Data Studio設定

このトピックでは、Data StudioツールでのData Studio設定について説明します。

Data Studioナビゲーション・メニューおよびデータ・スタジオの概要ページのこの設定により、関連するCloud Serviceの使用、AIプロファイルの構成およびSMTPの構成が可能になります。

これにより、ロード時にデータを定義できます。この設定は、ロードするデータの定義、データ共有のためのSMTPの構成、AIプロファイルの構成、Marketplaceクラウド・リンク・アクセスの構成など、様々な一般的なプリファレンスを設定します。

Data Studio設定を設定するには、ウィザードの「一般」タブで、MarketplaceおよびSharingのプロファイルを構成する電子メール・アドレスを指定します。

ウィザードの「クラウド・サービス」タブの「クラウド・オブジェクト・ストア・アクセス」で、次のフィールド値を指定します:

  • OCI資格証明: OCI資格証明を選択すると、OCIバケットを検出できます。「+」をクリックして、OCI資格証明を作成します。
  • OCIコンパートメント: このドロップダウン・フィールドには、Oracleクラウド・サービスからロードおよびリンクするためのコンパートメントに存在するバケットがリストされます。Oracle以外の他のクラウド・サービス・プロバイダを選択した場合、このフィールドにはデフォルトで「なし」が表示されます。
  • AWS資格証明: Data Studio設定でAWS資格証明を選択すると、S3バケットを検出できます。「+」をクリックして、Amazon S3クラウド・ストレージの資格証明を作成します。
  • Azure資格証明: プリファレンスでAzure資格証明を選択すると、Azure BLOBストレージを検出できます。「+」をクリックして、Microsoft Azure BLOBストレージおよびAzure Data Lake Storageの資格証明を作成します。
    「オブジェクト・ストア・アクセスのチェック」をクリックして、オブジェクト・ストアへのアクセス権があるかどうかを確認します。次のバケット・リストを含むポリシー・チェック・ウィザードが表示されます。
    • OCIバケットのリスト
    • AWSバケットのリスト
    • Azureリスト・バケット

    オブジェクト・ストレージ・リスト・ポリシー・チェッカは、バケットへのアクセス権があるかどうかを評価します。はいの場合、チェック・ボックスは緑色でチェック・サインで強調表示され、それ以外の場合、チェック・ボックスには赤色で強調表示されたポリシーが赤色で表示されます。

「Cloud Service Provider for AI」で、ドロップダウンのフィールドから次のいずれかのオプションを選択します:
  • Oracle Cloudインタフェース(OCI)
  • Amazon Web Services (AWS)

「Cloud Serviceアクセスのチェック」をクリックします。

「クラウド・サービス・ポリシー・チェッカ」ダイアログ・ボックスに次のオプションが表示されます。次にリストされているAIクラウド・ポリシーは、リストされているポリシーに照らしてチェックし、Cloud Serviceベンダーがサポート対象として承認する必要があります。Data Studioツールは、これらのサービスをテストし、ツールにロードしたデータがサービスにアクセスできるかどうかを通知します。

Data Studio設定ウィザードの「AIプロファイル」タブで、AIプリファレンスを構成できます。

  1. ドロップダウンから「AIプロファイル(試験的)」を選択し、このAIプロファイルを使用して自然言語プロンプトとSQL文への変換を促し、構成します。
    • Data StudioでAIサービスを使用するには、OCI AIまたはOpenAICohereまたはAzure OpenAIサービス・アカウントが必要です。
    • AIプロファイルを設定するには、DBMS_CLOUD_AIパッケージへのアクセス権も必要です。
    • OpenAIまたはCohereまたはAzure OpenAIサービスを使用してSelect AIを設定している場合は、大規模な言語モデルによって生成された小さな参照データ表をロードすることで、 データを拡張できます。提示されたプロンプトを試すか、独自のプロンプトを作成して自律型データベースにロードするデータを生成します。

      このAIプロファイルを使用して、マーケットプレイス・データセットの説明およびタグを生成することもできます。このAIプロファイルは、カタログ・アプリケーションで表摘要を生成するために使用されます。

      AIプロファイルを作成および構成するには、DBMS_CLOUD_AIを使用したAIプロファイルの構成を参照してください。

  2. 「AIアクセスのチェック」をクリックします。

    AIポリシー・チェッカは、次のサービスをチェックします:

    • 生成AI- Data Studioツールは、生成AIサービスにアクセスできるかどうかをチェックします。
  3. 「プロファイルの表示」をクリックして、使用するAIプロファイルに関連する詳細を表示します。AIプロファイルの作成に使用するAIプロバイダAIモデルおよび資格証明を表示できます。

  4. 「プロファイルの作成」をクリックして、新しいAIプロファイルを作成します。次のフィールド値を指定します。
    • プロファイル名: AIプロファイルの名前を入力します。たとえば、OCI AIです。
    • AIプロバイダ: ドロップダウン・フィールドから次のプロバイダのいずれかを選択します。
      • OCI AI
      • AI Azure
      • Cohere
    • モデル: ドロップダウン・フィールドから次のいずれかのモデルを選択します:
      • Llama
      • Cohere
    • 資格証明: AIプロファイルを作成するには、ドロップダウンから任意の資格証明を選択します。
    • 「コードの表示」をクリックして、AIプロファイルを作成するための同等のPL/SQLコードを表示します。
      BEGIN 
          C##CLOUD$SERVICE.DBMS_CLOUD_AI.CREATE_PROFILE(
              PROFILE_NAME => 'new_profile',
              ATTRIBUTES => '{"credential_name":"my_credential_name","model":"","provider":""}');
      END;
      /

    「AIプロファイルの作成」をクリックします。

データ・スタジオ設定ウィザードでAIプロファイルを正常に設定および構成しました。

Data Studioプリファレンス・ウィザードの「SMTP」タブで、システム上のローカル電子メール・クライアント(Thunderbirdなど)などの電子メール・サービスを構成できます。
ノート

SMTPは1回だけ構成するものであり、それ以降、システムはその時点に保存された構成を使用します。
ウィザードの「SMTP」タブで、次のフィールド値を指定します。
  1. サーバー・ホスト: 電子メールの送信に使用されるエンドポイントを入力します。たとえば、internal-mailrouter.oracle.comです。
  2. サーバー・ポート: 電子メールの受入れに使用するSMTPポートを入力します。電子メール配信はポート25でTLSをサポートしています。送信側:
  3. 送信者の電子メール・アドレスを入力してください。たとえば、oaapgens_us@oracle.comです。
  4. サーバー暗号化: このフィールドは、電子メール送信時に暗号化を実行する標準的な方法であるTLSを使用しているするかどうかを示します。プロバイダは、Oracle Cloud Infrastructure電子メール配信サービスへの送信中に電子メールを暗号化する必要があります。暗号化された電子メールは、送信中に読み込まれないように保護されます。暗号化がない場合は、「なし」と入力します。
  5. SMTP接続に使用する資格証明をドロップダウンから選択します。使用可能な資格証明がドロップダウンにない場合は、「資格証明の作成」アイコンをクリックして資格証明を作成できます。

「保存」をクリックして変更を保存し、「テスト」をクリックして、プリファレンス設定の進行中のプロセスをテストします。

「マーケットプレイス」タブでは、データ・マーケットプレイス・ツールに必要な構成を設定できます。

データ・マーケットプレイスのデータへのアクセスは、ユーザー認可に基づいて制限されます。非管理ユーザーとして、Data Studio設定構成に基づいてデータ・マーケットプレイス・ツールにアクセスする権限があります。次のオプションを表示できます。
  • 制限付き。認可が必要:

    このオプションを選択すると、制限付きクラウド・リンクおよび制限付きマーケットプレイス・リストを公開できます。これらのリストへのアクセス権を特定のOCIDsに付与および取り消すことができます。

  • 公開:

    このオプションでは、登録された表へのアクセスを許可するユーザーと場所を指定します。

    次のいずれかの使用可能なオプションを選択できます。
    • テナンシ: データ・セットを登録しているAutonomous Databaseインスタンスのテナンシ内で、任意のリソース、テナンシ、コンパートメントまたはデータベースへのリモート・データ・アクセス権を付与できます。このスコープは、REGIONスコープより限定的です。
    • COMPARTMENT: データ・セットを登録しているAutonomous Databaseインスタンスのコンパートメント内で、任意のリソース、コンパートメントまたはデータベースへのリモート・データ・アクセス権を付与できます。
    • REGION: データ・セットを登録しているAutonomous Databaseインスタンス内の他のテナンシへのクラウド・リンクを介して、リモート・データ・アクセス権を付与できます。
      ノート

      現在、マーケットプレイス・リストはコンパートメント・レベルまで公開できます。このツールでは、セキュリティ上の理由から、マーケットプレイス・リストをリージョン全体に公開することはできません。
    • なし: いずれのリソースにもアクセス権がありません。
  • 読取り:

    このオプションを使用すると、特定のユーザーが登録済表にアクセスするためのREADアクセスが可能になります。

「変更の適用」を選択して、「データ設定」ダイアログの「マーケットプレイス」タブで行った構成を保存および適用します。

Data Studio設定ウィザードでプリファレンスを正常に設定および構成しました。