Autonomous DatabaseでのOracle Graphの使用
Autonomous DatabaseでOracle Graphを使用すると、Autonomous Databaseのデータからグラフを作成できます。グラフを使用すると、データ・エンティティ間の接続および関係に基づいてデータを分析できます。
アアナリストまたは開発者は、グラフ・アルゴリズムおよびグラフ・パターン問合せを使用して、データのグラフ・モデルにおけるランク分け、クラスタリングおよびパス分析を実行できます。グラフ機能を使用して、異常パターンを検出し、コミュニティを識別し、データ内の新しい接続を見つけることができます。その後、たとえば、銀行業務の不正検出、スマート製造のトレーサビリティの向上、リンク・データ・アプリケーションの構築など、アプリケーションでグラフを使用できます。その一方で、エンタープライズ・グレードのセキュリティ、データの取り込みやすさ、幅広いワークロードのサポートも実現できます。
Autonomous Databaseには、グラフ分析ライフサイクル全体のグラフ・データ管理を自動化し、モデリング、分析およびビジュアライゼーションを簡素化するGraph Studioが含まれています。Autonomous Databaseには、次を除く、Oracle Databaseのすべてのグラフ機能が含まれます:
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RDFグラフを使用する場合、SPARQLフェデレーテッド問合せを使用した外部データ・ソースの問合せはサポートされていません。
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Oracle Label Securityを使用したRDFグラフのトリプル・レベル・セキュリティはサポートされていません。詳細は、RDFデータのファイングレイン・アクセス制御を参照してください。
Autonomous DatabaseインスタンスでGraph Studioを使用するには、データベース・ロールを設定する必要があります。詳細は、データベース・アクションからツールにアクセスするために必要なロールを参照してください。
- Autonomous Database上のOracle Graph Studioについて
Graph Studioを使用すると、2つの一般的なグラフ・モデル(プロパティ・グラフとRDFグラフ)を操作できます。 - Autonomous DatabaseでのグラフAPIを使用したアプリケーションの構築
グラフを使用するアプリケーションを開発している場合は、Graph Studioを使用せずに、Autonomous Databaseを使用してプロパティ・グラフAPIおよびRDFグラフAPIにアクセスすることもできます。
親トピック: 機能
Autonomous DatabaseでのOracle Graph Studioについて
Graph Studioの機能には、データベース表からグラフを作成するための自動モデリング、グラフ問合せと分析を実行するための統合ノートブック、およびネイティブ・グラフとその他のビジュアライゼーションが含まれます。両方のグラフ・モデルを簡単に作成および管理できます。問合せを実行してグラフのプロパティを調べることで、グラフを検証できます。
Graph Studioの詳細は、Graph Studio: 対話型、セルフサービス・ユーザー・インタフェースおよびOracle Cloud Infrastructure Consoleを使用したGraph Studioへのアクセスを参照してください。
Autonomous DatabaseでのGraph Studioに関するノート:
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Graph Studioは、データ・ウェアハウスおよびトランザクション処理のワークロードでサポートされています。
Autonomous DatabaseでのグラフAPIを使用したアプリケーションの構築
グラフを使用するアプリケーションを開発している場合は、Graph Studioを使用せずに、Autonomous Databaseを使用してプロパティ・グラフAPIおよびRDFグラフAPIにアクセスすることもできます。
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プロパティ・グラフ: PythonおよびJava開発者のAPIおよびProperty Graph Query Language (PGQL)を使用して、プロパティ・グラフを作成および作業します。開発者APIを使用して、グラフの作成、グラフ問合せの実行、およびグラフ・アルゴリズムの実行を行うことができます。
これらのAPIを使用するには、OCI MarketplaceからOracle Graph Server and Clientをデプロイします。
詳細は、Oracle Databaseグラフを参照してください。
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RDFグラフ: RDFグラフ・サーバーおよび問合せUIを使用して、Autonomous DatabaseでRDFグラフを管理、格納および問合せし、それに関する推測を実行できます。REST API、SPARQLエンドポイント、SPARQL問合せを実行するためのWeb UI、高度なRDFグラフ・データ管理操作のための開発者APIを使用できます。
これらのAPIを使用するには、OCI MarketplaceからOracle RDF Graph Server and Query UIをデプロイします。
詳細は、RDFグラフ・サーバーおよび問合せUIの使用を参照してください。