シングル・サインオンを使用したOracle Fusion Data Intelligenceへのユーザー・アクセスの設定
Oracle Fusion Cloud Applicationsのユーザーがシングル・サインオンを使用してOracle Fusion Data Intelligenceにアクセスする方法を設定できます。この設定により、ユーザー名とパスワードの管理方法が簡略化されます。Oracle Fusion Data Intelligenceインスタンスを作成する前に、この設定を完了する必要があります。ただし、Oracle Fusion Data Intelligenceインスタンスの作成後にさらに設定が必要であることが示されている場合を除きます。
シングル・サインオンを使用したOracle Fusion Data Intelligenceへのユーザー・アクセスの設定について
シングル・サインオンを使用すると、アプリケーション間でのユーザー・アクセスの管理が簡素化されます。
Oracle Fusion Data Intelligenceのユーザーは、主にOracle Fusion Cloud Applicationsユーザーであり、アイデンティティ・プロバイダでOracle Fusion Data Intelligence専用に作成するユーザーです。シングル・サインオンを使用したこれらのユーザーのOracle Fusion Data Intelligenceへのアクセスの設定は、クラウド・アカウントで使用可能なアイデンティティ・ドメインによって異なります。
Oracle Cloudリージョンは、Oracle Cloud Infrastructure Identity and Access Management (IAM)アイデンティティ・ドメインを使用します。Identity Domain Overviewを参照してください。クラウド・アカウントにアイデンティティ・ドメインが存在することを簡単に判断できます。Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、「アイデンティティとセキュリティ」に移動します。「アイデンティティ」で、「ドメイン」を確認します。
- Oracle Fusion Cloud ApplicationsとOracle Fusion Data Intelligenceは同じクラウド・アカウントでアクティブ化されます。これは、Oracle Fusion Data IntelligenceとOracle Fusion Cloud Applicationsの間のセキュリティ統合を設定する際の時間、コストおよび複雑さを節約し、継続的な同期パフォーマンスを向上させるため、強くお薦めします。
- Oracle Fusion Cloud ApplicationsとOracle Fusion Data Intelligenceは、異なるクラウド・アカウントでアクティブ化されます。これにより、Oracle Fusion Data IntelligenceとOracle Fusion Cloud Applicationsの間のセキュリティ統合を設定する際に、時間、費用、複雑さが増し、継続的な同期のパフォーマンスが低下します。
単一のクラウド・アカウントの場合のユーザー・アクセスの設定
Oracle Fusion Cloud ApplicationsとOracle Fusion Data Intelligenceが同じクラウド・アカウントでアクティブ化され、クラウド・アカウントがアイデンティティ・ドメインを提供している場合、シングル・サインオンを使用してOracle Fusion Data Intelligenceへのユーザー・アクセスを設定します。
Oracle Fusion Cloud Applicationsと同じクラウド・アカウントでOracle Fusion Data Intelligenceがアクティブ化されたOracle Fusion Cloud Applicationsの新規ユーザーで、クラウド・アカウントがアイデンティティ・ドメインを提供している場合は、次のステップを実行します。
個別のクラウド・アカウントの場合のユーザー・アクセスの設定
Oracle Fusion Cloud ApplicationsとOracle Fusion Data Intelligenceが別々のクラウド・アカウントでアクティブ化され、両方のクラウド・アカウントがアイデンティティ・ドメインを提供している場合、シングル・サインオンを使用してOracle Fusion Data Intelligenceへのユーザー・アクセスを設定します。
アイデンティティ・ドメインを提供する別の新しいクラウド・アカウントでOracle Fusion Data Intelligenceがアクティブ化されているアイデンティティ・ドメインを提供するクラウド・アカウントで、Oracle Fusion Cloud Applicationsの新規ユーザーである場合は、次のステップを実行します。
2つのアイデンティティ・ドメイン間のシングル・サインオンの構成
Oracle Fusion Cloud Applicationsに関連付けられたアイデンティティ・ドメインとOracle Fusion Data Intelligenceに関連付けられたアイデンティティ・ドメインの間のシングル・サインオンを構成し、ユーザーが既存のOracle Fusion Cloud Applications資格証明を使用してOracle Fusion Data Intelligenceにサインインできるようにします。
Oracle Fusion Cloud Applicationsに関連付けられたアイデンティティ・ドメインとOracle Fusion Data Intelligenceに関連付けられたアイデンティティ・ドメインの間のシングル・サインオンを構成するには、Oracle Cloud Infrastructure Consoleを使用してSecurity Assertion Markup Language (SAML)アプリケーションを作成する必要があります。次に、Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルの詳細を使用して、このSAMLアプリケーションを構成します。
SAMLアプリケーションの追加
Oracle Fusion Cloud Applicationsインスタンスに関連付けられたアイデンティティ・ドメインにSecurity Assertion Markup Language (SAML)アプリケーションを追加して、ユーザーを1回認証してからその認証を複数のアプリケーションに通信する方法を提供します。
