グループについて
グループは、Autonomous Linuxでインスタンスのコレクションを管理および監視する方法を提供します。グループを使用して、エラッタの適用、ソフトウェアの更新、および一般的なコンテンツ管理タスクのジョブのスケジュールを行うことができます。
グループの作成では、OSおよびソフトウェア・ソースを選択し、グループへのインスタンスの追加を行います。グループのインスタンスには、同じOSベンダー、OSバージョンおよびアーキテクチャが必要です。グループは、グループのすべてのメンバーが一貫性のあるリリースおよびパッチ・レベルを持つようにコンテンツを標準化します。大規模なデプロイメントでは、グループはコンテンツ管理タスクの自動化に役立ちます。
グループの場合、繰返し更新ジョブのスケジュールなどの一般的なコンテンツ管理タスクのジョブをスケジュールして、セキュリティ脆弱性パッチおよびバグ修正を適用できます。ジョブをすぐに実行するか、将来の日時で実行するようにスケジュールできます。ジョブをスケジュールした後、保留中および完了済ジョブのステータスをモニターできます。グループに関連付けられたジョブのリストを参照してください。
表示およびレポート・ステータスの追加のために、サービスは、コンパートメント内のグループのメンバーに関する情報を表示できるグループのレポートを提供します。レポートは、更新に失敗したグループ・メンバーやサービスと通信していないグループ・メンバーなど、グループ内の異常を検出するのに役立ちます。グループのレポートの表示を参照してください。
インスタンスがグループに参加するとどうなりますか。
インスタンスは、グループのスケジュール済ジョブを継承します。サービス:
- インスタンスのソフトウェア・ソースを、グループ・マニフェストにリストされているソフトウェア・ソースに置き換えます。
- グループマニフェスト内のパッケージの使用可能な最新バージョンを、グループ内のソフトウェアソースからインストールします。
- グループ内のソフトウェアソースから、グループマニフェスト内のモジュールとプロファイルをインストールします。
このサービスは次のことを行いません。
- 既存のパッケージまたはモジュールを削除します。つまり、インスタンスには、グループマニフェストにリストされていないパッケージおよびモジュールが含まれます。
インスタンスがグループを離れるとどうなりますか。
インスタンスのOSコンテンツは変更されません。インスタンス上のソフトウェアは、インスタンスがグループを離れるときと同じままです。インスタンスはグループの一部として管理されなくなり、繰返しグループ・ジョブには含まれません。インスタンスが定期的なセキュリティおよびその他の更新を受信するように、インスタンスの繰返し更新ジョブの作成を検討してください。
グループ・マニフェスト
グループ・マニフェストを使用して、インスタンス・グループにインストールするパッケージおよびモジュールのセットを定義します。グループマニフェストには、ソフトウェアソース、およびグループに必要な最小限のパッケージとモジュールが一覧表示されます。グループマニフェストに加えた変更は、グループの現在のメンバーに反映されます。たとえば、グループにパッケージを追加すると、そのパッケージはグループ内のすべてのインスタンスに追加されます。
- グループ・マニフェストがインスタンスの内容と異なるのはなぜですか。
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グループマニフェストは、グループメンバーの完全なパッケージおよびモジュールインベントリを一覧表示したり、グループ全体の完全なコンテンツの配置を強制したりしません。グループ・メンバーにインストールするパッケージおよびモジュールの最小レベルを指定します。
個々のインスタンスには、グループマニフェストにリストされていないパッケージが含まれます。これには次が含まれます:
- インスタンスがグループに参加する前にインストールされたパッケージ。
- サービス外にインストールされたパッケージ(たとえば、
dnf install
を使用)。
次の場合、インスタンス上にないパッケージがグループマニフェスト上にある可能性があります。
- パッケージは、サービスの外部のグループ・メンバーから削除されました(たとえば、
dnf remove
を使用)。
- グループ・マニフェストが変更されるとどうなりますか。
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グループマニフェストが変更されると、サービスはそれらの変更をグループの現在のすべてのメンバーに適用します。たとえば、マニフェストからパッケージを削除すると、グループ内のすべてのインスタンスからパッケージが削除されます。