ファイル・システムへの書込みの失敗
ファイル・ストレージのファイル・システムへの書込みの問題をトラブルシューティングする方法について学習します。
トラブルシューティングに進む前に、Linuxスタイルのインスタンスからファイル・システムに接続するための次の前提条件を実装していることを確認してください:
- ファイル・システムをマウントします。UNIXスタイルのインスタンスからのファイル・システムのマウントの手順に従います。
- ファイル・ストレージで使用するためのセキュリティ・ルールを設定します。ファイル・ストレージに対するVCNセキュリティ・ルールの構成に記載されている手順に従ってください
症状1: マウントされたインスタンスからファイル・システムへの書込みが失敗します。
たとえば、インスタンスでターミナル・ウィンドウを開き、touch
コマンドを使用して、helloworld
ファイルを書き込みます:
touch /mnt/yourmountpoint/helloworld
書込み操作がエラーで失敗します:
touch: cannot touch '/mnt/yourmountpoint/helloworld': Permission denied
原因: ファイル・システムが作成された時点で、ルート・ディレクトリはrootユーザーが所有しています。LinuxまたはCentOSプラットフォーム・イメージを使用するインスタンスから接続する場合、デフォルト・ユーザーはopcです。Ubuntuプラットフォーム・イメージを使用するインスタンスから接続する場合、デフォルト・ユーザーはubuntuです。これらのデフォルト・ユーザーはrootユーザーではないため、これらのユーザーを使用すると、最初はファイルまたはディレクトリを新しいファイル・システムに書き込むことができません。
解決方法: 次のいずれかの解決方法を実装できます:
- rootユーザーとして接続します。次に、新しいファイル・システムにファイルまたはディレクトリを作成します。
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rootユーザーとして接続します。次に、他のユーザー(opcやubuntuなど)がファイル・システムに書き込めるように、ファイル・システムのルート・ディレクトリの所有権または権限を変更します。
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rootユーザーとして接続します。次に、他のユーザーがサブディレクトリに書き込むことができるように所有権または権限を設定して、サブディレクトリを作成します。
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デフォルト・ユーザーとして接続します。次に、
sudo
コマンドを使用して、ファイルまたはディレクトリに書き込むか、ファイルまたはディレクトリの権限または所有権を変更します。sudo
コマンドは、通常のユーザーにrootユーザー権限を付与します。次に、sudo
コマンドを使用してファイル・システムに書き込む例を示します:sudo touch /mnt/yourmountpoint/helloworld
インスタンスへのアクセスの詳細は、インスタンスへの接続を参照してください。