DRGの作成
Oracle Cloud InfrastructureでDynamic Routing Gateway (DRG)を作成します。
DRGは、オンプレミス・ネットワークと仮想クラウド・ネットワーク(VCN)間のトラフィックのパスを提供する仮想ルーターとして機能し、VCN間のトラフィックのルーティングにも使用できます。様々なタイプのアタッチメントを使用して、様々なリージョンおよびテナンシのコンポーネントを使用してカスタム・ネットワーク・トポロジを構築できます。各DRGアタッチメントには、DRGに入るパケットをネクスト・ホップにルーティングするために使用されるルート表が関連付けられています。静的ルートに加えて、アタッチされたネットワークからのルートは、オプションのインポート・ルート・ディストリビューションを使用してDRGルート表に動的にインポートされます。
適用可能な制限の一覧と制限の引上げをリクエストする手順は、「サービス制限」を参照してください。
2021年4月より前に作成されたDRGは、オンプレミス・ネットワークと複数のSCN間の転送ルーティングを実行したり、VCN間のピアリングを提供したりできません。この機能が必要で、「DRGのアップグレード」ボタンが表示されている場合は、そのボタンをクリックします。DRGをアップグレードすると、既存のすべてのBorder Gateway Protocol (BGP)セッションがリセットされ、オンプレミス・ネットワークからのトラフィックが一時的に中断されます。アップグレードの開始後にロールバックすることはできません。DRGのアップグレードを参照してください。
DRGの詳細は、DRGおよびDRGアタッチメントの操作を参照してください。
新しいDRGが作成され、選択したコンパートメントの「動的ルーティング・ゲートウェイ」ページに表示されます。新しいDRGは、短い間「プロビジョニング中」状態になります。プロビジョニングの完了後にのみ、ネットワークの他の部分に接続できます。
プロビジョニングには、2つのDRGルート表の作成が含まれます。1つは接続されたVCN用のルート表、もう1つは仮想回線やIPSecトンネルなどのその他のリソース用のルート表です。
ノート
DRGを作成すると、2つのデフォルト・ルート表が自動的に作成されます。1つはVCNアタッチメント用で、もう1つは他のすべてのアタッチメント用です。これは、2021年5月より前に作成されたレガシーDRGで使用されるデフォルトのルーティング動作と一致します。ルート表の詳細は、DRGルート表およびルート・ディストリビューションの作業を参照してください。network drg createコマンドおよび必要なパラメータを使用して、DRGを作成します:
oci network drg create --compartment-id compartment_id [OPTIONS]
CLIコマンドのパラメータおよび値のリストは、CLIコマンド・リファレンスを参照してください。
CreateDrg操作を実行して、DRGを作成します。