>]

Creates a new transfer disk or appliance job.
			
--bucket=<bucket>                Upload bucket for the job.
--compartment-id=<compartmentId> Compartment OCID.
--defined-tags=<definedTags>     Defined tags for the new transfer job in JSON format.
--device-type=<deviceType>       Device type for the job: DISK or APPLIANCE.
--display-name=<displayName>     Display name for the job.
--freeform-tags=<freeformTags>   Free-form tags for the new transfer job in JSON format.
--profile=<profile>              Profile.

必要なIAMユーザー、グループおよびポリシーの作成

Oracle Cloud Infrastructureの各サービスは、認証と認可のためにIAMと統合されます。

Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者が記述するポリシー で、コンソールまたはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのどれを使用しているかにかかわらず、必要なアクセスのタイプを付与されている必要があります。アクションを実行しようとして、権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、付与されているアクセスのタイプと作業するコンパートメント を管理者に確認してください。

リソースへのアクセス権は、ポリシーを使用してグループに付与され、その後、それらのグループに割り当てられたユーザーによって継承されます。データ転送には、2つの異なるグループの作成が必要です:

  • 転送ジョブを作成および管理できるデータ転送管理者

  • データをオブジェクト・ストレージにアップロードできるデータ転送アップロード・ユーザー。データ・セキュリティのため、アップロード・ユーザーの権限では、Oracle担当者が標準オブジェクトやマルチパート・オブジェクトをユーザーのかわりにアップロードしたり、バケットやオブジェクト・メタデータを検査したりできます。この権限では、Oracle担当者は実際のデータを検査できません。

データ管理者は、一時アップロード・ユーザーに必要なRSAキーの生成を担当します。これらのキーは、ユーザー間で共有しないでください。

グループ作成の詳細は、グループの管理を参照してください。

管理者は、次のポリシーを使用してこれらのグループを作成します:

  • データ転送管理者グループには、次を含む認可ポリシーが必要です:

    Allow group group_name to manage data-transfer-jobs in compartment compartment_name
    Allow group group_name to manage objects in compartment compartment_name
    Allow group group_name to manage buckets in compartment compartment_name

    または、manage bucketsおよびmanage objectsポリシーを次のように統合することもできます:

    Allow group group_name to manage object-family in compartment compartment_name
  • データ転送アップロード・ユーザー・グループには、次を含む認可ポリシーが必要です:

    Allow group group_name to manage buckets in compartment compartment_name where all { request.permission='BUCKET_READ', target.bucket.name='<bucket_name>' }
    Allow group group_name to manage objects in compartment compartment_name where all { target.bucket.name='<bucket_name>', any { request.permission='OBJECT_CREATE', request.permission='OBJECT_OVERWRITE', request.permission='OBJECT_INSPECT' }}

通知を有効にするには、次のポリシーを追加します:

Allow group group name to manage ons-topics in tenancy
Allow group group name to manage ons-subscriptions in tenancy
Allow group group name to manage cloudevents-rules in tenancy
Allow group group name to inspect compartments in tenancy

詳細は、通知およびイベントの概要を参照してください。

Oracle Cloud Infrastructure管理者は、作成された各データ転送グループにユーザーを追加します。ユーザー作成の詳細は、ユーザーの管理を参照してください。

重要

セキュリティ上の理由から、各転送ジョブに対して一意のIAMデータ転送アップロード・ユーザーを作成し、Oracle Cloud Infrastructureにデータがアップロードされたらそのユーザーを削除することをお薦めします。

オブジェクト・ストレージ・バケットの作成

オブジェクト・ストレージ・サービスは、Oracle Cloud Infrastructureにデータをアップロードするために使用します。オブジェクト・ストレージは、テナンシのコンパートメント内にあるバケットと呼ばれるコンテナにオブジェクトを格納します。アップロードされたデータを格納するバケットの作成の詳細は、オブジェクト・ストレージ・バケットを参照してください。

ファイアウォール設定の構成

ファイアウォール・ポート番号は、すべてのデータ転送方法で443です。

ローカル環境のファイアウォールが、次の表に基づいて、Oracle Cloud InfrastructureリージョンのIPアドレス範囲で実行されているデータ転送サービスと通信できることを確認します。また、オブジェクト・ストレージのIPアドレス範囲へのオープン・アクセスが存在することも確認します。このIPアクセスは、データ転送ジョブが関連付けられているリージョンに対してのみ構成する必要があります。

