OCIキャッシュについて
OCI Cacheは、アプリケーション用のメモリーベースのストレージ・ソリューションであるキャッシュ・クラスタを構築および管理できるマネージド・サービスです。
OCIキャッシュは、セキュリティ更新などの操作を含むクラスタの管理および操作を処理します。
OCI Cacheでは、非シャード・クラスタとシャード・クラスタの2つのクラスタ・タイプがサポートされています。非シャード・クラスタは、1ノードから5ノードで構成できます。クラスタ内の1つのノードは常にプライマリ・ノードとして構成され、その他のノードはレプリカとして構成されます。クラスタ内のすべてのノードは同じリージョンにありますが、サービスは可能なかぎりフォルト・ドメインおよび可用性ドメイン(複数の可用性ドメイン・リージョンの場合)にそれらを分散しようとします。
シャード・クラスタには、クラスタ・レベルでのプライマリ・ノードまたはレプリカ・ノードがありません。かわりに、これらのクラスタには3つ以上のシャードがあり、データはクラスタ内のシャード間で分割されるため、各シャードがデータの一部を保持します。各シャードには、1つのプライマリ・ノードと最大4つのレプリカ・ノードがあります。詳細は、「シャード・クラスタ」を参照してください。
クラスタのサイズを変更するには、クラスタ当たりのノード数またはシャード当たりのノード数、シャード・クラスタ当たりのシャード数、またはクラスタ・ノードごとに使用可能なメモリー量を調整します。冗長性を向上させるために、クラスタのノード数を増やすことができます。キャッシュにより多くのメモリーが必要な場合は、ノード当たりのメモリーを増やすことができます。メモリーを調整すると、帯域幅がクラスタに割り当てられます。
詳細は、クラスタのノードのサイズ変更、クラスタのシャードのサイズ変更およびクラスタのメモリーのサイズ変更を参照してください。
OCIキャッシュ・エンジンのバージョン
OCI Cacheは、オープン・ソースのRedisバージョン7.0をサポートしています。
リソース識別子
OCI Cacheは、クラスタおよび作業リクエストをOracle Cloud Infrastructureリソースとしてサポートします。ほとんどのタイプのリソースには、Oracle Cloud ID (OCID)と呼ばれる、Oracleによって割り当てられた一意の識別子があります。OCIDの形式およびその他のリソース識別方法の詳細は、リソース識別子を参照してください。可用性
OCI Cacheは、すべてのOracle Cloud Infrastructure商用リージョンで使用できます。Oracle Cloud Infrastructureの使用可能なリージョンのリストと、関連する場所、リージョン識別子、リージョン・キーおよび可用性ドメインは、「リージョンおよび可用性ドメインについて」を参照してください。
OCIキャッシュへのアクセス方法
コンソール(ブラウザベースのインタフェース)、CLIまたはREST APIを使用してOCIキャッシュにアクセスできます。コンソール、CLIおよびAPIに関する手順は、このガイド全体のトピックに記載されています。
コンソールにアクセスするには、サポートされているブラウザを使用する必要があります。コンソールのサインイン・ページに移動するには、このページの上部にあるナビゲーション・メニューを開き、「インフラストラクチャ・コンソール」を選択します。クラウド・テナント、ユーザー名およびパスワードを入力するように求められます。
使用可能なSDKのリストは、SDKおよびCLIを参照してください。APIの使用に関する一般情報は、REST APIのドキュメントを参照してください。
制限
OCIキャッシュの制限は次のとおりです。
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クラスタ当たり5ノード
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500 GB/ノード
リージョン内のすべてのクラスタの累積合計:
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20ノード
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1000 GB
認証と認可
Oracle Cloud Infrastructureの各サービスは、すべてのインタフェース(コンソール、SDKまたはCLI、およびREST API)で、認証および認可のためにIAMと統合されます。
組織の管理者は、グループ、コンパートメントおよびポリシーを設定して、どのユーザーがどのサービスおよびリソースにアクセスできるかと、そのアクセスのタイプを制御する必要があります。たとえば、ポリシーは、新規ユーザーの作成、クラウド・ネットワークの作成と管理、インスタンスの作成、バケットの作成、オブジェクトのダウンロードなどを実行できるユーザーを制御します。詳細は、アイデンティティ・ドメインの管理を参照してください。異なる各サービスのポリシー記述の詳細は、ポリシー・リファレンスを参照してください。
管理者以外の通常のユーザーが会社所有のOracle Cloud Infrastructureリソースを使用する必要がある場合、ユーザーIDを設定するには、管理者に連絡してください。管理者は、ユーザーが使用できるコンパートメントを確認できます。
- OCIキャッシュ・ポリシーの記述の詳細は、OCIキャッシュIAMポリシーを参照してください。
- その他のサービスに関するポリシーの記述の詳細は、「ポリシー・リファレンス」を参照してください。
モニタリングおよびアラーム
メトリック 、アラーム および通知を使用して、クラスタのヘルス、容量およびパフォーマンスをモニターできます。詳細は、OCIキャッシュ・メトリックを参照してください。
クラスタのパッチ適用
OCIキャッシュは、クラスタの管理およびメンテナンス操作(クラスタのノードに対するスケジュール済パッチおよびセキュリティ更新の適用など)を処理します。サービスがクラスタのノードにパッチを適用すると、パッチが適用されたイメージで新しいノードが作成されます。その後、データはバックグラウンドで新しいノードにレプリケートされます。新しいノードが完全に移入されると、サービスは古いノードを新しいノードに置き換えてスワップアウトします。ノードスワップ後にライブラリが自動的に再接続され、万が一遅延した場合、1ミリ秒の接続損失が発生することがあります。