冗長性の処置
Oracleでは、高可用性のために、オンプレミス・ネットワークとVirtual Cloud Network (VCN)間に冗長接続を設定することをお薦めします。このトピックでは、背景について説明し、その接続に関する一般的な冗長性の問題を解決する方法を説明する他のトピックへのリンクを提供します。
DRGおよび冗長接続について
オンプレミス・ネットワークをOracle Cloud Infrastructureの仮想クラウド・ネットワーク(VCN)に接続する場合、動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)を使用します。DRGは、Oracle Cloud Infrastructureネットワークの境界にある高可用性ハードウェア(物理ルーター)の仮想表現です。VCNにDRGをアタッチすると、DRGはオンプレミス・ネットワークからそのVCNへの接続の終了ポイントになります。テナンシに複数のVCNがある場合、それぞれにDRGがあります。1つのDRGに複数のVCNをアタッチできます。各VCNは、DRGと同じテナンシまたは異なるテナンシに存在できます。
単一のDRGがオンプレミス・ネットワークからの複数の接続を持つことで、冗長性を実現できます。これらの接続は、同じタイプまたは異なるタイプになります。2つのタイプがあります:
- FastConnect
- サイト間VPN
たとえば、FastConnectを使用していても、メンテナンスのため一時的にFastConnectを使用できないときにバックアップとして使用するサイト間VPNを設定できます。あるいは、2つのVPNトンネルを用意し、1つをプライマリとして、もう1つをフェイルオーバーとして使用することもできます。
高可用性のために、DRGへの複数接続は、Oracleの境界ネットワークにある1つの物理ルーター上で終了しないようにしてください。そうすると、Oracleでそのルーターのメンテナンスが実行されるたびに、Oracle Cloud Infrastructureへの全体的な接続が中断されます。
冗長性の問題を識別して修正する方法
テナンシ内のDRGに、単一の物理的なOracleルーターで終了する複数のオンプレミス接続がある場合に、冗長性の問題が生じる可能性があります。または、冗長性のない単一の接続のみが存在することもあります。
その場合、DRGの詳細を表示するか、いずれかの接続(IPSec接続など)の詳細を表示すると、コンソールにアラート・メッセージが表示されます。アラート・メッセージには、特定の問題の修正方法を説明する次のトピックのいずれかへのリンクが含まれます: