バケットへのオブジェクト・ストレージ・オブジェクトのアップロード
オブジェクトをオブジェクト・ストレージのバケットまたはフォルダにアップロードします。
64 MiBより大きいオブジェクトをアップロードするには、コンソールでマルチパート・アップロードを使用します。マルチパート・アップロードを実行するには、OBJECT_CREATEおよびOBJECT_OVERWRITE権限が必要です。詳細は、オブジェクト・ストレージのマルチパート・アップロードおよびオブジェクト・ストレージ、アーカイブ・ストレージおよびデータ転送の詳細を参照してください。
接頭辞オプションを使用して、バケットにアップロードするオブジェクトの名前の前に接頭辞値を付加します。接頭辞を使用して、接頭辞に一致する名前を持つオブジェクトのみバケットを検索できます。たとえば、オブジェクトのアップロード中に接頭辞testを含めた場合、含まれるすべてのオブジェクト名にその接頭辞値が付加されます。「my-object.txt」という名前のオブジェクトが、testmy-object.txtとしてバケットにアップロードされます。
オブジェクトの接頭辞の作成の詳細は、接頭辞および階層を使用したオブジェクト・ネーミングに関する項を参照してください。
接頭辞オプションを使用してバケット内のオブジェクトを検索する方法の詳細は、バケット内のオブジェクトの検索を参照してください。
オブジェクトをバケットにアップロードするには、oci os object putコマンドと必要なパラメータを使用します:
oci os object put --bucket-name bucket_name --file file_location [OPTIONS]
file_location
は、C:\workspace\Uploads\MyFile.txt
や/home/user/Documents/Uploads/MyFile.txt
など、アップロード対象のオブジェクトのソース・ディレクトリ・パスです。アップロードされたオブジェクトの名前には、パス情報(たとえば、C:\workspace\Uploads\
)は含まれず、実際のファイル名(MyFile.txt
)のみが含まれます。オブジェクトは、単一のパートまたは複数のパートとしてアップロードできます。単一のパートとしてアップロードするには、
--no-multipart
オプションを使用します。マルチパート・アップロードの詳細は、オブジェクト・ストレージのマルチパート・アップロードを参照してください。オブジェクトのアップロード時に追加できる属性の詳細は、オプションのレスポンス・ヘッダーとメタデータを参照してください。
カスタム・メタデータのキーと値のペアを追加するには、
--metadata
オプションを使用します。oci os object put --bucket-name bucket_name --file file_location --name object_name --metadata json_formatted_key-value_pairs
JSON-formatted_key-value_pair
は、有効なフォーマット済JSONとしてのキーと値のペアの入力です。JSONフォーマットの詳細は、複合入力の受渡しおよび複合入力のためのJSONファイルの使用を参照してください。例:
oci os object put --bucket-name MyBucket --file C:\workspace\MyFile.txt --metadata '{"Department": "Finance"}' { "etag": "3504606b-8412-4b5d-924a-aeaeacf1df1e", "last-modified": "Wed, 20 Nov 2019 04:37:29 GMT", "opc-content-md5": "1B2M2Y8AsgTpgAmY7PhCfg==" }
アップロードしたオブジェクトのストレージ層の指定
storage-tier
パラメータを含めて、アップロードするオブジェクトにストレージ層を割り当てます。oci os object put --bucket-name bucket_name --file file_location --storage-tier [Archive | InfrequentAccess | Standard] [OPTIONS]
たとえば、標準層構成バケットにアップロードしているときに、オブジェクトをInfrequentAccessストレージ層に割り当てる場合は、コマンドに
--storage-tier InfrequentAccess
を含めます:
ストレージ階層の動作の詳細は、オブジェクト・ストレージの階層を参照してください。oci os object put --bucket-name MyStandardBucket --file C:\workspace\Uploads\MyDocument.txt --storage-tier InfrequentAccess { "etag": "6b292c1a-b01b-4f36-97c8-4567fb43d071", "last-modified": "Sat, 12 Dec 2020 12:58:01 GMT", "opc-content-md5": "9P61OSaYe4fXxaeK8siuDw==" }
コマンドでストレージ層を指定しない場合、オブジェクトは自動的に割り当てられ、バケットのデフォルト・ストレージ層(標準またはアーカイブ)にアップロードされます。
アップロードされたオブジェクトの名前付け
name
パラメータを含めて、そのパスを除くアップロード・オブジェクトに名前を付けます。オブジェクトがSTDINから読み取られる場合、このパラメータは必須です。例:oci os object put --bucket-name MyBucket --file C:\workspace\Uploads\MyFile.txt --name AboutMyCompany { "etag": "cadb9f8a-3292-45e6-a1e8-f075699fb619", "last-modified": "Fri, 11 Dec 2020 14:04:19 GMT", "opc-content-md5": "9P61OSaYe4fXxaeK8siuDw==" }
name
パラメータを含めない場合、ファイル名がアップロードされたオブジェクトの名前として使用されます(STDINから読み取られていない場合)。CLIコマンドのパラメータおよび値の完全なリストは、CLIコマンド・リファレンスを参照してください。
PutObject操作を実行して、オブジェクトをバケットにアップロードします。
オブジェクト・ストレージは、APIで使用するURLを作成する際に、オブジェクト・ストレージ・ネームスペース文字列とバケット名をオブジェクト名の先頭に付加します:
/n/object_storage_namespace/b/bucket/o/object_name
オブジェクト名は、
/o/
の後のすべてになります。これには、階層レベルおよび接頭辞文字列を含めることができます。