転送中暗号化対応のマウント・ターゲットの一般的なトラブルシューティング
転送中暗号化で問題が発生した場合は、次のトラブルシューティング手法を試してください。
すべてのセキュリティ・リスト・ルールがマウント・ターゲット・サブネットに対して正しく設定されていることを確認します
telnet
またはnc
を使用して、ファイル・ストレージ・マウント・ターゲットへの接続をテストします。
これらの接続テストが失敗した場合は、シナリオC: マウント・ターゲットおよびインスタンスでTLS転送中暗号化が使用されているの手順に従ってネットワーク・セキュリティ・ルールが設定されていることを確認します。
次のtelnet
コマンドを実行しますこのコマンドの変数をマウント・ターゲットのIPアドレスに置き換え、NFSポート2051をテストします:
telnet <Mount_Target_IP_address> 2051
接続に成功すると、次のような結果が返されます:
Trying <Mount_Target_IP_address>...
Connected to <Mount_Target_IP_address>.
Escape character is '^]'.
失敗すると、次のような結果が返されます:
Trying 10.0.0.5...
telnet: connect to address 10.0.0.5: Connection timed out
次のnc
コマンドを実行しますこのコマンドの変数をマウント・ターゲットのIPアドレスに置き換え、NFSポート2051をテストします:
nc -z -v <Mount_Target_IP_address> 2051
接続に成功すると、次のような結果が返されます:
Ncat: Version 7.50 ( https://nmap.org/ncat )
Ncat: Connected to 10.0.0.5:2048.
Ncat: 0 bytes sent, 0 bytes received in 0.01 seconds.
失敗すると、次のような結果が返されます:
Ncat: Version 7.50 ( https://nmap.org/ncat )
Ncat: Connection timed out.
デフォルトでは、多くのOracle Cloud Infrastructure Computeイメージにtelnet
およびnc
ユーティリティがインストールされていません。これらのユーティリティをインスタンスにインストールするには、次のyumコマンドを使用します:
sudo yum install telnet nc -y
マウントされたファイル・システムに対してoci-fssサービスが実行されていることを確認します
そうでない場合は、サービスを再起動します。
oci-fss-utilsパッケージをインストールすると、oci-fss-gc.timer
、oci-fss-init.service
およびoci-fss-monitor.service
という3つのsystemd
管理サービスが作成されます。
- インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
-
次のコマンドを使用して、サービスが実行されていることを確認します。
systemctl status oci-fss-gc.timer
ステータスはアクティブで待機中である必要があります。
systemctl status oci-fss-init.service
ステータスはアクティブで終了している必要があります。
systemctl status oci-fss-monitor.service
ステータスはアクティブで、実行中である必要があります。
-
mount.oci-fss
コマンドを使用してファイル・システムをマウントすると、oci-fss-forwarderプロセスであるoci-fss-0<number>.service
というsystemd
管理対象サービスが作成されます。次のコマンドを使用して、実行されていることを確認します。systemctl status oci-fss-0<number>
ステータスはアクティブで、実行中である必要があります。
- インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
-
サービスを開始するには、次のコマンドを使用します:
systemctl start oci-fss-gc.timer
systemctl start oci-fss-monitor.service
ネームスペースns1が作成され、ネットワーク・インタフェースが含まれていることを確認します
- インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
-
次のコマンドを使用して、ネームスペースを確認し、ネットワーク・インタフェースを確認します:
sudo ip netns exec ns1 ip link list
ネームスペース
ns1
内のすべてのイーサネット・デバイスを表示する出力が表示されます。例:1: lo: <LOOPBACK> mtu 65536 qdisc noop state DOWN mode DEFAULT group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 3: x-peer0@if4: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 65535 qdisc noqueue state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 56:e9:e0:7a:02:f6 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff link-netnsid 0
tcpdumpユーティリティを使用して、oci-fssサービスとNFSクライアント間のトラフィックを分析します
- インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
-
次のコマンドを入力します。
sudo ip netns exec ns1 tcpdump -i x-peer0 "port 2049" -w /tmp/TLS.pcap
journalctlコマンドを使用して、サービスに関してsystemdによってログに記録されたメッセージを表示します
- インスタンス上でターミナル・ウィンドウを開きます。
-
次のコマンドを入力します。
journalctl -f -u oci-fss-0<number>
-f
は、最新のジャーナルを表示し、ジャーナルに追加されると新しいジャーナルを出力します。
-u
は、特定のsystemd
サービス・ユニットを指定します。この場合、oci-fss-0<sequence_number>
が指定のユニットです。ユニットが指定されていない場合、journalctl
はすべてのsystemd
エントリを返します。