リージョン

データ転送

オブジェクト・ストレージ

米国東部(アッシュバーン)

140.91.0.0/16

134.70.24.0/21

米国西部(フェニックス)

129.146.0.0/16

134.70.8.0/21

米国Gov東部(アッシュバーン)

splat-api.us-langley-1.oraclegovcloud.com

objectstorage.us-gov-ashburn-1.oraclegovcloud.com

米国Gov西部(フェニックス)

splat-api.us-luke-1.oraclegovcloud.com

objectstorage.us-luke-1.oraclegovcloud.com

米国DoD東部(アッシュバーン)

splat-api.us-gov-ashburn-1.oraclegovcloud.com

objectstorage.us-gov-ashburn-1.oraclegovcloud.com

米国DoD西部(フェニックス)

splat-api.us-gov-phoenix-1.oraclegovcloud.com

objectstorage.us-gov-phoenix-1.oraclegovcloud.com

ブラジル東部(サンパウロ)

140.204.0.0/16

134.70.84.0/22

カナダ南東部(トロント)

140.204.0.0/16

134.70.116.0/22

ドイツ中央部(フランクフルト)

130.61.0.0/16

134.70.40.0/21

インド西部(ムンバイ)

140.204.0.0/16

134.70.76.0/22

日本中央部(大阪)

140.204.0.0/16

134.70.112.0/22

日本東部(東京)

140.204.0.0/16

134.70.80.0/22

大韓民国中部(ソウル)

140.204.0.0/16

134.70.96.0/22

英国南部(ロンドン)

132.145.0.0/16

134.70.56.0/21

転送ジョブの作成

この項では、データ転送の準備の一環としてディスクベースの転送ジョブを作成する方法について説明します。転送ジョブに関連するすべてのタスクの詳細は、「ディスク・インポート転送ジョブ」を参照してください。

ヒント

コンソールまたはデータ転送ユーティリティを使用して、転送ジョブを作成できます。

ディスクベースの転送ジョブは、転送するファイルのコレクションを表し、それらのファイルをOracle Cloud Infrastructureにアップロードするという意図を示します。ディスクベースの転送ジョブでは、1つ以上の転送ディスクと転送パッケージが結合されます。Oracleによるデータのアップロード先となるコンパートメントおよびオブジェクト・ストレージ・バケットを指定します。アップロード・バケットと同じコンパートメントにディスクベースの転送ジョブを作成し、転送ジョブに読取り可能な名前を指定します。

ノート

テナンシへの必要なアクセスを最小限に抑えるために、転送ジョブごとにコンパートメントを作成することをお薦めします。

転送ジョブを作成すると、他の転送タスクで指定するジョブIDが返されます。例:

ocid1.datatransferjob.region1.phx..exampleuniqueID

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「移行と障害時リカバリ」をクリックします。「データ転送」で、「インポート」をクリックします。「転送ジョブ」ページが表示されます。

  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。そのコンパートメント内のすべての転送ジョブが表形式でリストされます。

  3. 「転送ジョブの作成」をクリックします。「転送ジョブの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 次の操作を実行します。

    • ジョブ名: 転送ジョブの名前を入力します。

    • バケット: 転送データを含むバケットをリストから選択します。選択したコンパートメントで使用可能なすべてのバケットがリストされます。別のコンパートメントのバケットを選択する場合は、「コンパートメントの変更」をクリックし、目的のバケットを含むコンパートメントを選択します。

    • 転送タイプ・デバイス: 「ディスク」オプションを選択します。

    • (オプション)タグ付け設定を完了します:

      • タグ・ネームスペース: リストからネームスペースを選択します。

      • タグ・キー: タグ付けキーを入力します。

      • タグ値: タグ付けキーの値を入力します。

      詳細は、タグ付けの概要を参照してください。

  5. 「転送ジョブの作成」をクリックします。

データ転送ユーティリティの使用

dts job createコマンドおよび必須パラメータを使用して、転送ジョブを作成します。

dts job create --bucket bucket --compartment-id compartment_id --display-name display_name

display_nameは、転送ジョブの名前です。

dts job create --helpを実行して、フラグおよび変数オプションの完全なリストを表示します。

例:

oci dts job create --bucket MyBucket1 --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --display-name MyDiskImportJob

Transfer Job : 
ID                : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
CompartmentId     : ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID
UploadBucket      : MyBucket1
Name              : MyDiskImportJob
Label             : JZM9PAVWH
CreationDate      : 2019/06/04 17:07:05 EDT
Status            : PREPARING
freeformTags      : *** none ***
definedTags       : *** none ***
Packages          : 
  [1] : 
    Label                        : PBNZOX9RU
    TransferSiteShippingAddress  : Oracle Data Transfer Service;  Job:JZM9PAVWH Package:PBNZOX9RU ; 21111 Ridgetop Circle; Dock B; Sterling, VA 20166; USA
    DeliveryVendor               : FedEx
    DeliveryTrackingNumber       : *** none ***
    ReturnDeliveryTrackingNumber : *** none ***
    Status                       : PREPARING
    Devices                      : [*** none ***]
    UnattachedDevices : [*** none ***]
    Appliances        : [*** none ***]When you use the  to display the details of a job, tagging details are also included in the output if you specified tags.

オプションで、転送ジョブの作成時に、1つ以上の定義済タグまたはフリーフォーム・タグを指定できます。タグ付けの詳細は、リソース・タグを参照してください。

定義済タグ

ジョブの作成時に定義済タグを指定するには:

dts job create --bucket bucket --compartment-id compartment_id --display-name display_name --defined-tags '{ "tag_namespace": { "tag_key":"value" }}'
例:
oci dts job create --bucket MyBucket1 --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --display-name MyDiskImportJob --defined-tags '{"Operations": {"CostCenter": "01"}}'

Transfer Job : 
ID                : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
CompartmentId     : ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID
UploadBucket      : MyBucket1
Name              : MyDiskImportJob
Label             : JZM9PAVWH
CreationDate      : 2019/06/04 17:07:05 EDT
Status            : PREPARING
freeformTags      : *** none ***
definedTags       : 
  Operations : 
    CostCenter : 01  
Packages          : 
  [1] : 
    Label                        : PBNZOX9RU
    TransferSiteShippingAddress  : Oracle Data Transfer Service;  Job:JZM9PAVWH Package:PBNZOX9RU ; 21111 Ridgetop Circle; Dock B; Sterling, VA 20166; USA
    DeliveryVendor               : FedEx
    DeliveryTrackingNumber       : *** none ***
    ReturnDeliveryTrackingNumber : *** none ***
    Status                       : PREPARING
    Devices                      : [*** none ***]
    UnattachedDevices : [*** none ***]
    Appliances        : [*** none ***]When you use the  to display the details of a job, tagging details are also included in the output if you specified tags.
		
ノート

ユーザーは、必要な権限を使用してタグ・ネームスペースおよびタグ・キーを作成します。これらの項目は、ジョブの作成時に指定する前に存在している必要があります。詳細は、タグおよびタグ・ネームスペースの概念を参照してください。
フリーフォーム・タグ

ジョブの作成時にフリーフォーム・タグを指定するには:

dts job create --bucket bucket --compartment-id compartment_id --display-name display_name --freeform-tags '{ "tag_key":"value" }'
例:
oci dts job create --bucket MyBucket1 --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --display-name MyDiskImportJob --defined-tags '{"Operations": {"CostCenter": "01"}}'

Transfer Job : 
ID                : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
CompartmentId     : ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID
UploadBucket      : MyBucket1
Name              : MyDiskImportJob
Label             : JZM9PAVWH
CreationDate      : 2019/06/04 17:07:05 EDT
Status            : PREPARING
freeformTags      : 
  Pittsburg_Team : brochures
definedTags       : *** none ***
Packages          : 
  [1] : 
    Label                        : PBNZOX9RU
    TransferSiteShippingAddress  : Oracle Data Transfer Service;  Job:JZM9PAVWH Package:PBNZOX9RU ; 21111 Ridgetop Circle; Dock B; Sterling, VA 20166; USA
    DeliveryVendor               : FedEx
    DeliveryTrackingNumber       : *** none ***
    ReturnDeliveryTrackingNumber : *** none ***
    Status                       : PREPARING
    Devices                      : [*** none ***]
    UnattachedDevices : [*** none ***]
    Appliances        : [*** none ***]When you use the  to display the details of a job, tagging details are also included in the output if you specified tags.
		
複数のタグ

複数のタグを指定するには、JSON形式のキー/値ペアをカンマで区切ります:

dts job create --bucket bucket --compartment-id compartment_id --display-name display_name --device-type disk --freeform-tags '{ "tag_key":"value" }', '{ "tag_key":"value" }'

転送ジョブのOCIDの取得

作成する各転送ジョブには、Oracle Cloud Infrastructure内で一意のOCIDがあります。例:

ocid1.datatransferjob.region1.phx..unique_ID

この転送ジョブOCIDをデータ管理者に転送する必要があります。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「移行と障害時リカバリ」をクリックします。「データ転送」で、「インポート」をクリックします。「転送ジョブ」ページが表示されます。

  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。そのコンパートメント内のすべての転送ジョブが表形式でリストされます。

  3. OCIDを取得する転送ジョブをクリックします。転送ジョブの「詳細」ページが表示されます。

  4. 「OCID」フィールドを探し、「表示」をクリックして表示するか、「コピー」してコンピュータにコピーします。

データ転送ユーティリティの使用

dts job listコマンドおよび必須パラメータを使用して、コンパートメント内の転送ジョブをリストします。ここで、ジョブOCIDを表示できます。

dts job list --compartment-id compartment_id

dts job list --helpを実行して、フラグおよび変数オプションの完全なリストを表示します。

例:


dts job list --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID
					
Transfer Job List : 
  [1] : 
    ID           : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
    Name         : MyDiskImportJob
    Label        : JVWK5YWPU
    BucketName   : MyBucket1
    CreationDate : 2020/06/01 17:33:16 EDT
    Status       : INITIATED
    FreeformTags : *** none ***
    DefinedTags  : 
      Financials : 
        key1 : nondefault

各転送ジョブのIDが返されます:

ID : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
ヒント

dts job create CLIを使用して転送ジョブを作成すると、CLIの戻り値に転送ジョブIDが表示されます。

アップロード構成ファイルの作成

プロジェクト・スポンサは、転送アプライアンスにユーザー・データをアップロードできるようにする構成ファイルの作成または取得を担当します。これらの構成ファイルは、データ・ホストに配置できるデータ管理者に送信します。configファイルは、データ転送管理者(転送ジョブを作成および管理するための認可と権限を持つIAMユーザー)用です。config_upload_userファイルは、データ転送アップロード・ユーザー(Oracleがデータをユーザーのかわりにアップロードするために使用する一時的なIAMユーザー)用です。

必要な資格証明を使用して、Oracle Cloud Infrastructureベース・ディレクトリと2つの構成ファイルを作成します。

データ転送ディレクトリの作成

CLIがインストールされている場所と同じデータ・ホストにOracle Cloud Infrastructureディレクトリ(.oci)を作成します。例:

mkdir /root/.oci/

2つの構成ファイル(configおよびconfig_upload_user)が、このディレクトリに格納されます。

データ転送管理者の構成ファイルの作成

次の構造を持つデータ転送管理者の構成ファイル/root/.oci/configを作成します:

[DEFAULT]
user=<The OCID for the data transfer administrator>
fingerprint=<The fingerprint of the above user's public key>
key_file=<The _absolute_ path to the above user's private key file on the host machine>
tenancy=<The OCID for the tenancy that owns the data transfer job and bucket>
region=<The region where the transfer job and bucket should exist. Valid values are: 
supported regions>.

ここで、supported regionsは、データ転送でサポートされているリージョンにリストされているリージョンです。

例:

[DEFAULT]
user=ocid1.user.oc1..exampleuniqueID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..exampleuniqueID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..exampleuniqueID
region=us-phoenix-1

データ転送管理者に対して、複数のユーザーの資格証明を使用した様々なプロファイル・セクションを含む単一の構成ファイルを作成できます。その後、‑‑profileオプションを使用して、コマンドで使用するプロファイルを指定します。

次に、異なるプロファイル・セクションを持つデータ転送管理者の構成ファイルの例を示します:

[DEFAULT]
user=ocid1.user.oc1..exampleuniqueID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..exampleuniqueID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..exampleuniqueID
region=us-phoenix-1
[PROFILE1]
user=ocid1.user.oc1..exampleuniqueID
fingerprint=4c:1a:6f:a1:5b:9e:58:45:f7:53:43:1f:51:0f:d8:45
key_file=/home/user/ocid1.user.oc1..exampleuniqueID.pem
tenancy=ocid1.tenancy.oc1..exampleuniqueID
region=us-ashburn-1