- Oracle Fusion Cloud Applicationsに関連付けられたクラウド・アカウントの資格証明を使用して、Oracle Cloud Infrastructure Consoleにサインインします。
- 「ナビゲータ」メニューで「アプリケーション」をクリックし、「アプリケーション」ページで「追加」をクリックします。
- 「Add Application」で、「SAML Application」を選択します。
- 「SAMLアプリケーションの追加」ページの「詳細」セクションで、FAW-SSOなどの名前を入力し、「ユーザーはアクセスをリクエストできます」チェック・ボックスを選択して、ユーザーがアプリケーションにアクセスできるようにします。
- 「SSO構成」セクションで、「アイデンティティ・プロバイダ・メタデータのダウンロード」をクリックして、Oracle Fusion Cloud Applicationsインスタンスに関連付けられたアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルをダウンロードし、ローカル・マシンにメタデータXMLファイルを保存します。
- Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルから特定の値を収集するために、このSAMLアプリケーションの構成を一時的に保存および一時停止します。
アイデンティティ・ドメイン・メタデータ・ファイルからの詳細のコピー
作成したSAMLアプリケーションの構成時に使用するテキスト・ファイルに、Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルから詳細をコピーします。
- Oracle Fusion Data Intelligenceサービス管理者資格証明を使用してOracle Cloud Infrastructure Consoleにサインインします。
- Oracle Cloud Infrastructureの「ナビゲータ」メニューで、「アイデンティティとセキュリティ」をクリックし、「アイデンティティとセキュリティ」ペインで「アイデンティティ」の下の「ドメイン」をクリックします。
- 「ドメイン」ページで、このクラウド・アカウントで作成したアイデンティティ・ドメインに移動し、アイデンティティ・ドメインの詳細ページで「セキュリティ」、「アイデンティティ・プロバイダ」の順にクリックします。
- アイデンティティ・ドメイン・ページのアイデンティティ・プロバイダ(IdP)ポリシーで、「IdPの追加」をクリックし、ドロップダウン・リストから「SAML IdPの追加」を選択します。
- 「SAMLアイデンティティ・プロバイダの追加」ページの「詳細の追加」セクションで、Fusion SSOログインなどの名前を入力します。
- 「IdPの構成」セクションで、「アイデンティティ・プロバイダ・メタデータのインポート」ラジオ・ボタンを選択して、ローカル・マシンに以前にダウンロードしたOracle Fusion Cloud Applicationsインスタンスに関連付けられたアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルを選択してインポートします。
- Oracle Fusion Cloud Applicationsインスタンスに関連付けられたアイデンティティ・ドメインの「ユーザー名」が電子メールまたは短縮名の場合、「属性のマップ」セクションで「未指定」を選択します。「ユーザー名」が電子メールの場合は、EmailAddressを選択します。
- 「エクスポート」セクションで、Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルとその署名証明書をダウンロードします。
- Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルをテキスト・エディタで開き、entityID、AssertionConsumerServiceおよびSingleLogoutServiceの値を、作成したSAMLアプリケーションの構成時に使用する別のテキスト・ファイルにコピーします。
- Oracle Fusion Cloud Applicationsに関連付けられたクラウド・アカウントの資格証明を使用して以前にサインインしたOracle Cloud Infrastructure ConsoleでのSAMLアプリケーションの構成に戻ります。
SAMLアプリケーションの構成
Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルの詳細を使用して、Oracle Fusion Cloud Applicationsインスタンスに関連付けられたアイデンティティ・ドメインで作成したSAMLアプリケーションを構成します。
- 「SAMLアプリケーションの追加」ページで、Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルと署名証明書を使用して、「一般」セクションの「エンティティID」および「アサーション・コンシューマURL」の値を入力します。
- 署名証明書で、「アップロード」をクリックして、以前にダウンロードしてアップロードしたOracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインの署名証明書を選択します。
- NameIDフォーマットで、「未指定」を選択し、NameID値で「ユーザー名」を選択します。
- 「詳細設定」セクションで、「署名証明書を署名に含める」および「シングル・ログアウトの有効化」を選択します。Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインのメタデータXMLファイルと署名証明書を使用して、「シングル・ログアウトURL」および「ログアウト・レスポンスURL」の値を入力します。
- 「認証および認可」セクションを展開し、「認可として付与を強制」オプションが選択されていないことを確認します。
- 「終了」をクリックし、「アクティブ化」をクリックします。
- Oracle Fusion Data Intelligenceアイデンティティ・ドメインにナビゲートし、作成したSAMLアプリケーションをクリックして編集します。
- SAMLアイデンティティ・プロバイダの編集で、「ログインのテスト」をクリックして、正常にログインできることを確認します。