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環境のリフレッシュ

Fusion Applications環境でセルフサービスP2TおよびT2Tリフレッシュを実行する方法について学習します。

ノート

セルフサービス環境のリフレッシュ機能は、Cloud Classicコンソール(My Services)では使用できません。環境のリフレッシュのリクエストの詳細は、環境リフレッシュのサービス・メンテナンスのスケジュールを参照してください。

環境のリフレッシュにより、ソース環境からターゲット環境にデータがコピーされ、ソース環境のコピーがターゲット環境に作成されます。環境のリフレッシュにより、本番環境に変更を適用する前に、テストおよび検証用に同等の非本番環境を提供することで、テスト・アクティビティ中の予測可能なエクスペリエンスが保証されます。

環境のリフレッシュの主な概念

環境のリフレッシュについて説明する際には、次の用語を使用します:
本番からテスト(P2T)
本番(ソース)環境から非本番(ターゲット)環境にリフレッシュします。
テストからテスト(T2T)
複数の非本番環境がある場合は、1つの非本番環境からもう1つの非本番環境にリフレッシュできます。
リフレッシュ・ポイント
リフレッシュでは、ソース環境の最新バックアップが使用されます。リフレッシュ・ポイントは、使用されたソース・バックアップのタイムスタンプを示します。バックアップが使用されるため、ソース・バックアップが作成された後、リフレッシュが開始される前に入力または変更されたデータは含まれません。
最終リフレッシュ
最後のリフレッシュが完了した日時。

環境のリフレッシュの要件および制限

環境のリフレッシュの要件および制限は次のとおりです:
  • 本番環境はリフレッシュできません。
  • リフレッシュ中、ターゲット環境は使用できませんが、ソース環境は影響を受けません。環境のリフレッシュ期間も参照してください。
  • ソース環境とターゲット環境は、同じ環境ファミリに存在する必要があります。
  • リフレッシュは常に、ソース環境自体ではなく、ソース環境の最新のバックアップ・バージョンから実行されます。したがって、バックアップの作成後にソース環境でアクティビティがあった場合、ソース環境とターゲット環境間で一部のデータが一致しないことがあります。
  • Fusion Applicationsのバージョンとパッチ・レベルは、ソース環境とターゲット環境で一致している必要があります。これには、月次更新および例外更新が含まれます。
    重要

    リフレッシュをスケジュールする場合、本番環境には通常、非本番環境より2週間後にパッチが適用されるため、ソース環境とターゲット環境のメンテナンス・サイクルが同期していない可能性があることに注意してください。リフレッシュがスケジュールされた時点とスケジュールされた日付の間でパッチ・レベル(またはバージョン)が同期しなくなる場合は、リフレッシュを取り消して、それより後の日付(バージョンまたはパッチ・レベルが同期するタイミング)に再スケジュールする必要があります。または、より早くリフレッシュを完了する必要がある場合は、サポートに連絡してください。

    パッチ・レベルの不一致が検出された場合、スケジュール済リフレッシュの7日前に次のことが行われます:

    • Oracleは、パッチ・レベルに互換性がないためにスケジュール済リフレッシュを実行できないことを電子メールで通知します。
    • 環境の詳細ページに、必要なアクションを通知する警告メッセージが表示されます。
  • インストールされている言語パックが一致しない場合、ターゲット環境はソース環境の言語パックで上書きされます。
  • ターゲット環境は7日ごとに1回のみリフレッシュできます。
  • ターゲット環境のスケジュール済メンテナンス前の4日間はリフレッシュを実行できません。
  • ターゲット・メンテナンス停止時間の開始から1日間はリフレッシュを実行できません。
  • ソース環境とターゲット環境のスケジュール済メンテナンス日が異なる場合、ソース環境とターゲット環境のスケジュール済メンテナンス日の間にある日付に対してリフレッシュをスケジュールすることはできません。

環境のリフレッシュ中にコピーされる内容

環境のリフレッシュ中に、ほぼすべてのデータがコピーされます。次の表に詳細を示します。

ソースからターゲットにコピーされるデータ

リフレッシュによって、次のデータがソース環境からターゲット環境にコピーされます:

オブジェクト 追加情報または例
Fusion Applicationsスキーマのすべてのデータ トランザクション・データおよび機能設定
WebCenterコンテンツ 添付ファイルおよびインバウンドとアウトバウンドの統合ファイル
Fusion Middlewarメタデータ・サービスによって管理される主要なアーティファクト Application Development Framework (ADF)サンドボックスとして管理されるユーザー・インタフェース拡張(フレックスフィールド、サービス指向アーキテクチャ(SOA)スイートによって管理されるワークフロー/承認拡張など)
Business Intelligence Webカタログおよびリポジトリ定義(RPD) カタログ全体がコピーされます。
HCM Cloud Serviceで使用されるプリコンパイル済FastFormula
Oracle Data Integrator (ODI)リポジトリ
アイデンティティ管理ポリシー・ストア・データ アプリケーションおよびシステム・ポリシー(資格証明およびキーではない)
アイデンティティ管理アイデンティティ・ストア・データ

コピーされないデータ

次のデータはリフレッシュ中にコピーされません:

オブジェクト 追加情報または例
コンパイル済オブジェクト Fusion Applicationsバイナリ、Fusion Middlewareバイナリ、そしてHCM Cloud Serviceのお客様については、コンパイル済FastFormula
ホーム・ページ通知 承認リクエスト
トポロジ・マネージャで保持されるデータ 他の環境へのエンドポイントURL
ESSプロセス・パラメータ インスタンス・データ
一部のスキーマ FUSION_IPM、FUSION_BIPLATFORM、FUSION_ORASDPLS、FUSION_ORASDPXDMS、FUSION_ORASDPSDS、FUSION_ORASDPM
ファイル・システム内のファイルおよびバイナリ ファイル・システム内のJavaファイル、スクリプトおよび実行可能ファイル
環境固有のデータ 長時間実行ワークフロー、SOAトランザクション表およびシステム監査データ
学習コンテンツ カタログ・リソースの管理でロードされたデータ(SCORM、AICC、PDF、Webリンクなど)はコピーされません
セキュリティ資格証明およびOPSSデータ
ウィルス・スキャン構成データ

環境のリフレッシュ期間

通常、データのサイズによっては、環境のリフレッシュに最大48時間かかる場合があります。ソース環境が非常に大きい場合、リフレッシュに48時間以上かかる可能性があります。リフレッシュ中、ターゲット環境には「リフレッシュ進行中」のステータスが表示されます。リフレッシュに対してデータ・マスキングを有効にすると、データ・マスキング・プロセスを含めるために環境をリフレッシュする時間が長くなります。

ソース環境は影響を受けません。

環境のリフレッシュ管理タスク