デフォルトでは、すべてのCLIコマンドにDEFAULTプロファイルが使用されます。例:

oci dts job create --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --bucket MyBucket --display-name MyDisplay --device-type disk

かわりに、別のデータ転送管理者のプロファイルを指定するために、--profileオプションを使用して任意のCLIコマンドを発行することもできます。例:

oci dts job create --compartment-id ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID --bucket MyBucket --display-name MyDisplay --device-type disk --profile MyProfile

前述の構成ファイルの例を使用すると、<profile_name>profile1になります。

2つの別々の構成ファイルを作成した場合は、次のコマンドを使用して、使用する構成ファイルを指定します:

oci dts job create --compartment-id compartment_id 
--bucket bucket_name --display-name display_name

データ転送アップロード・ユーザーの構成ファイルの作成

config_upload_user構成ファイルは、データ転送アップロード・ユーザー(Oracleがデータをユーザーのかわりにアップロードするために使用する一時的なIAMユーザー)用です。次の構造を持つ構成ファイルを作成します:

[DEFAULT]
user=<The OCID for the data transfer upload user>
fingerprint=<The fingerprint of the above user's public key>
key_file=<The _absolute_ path to the above user's private key file on the host machine>
tenancy=<The OCID for the tenancy that owns the data transfer job and bucket>
region=<The region where the transfer job and bucket should exist. Valid values are: 
supported regions>

ここで、supported regionsは、データ転送でサポートされているリージョンにリストされているリージョンです。

構成ファイルのエントリ

次の表に、各構成ファイルに必要な基本エントリと、各エントリに関する情報の取得場所を示します。

ノート

データ転送サービスでは、データ転送管理者とデータ転送アップロード・ユーザーの両方について、キー・ファイルのパスフレーズはサポートされていません。

エントリ

説明および値の取得場所

必須?

user

データ転送管理者またはデータ転送アップロード・ユーザー(作成するプロファイルに基づく)のOCID。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

fingerprint

使用されるキー・ペアのフィンガープリント。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

key_file

秘密キーのフルパスとファイル名。

重要: キー・ペアはPEMフォーマットである必要があります。PEMフォーマットのキー・ペアを生成する手順は、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

tenancy

テナンシのOCID。値を取得するには、必要なキーとOCIDを参照してください。

はい

region

Oracle Cloud Infrastructureリージョン。リージョンと可用性ドメインを参照してください。

データ転送は、US East (Ashburn)US West (Phoenix)Germany Central (Frankfurt)およびUK South (London)でサポートされます。

はい

次のコマンドを使用して、データ転送アップロード・ユーザーの資格証明を確認できます:

dts job verify-upload-user-credentials --bucket bucket_name

転送パッケージの作成

転送パッケージは、Oracle Cloud InfrastructureにアップロードするためにOracleに送付する物理ディスク・パッケージの仮想表現です。転送パッケージに関連するすべてのタスクの詳細は、転送パッケージを参照してください。

転送パッケージを作成するには、転送ジョブの作成時に返されたジョブIDが必要です。例:

ocid1.datatransferjob.region1.phx..exampleuniqueID

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「移行と障害時リカバリ」をクリックします。「データ転送」で、「インポート」をクリックします。「転送ジョブ」ページが表示されます。

  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。そのコンパートメント内のすべての転送ジョブが表形式でリストされます。

  3. 転送パッケージを作成する転送ジョブをクリックします。転送ジョブの「詳細」ページが表示されます。

  4. 「リソース」の下の「パッケージの転送」をクリックします。「Transfer Packages」ページが表示されます。すべての転送パッケージが表形式でリストされます。

  5. 「転送パッケージの作成」をクリックします。「転送パッケージの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「配送業者」リストから配送業者を選択します。

  7. 「転送パッケージの作成」をクリックします。

「転送パッケージ」ページに、作成した転送パッケージが表示されます。

データ転送ユーティリティの使用

dts package createコマンドおよび必須パラメータを使用して、転送パッケージを作成します。

dts package create --job-id job_id

dts package create --helpを実行して、フラグおよび変数オプションの完全なリストを表示します。

例:

dts package create --job-id ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
Transfer Package :
Label :
TransferSiteShippingAddress :
DeliveryVendor :
DeliveryTrackingNumber :
ReturnDeliveryTrackingNumber :
Status :
Devices :

転送パッケージ・ラベルの取得

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「移行と障害時リカバリ」をクリックします。「データ転送」で、「インポート」をクリックします。「転送ジョブ」ページが表示されます。

