オブジェクト・ストレージ・マルチパート・アップロード
マルチパート・アップロードを使用して、100MBを超えるオブジェクトを効率よく移動し、回復力を高める方法をご紹介します。
Oracle Cloud Infrastructure Object Storageサービスは、特にラージ・オブジェクトのより効率的でレジリエントなアップロードのためのマルチパート・アップロードをサポートしています。API、ソフトウェアおよび開発キット(SDKs)またはコマンドライン・インタフェース(CLI)を使用して、マルチパート・アップロードを実行できます。コンソールでは、マルチパート・アップロードを使用して、64MiBより大きいオブジェクトをアップロードします。
マルチパート・アップロードでは、オブジェクトの個々のパートを並行してアップロードすることで、アップロードに費やす時間を短縮できます。APIを介して実行されるマルチパート・アップロードでは、オブジェクトのアップロード全体を再試行するのではなく、失敗したパートのアップロードを再試行できるため、ネットワーク障害による影響を最小限に抑えることもできます。
マルチパート・アップロードは、単一のアップロード操作に対して大きすぎるオブジェクトに対応します。100 MiBを超えるオブジェクトをアップロードする場合にはマルチパート・アップロードを使用することをお薦めします。アップロードされるオブジェクトの最大サイズは10 TiBです。オブジェクト・パートは50 GiB以下である必要があります。マルチパート・アップロードを使用すると、個々のパートのアップロード間で一時停止し、スケジュールとリソースが許すときにアップロードを再開する柔軟性が得られます。
オブジェクト・ライフサイクル・ポリシー・ルールを使用して、コミットされていないか失敗したマルチパート・アップロードを、指定した日数後に自動的に削除できます。詳細は、オブジェクト・ライフサイクル管理を参照してください。
マルチパート・アップロード・タスク
次のマルチパート・アップロード・タスクを実行できます:
必須IAMポリシー
Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者によってポリシーでセキュリティ・アクセス権が付与されている必要があります。このアクセス権は、コンソール、あるいはSDK、CLIまたはその他のツールを使用したREST APIのいずれを使用している場合でも必要です。権限を持っていない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、持っているアクセス権のタイプと作業しているコンパートメントを管理者に確認してください。
ポリシーに慣れていない場合は、ポリシーの開始および共通ポリシーを参照してください。
管理者の場合:
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指定したIAMグループで、テナンシのすべてのコンパートメント内のオブジェクト・ストレージのネームスペース、バケット、およびそれらに関連付けられたオブジェクトを管理するポリシーを作成できます:
Allow group <IAM_group_name> to manage object-family in tenancy
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アクセスの範囲を狭くするポリシーも作成できます。たとえば、指定したグループがテナンシの特定のコンパートメント内のバケットとオブジェクトのみを管理するようにするには:
Allow group <IAM_group_name> to manage buckets in compartment <compartment_name>
より限定的なポリシーを記述する場合は、マルチパート・アップロードに必要な権限が含まれていることを確認してください。ユーザーには、OBJECT_CREATEおよびOBJECT_OVERWRITEの両方の権限を付与するポリシーが必要です。
ポリシーを記述するための他の代替手段の詳細は、オブジェクト・ストレージ、アーカイブ・ストレージおよびデータ転送の詳細を参照してください。
リソースのモニタリング
メトリック、アラームおよび通知を使用して、Oracle Cloud Infrastructureリソースのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターできます。詳細は、モニタリングおよび通知を参照してください。
マルチパート・アップロードのモニタリングの詳細は、オブジェクト・ストレージ・メトリックを参照してください。