ロードの監視およびトラブルシューティング

PL/SQLパッケージDBMS_CLOUDを使用して実行されたデータ・ロード操作は、表dba_load_operationsおよびuser_load_operationsに記録されます:

  • dba_load_operations: すべてのロード操作が表示されます。

  • user_load_operations: 自分のスキーマのロード操作が表示されます。

これらの表を問い合せると、進行中または完了済のデータ・ロードに関する情報が表示されます。TYPE列に対してWHERE句条件を指定したSELECT文を使用して、タイプがCOPYのロード操作を表示します。

たとえば、次のとおりです。

SELECT table_name, owner_name, type, status, start_time, update_time, logfile_table, badfile_table 
   FROM user_load_operations WHERE type = 'COPY';

TABLE_NAME OWNER_NAME TYPE STATUS    START_TIME               UPDATE_TIME              LOGFILE_TABLE BADFILE_TABLE 
---------- ---------- ---- --------- ------------------------ ------------------------ ------------- ------------- 
TREEDATA   ADMIN      COPY COMPLETED 2022-10-20T23:15:19.990Z 2022-10-20T23:15:24.238Z COPY$1_LOG    COPY$1_BAD    

LOGFILE_TABLE列には、ロード操作のログを確認するための問合せを実行できる表の名前が表示されます。たとえば、次の問合せでは、このロード操作のログが表示されます:

SELECT * FROM COPY$1_LOG;

BADFILE_TABLE列には、ロード中にエラーが発生しました。たとえば、次の問合せでは、ロード操作で拒否されたレコードが表示されます操作に拒否された行がない場合、問合せには拒否された行は表示されません。

SELECT * FROM COPY$1_BAD;

ログに示されたエラーとBADFILE_TABLEファイルに示された行に応じて、DBMS_CLOUD.COPY_DATAで適切なフォーマット・オプションを指定することにより、エラーを修正できます。

フォーマットtypeが"datapump"の場合、指定したrejectlimitまで拒否された行はログ・ファイルに記録されますが、BADFILE_TABLEは生成されません。

デフォルトでは、LOGFILE_TABLEおよびBADFILE_TABLEファイルは2日間保持され、その後自動的に削除されます。保持日数を変更するには、formatパラメータのlogretentionオプションを使用します。

formatパラメータのenablelogslogdirlogprefixおよびlogretentionオプションの詳細は、DBMS_CLOUDパッケージ・フォーマット・オプションを参照してください。

ログ・ファイルのクリアの詳細は、DELETE_ALL_OPERATIONSプロシージャを参照してください。

dba_load_operationsおよびuser_load_operationsビューの詳細は、「DBMS_CLOUDロード操作の追跡」を参照してください。

一括ファイル操作のモニターおよびトラブルシューティング

バルク・ファイル操作の監視およびトラブルシューティングの詳細は、バルク・ファイル・ロードのモニターおよびトラブルシューティングを参照してください。

ORC、ParquetまたはAvroファイルのロードの監視およびトラブルシューティング

他のデータ・ファイルと同様に、ORC、ParquetおよびAvroデータをロードすると、dba_load_operationsおよびuser_load_operationsの各表で表示可能なログが生成されます。ロード操作ごとに、ログを含む表を示すdba[user]_load_operationsにレコードが追加されます。

ログ表は、ロードに関するサマリー情報を示します。

ノート

ORC、ParquetまたはAvroファイルでは、formatパラメータのtypeが値orcparquetまたはavroに設定されていると、BADFILE_TABLE表は常に空です。

  • PRIMARY KEY制約エラーによってORAエラーがスローされます。
  • 列のデータに変換エラーが発生すると(たとえば、ターゲット列のサイズが変換済値を保持するには不十分な場合など)、列の値はNULLに設定されます。これにより拒否レコードは生成されません。