  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。そのコンパートメント内のすべての転送ジョブが表形式でリストされます。

  3. 転送パッケージのラベルを取得する転送ジョブをクリックします。転送ジョブの「詳細」ページが表示されます。

  4. 「リソース」の下の「パッケージの転送」をクリックします。「Transfer Packages」ページが表示されます。すべての転送パッケージが表形式でリストされます。

  5. 転送パッケージ・ラベルのリストについては、「ラベル」列を参照してください。

データ転送ユーティリティの使用

dts job showコマンドおよび必須パラメータを使用して、コンパートメント内の転送ジョブの詳細を表示します。

dts job show --job-id job_id

dts job show --helpを実行して、フラグおよび変数オプションの完全なリストを表示します。

例:

dts job show --job-id ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
					
Transfer Job : 
ID                : ocid1.datatransferjob.oc1..exampleuniqueID
CompartmentId     : ocid.compartment.oc1..exampleuniqueID
UploadBucket      : MyBucket1
Name              : MyDiskImportJob
Label             : JZM9PAVWH
CreationDate      : 2019/06/04 17:07:05 EDT
Status            : PREPARING
freeformTags      : *** none ***
definedTags       : *** none ***
Packages          : 
  [1] : 
    Label                        : PBNZOX9RU
    TransferSiteShippingAddress  : Oracle Data Transfer Service;  Job:JZM9PAVWH Package:PBNZOX9RU ; 21111 Ridgetop Circle; Dock B; Sterling, VA 20166; USA
    DeliveryVendor               : FedEx
    DeliveryTrackingNumber       : *** none ***
    ReturnDeliveryTrackingNumber : *** none ***
    Status                       : PREPARING
    Devices                      : [*** none ***]
    UnattachedDevices : [*** none ***]
    Appliances        : [*** none ***]

転送パッケージ・ラベルがジョブ詳細の一部として表示されます。

送付ラベルの取得

送付先住所は転送パッケージの詳細で確認できます。この情報を使用して、ディスクをOracleに送付するために使用する転送パッケージ送付ラベルを取得します。

コンソールまたはデータ転送ユーティリティから送付ラベルを取得した後、使用するサポート対象運送業者(UPS、FedExまたはDHL)に移動し、SHIP TO ORACLEラベルとRETURN TO CUSTOMERラベルの両方を手動で作成します。詳細は、インポート・ディスクの送付およびインポート・ディスクの送付およびデータ転送のモニタリングを参照してください。

コンソールの使用

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「移行と障害時リカバリ」をクリックします。「データ転送」で、「インポート」をクリックします。「転送ジョブ」ページが表示されます。

  2. 「リスト範囲」で、作業する権限があるコンパートメントを選択します。そのコンパートメント内のすべての転送ジョブが表形式でリストされます。

  3. 詳細を表示する転送ジョブをクリックします。転送ジョブの「詳細」ページが表示されます。

  4. 「リソース」の下の「パッケージの転送」をクリックします。「Transfer Packages」ページが表示されます。すべての転送パッケージが表形式でリストされます。
  5. 詳細を取得する転送パッケージをクリックします。転送パッケージの「詳細」ページが表示されます。

  6. 出荷ラベルを取得します。

データ転送ユーティリティの使用

dts package showコマンドおよび必須パラメータを使用して、転送パッケージの出荷ラベルを取得します。

dts package show --job-id job_id --package-label package_label

dts package show --helpを実行して、フラグおよび変数オプションの完全なリストを表示します。

例:

dts package show --job-id ocid1.datatransferjob.oci1..exampleuniqueID --package-label PWA8O67MI
									
Transfer Package : 
  Label                        : PWA8O67MI
  TransferSiteShippingAddress  : Oracle Data Transfer Service;  Job:JZM9PAVWH Package:PWA8O67MI ; 21111 Ridgetop Circle; Dock B; Sterling, VA 20166; USA
  DeliveryVendor               : *** none ***
  DeliveryTrackingNumber       : *** none ***
  ReturnDeliveryTrackingNumber : *** none ***
  Status                       : PREPARING
  Devices                      : [*** none ***]

データ管理者への通知

このトピックのすべてのタスクが完了したら、データ管理者に次を提供してください:

  • IAMログイン資格証明

  • データ転送ユーティリティ構成ファイル

  • 転送ジョブID

  • パッケージ・ラベル