Linux PAMのインストールおよび構成
プラグイン可能認証モジュール(PAM)を使用すると、Linux環境をIAMと統合し、第1および第2要素の認証でエンドユーザー認証を実行できます。
この項の内容は次のとおりです。
Linux PAMとは
PAMは、IAMでエンドユーザー認証を実行するLinuxの認証モジュールです。
PAMを使用すると、Linux管理者またはエンド・ユーザーは、NSSを使用する標準のLinuxコマンド(id
、group
、getent
など)を使用して、IAMに格納されているユーザーおよびグループの情報を問い合せることもできます。
Linux PAMを使用する理由
IAMを使用してLinuxでユーザーを認証する場合は、PAMを使用します。
組織には多数のLinuxサーバーがあり、ユーザーの管理(ユーザーの作成、変更、削除など)は時間を消費するコストのかかるアクティビティです。Linux PAMを使用すると、IAMでLinuxユーザーを一元管理できるため、コストと時間の節約になります。
Linux管理者は、IAMを使用してエンド・ユーザーを認証できます。エンド・ユーザーは、SSHなどを使用してLinuxサーバーにログインし、IAMユーザー資格証明で認証できます。また、IAMのマルチファクタ認証機能を使用できるため、エンド・ユーザーは、2番目の要素(電子メール、SMS、モバイル・オーセンティケータ・アプリケーションを使用して送信される1回かぎりのパスワード・コードやセキュリティ質問を使用した認証など)による認証を要求されます。単一または複数の要素による認証に加えて、管理者およびエンド・ユーザーは、NSSおよび標準のLinuxコマンドを使用して、ユーザーおよびグループの情報を問い合せることができます。
Linux PAMの動作保証されたコンポーネント
次の表に、IAMおよびOSの認定リリースを示します(Linux PAMの実行に必要なもの)。
すべてのPAMダウンロードには、動作保証されているすべてのコンポーネントが含まれています。
64ビット | OS |
---|---|
はい。(x86_64) |
Oracle Linux 6 Oracle Linux 7 Oracle Linux 8 |