Oracle Content Managementインスタンスの作成
Oracle Content Managementインスタンスを作成するには、プライマリ・アカウント管理者である必要があります。あるいは、アカウント管理者によって適切な権限を持つユーザー・アカウントが設定されている必要があります。
Oracle Content Managementインスタンスを作成するには:
- まだOracle Cloudコンソールが表示されていない場合は、ウィンドウに戻るか、Oracle Cloudにサインインすることによって、Oracle Cloudコンソールに移動します。
- をクリックし、「開発者サービス」をクリックして、「コンテンツ管理」で「インスタンス」をクリックします。これにより、Content Managementインスタンス・ページが開きます。
- 左側の「コンパートメント」メニューで、Oracle Content Managementに使用するコンパートメントを選択します。ルート・コンパートメントを使用することも、Oracle Content Management用に作成した別のコンパートメントを使用することもできます。
作成したコンパートメントがすぐに使用可能にならない場合があります。これが表示されない場合、しばらく後で再試行します。
- Oracle Cloudコンソールの右上のメニューで選択されているリージョンが、インスタンスを作成するリージョンであることを確認します。プライマリ・データ・リージョンまたはホーム・リージョン以外のリージョンを選択する場合は、前提条件のステップをすでに実行している必要があります。
- 「インスタンスの作成」をクリックします。
- 次の情報を入力します:
フィールド 説明 インスタンス名 サービス・インスタンスの一意の名前を指定します。複数のインスタンスを作成する場合、インスタンス名がそのインスタンスの用途を明確に表していることを確認します。すでに存在する名前を指定した場合は、エラーが表示され、インスタンスは作成されません。 説明 オプションで、インスタンスの説明を入力します。 コンパートメント これは、以前に選択したコンパートメントです。必要に応じて変更できます。 通知電子メール プロビジョニング・ステータス更新を送信する電子メール・アドレスであることを確認します。 ライセンス・タイプ このインスタンスに使用するライセンスのタイプを選択します。 - Premium Edition: すべての機能を備えた新しいOracle Content Managementライセンスをサブスクライブします。
- BYOLライセンス: 既存のOracle WebCenter Middlewareライセンス(BYOL)を使用します。
- Starter Edition: Oracle Content Managementの機能限定エディションをサブスクライブします。
BYOLライセンス・タイプでのアセットに対する請求は、新しいOracle Content Managementライセンスに比べて割引価格になります。Oracle Content Management BYOLライセンス・タイプの資格を得るには、会社がサポート・メンテナンスで最新のオンプレミスWebCenter製品ライセンスの資格をすでに所有している必要があります。どのWebCenter製品がBYOLライセンスの対象であるかの説明およびWebCenterプロセッサ・ライセンスのコンバージョン率は、Oracle PaaSおよびIaaSユニバーサル・クレジット・サービスの説明を参照してください。
アクセス・トークン(非SSOユーザーのみに表示されます) プライマリ・アカウント管理者でない場合に、シングル・サインオン(SSO)を使用せずにOracle Cloud Infrastructure (OCI)ユーザー・アカウントを使用してサインインしたときは、提供されたIDCSアクセス・トークンを入力します。アクセス・トークンは1時間後に失効します。
ノート: このOracle Content ManagementインスタンスをOracle Identity Cloud Service (IDCS)のセカンダリ・ドメインで作成する場合も、このアクセス・トークンはIDCSのプライマリ・ドメイン用である必要があります。
ライセンス・オプション オプションで、追加のライセンス・オプションを有効にしますこれらのオプションのいずれかを有効にすると、追加の請求費用がインスタンスに追加されます。追加費用については、前払いサブスクリプション契約またはUniversal Credit契約を参照してください。 - 拡張ホスティング(Starter Editionでは使用できません) - 拡張ホスティングでは、専用のAutonomous Transactionalデータベースを使用するようにインスタンスを構成します。この機能を有効にすると、インスタンスは、ディザスタ・リカバリなどの追加のインスタンス・オプションをサポートすることもできます(後述)。高度なホスティングを有効にするには、「拡張ホスティング」を選択します。
ノート
このオプションは、インスタンスの作成後は無効にできません。 - Sales Accelerator - Oracle Sales Acceleratorは、セールス・イネーブルメント・コンテンツのためのワンストップ・ショップを提供します。これにより、製品やサービスの販売を容易にする様々な情報やリソースに簡単にアクセスできます。
Oracle Sales Acceleratorサブスクリプションを購入した場合は、Sales Acceleratorを選択します。
- Sauce Video- Sauce Videoは、チーム向けのビデオ作成プラットフォームです。時間や場所を問わず、高速、簡単、安価にビデオを作成する方法を提供します。
インスタンスに対してSauce Videoを有効にするには、「ビデオ作成プラットフォーム」を選択します。
ノート
- Oracle SaaSの顧客は、このオプションを表示するには、Sauce Videoサブスクリプションを購入している必要があります。
- Sauce Video Creation Platformのデータはすべて、英国ロンドンに保存されます。
- 追加詳細を入力する必要がある場合(インスタンスをセカンダリ・ドメインで作成する場合や、非プライマリ・インスタンスを作成する場合など)、「拡張オプションの表示」をクリックして、次の情報を入力します:
フィールド 説明 インスタンス・タイプ(Starter Editionではサポートされていません) デフォルトでは、インスタンス・タイプはプライマリ(本番インスタンスなど)です。少なくとも1つのプライマリ・インスタンスが必要です。このインスタンスが非プライマリ・インスタンス(開発やテストなど)の場合は、ドロップダウン・リストで「非プライマリ」を選択します。プライマリ・インスタンスと非プライマリ・インスタンスは異なるレートで請求されます。 これが非プライマリ・インスタンスの場合は、タグでインスタンスの用途を指定する必要があります。
アップグレード・スケジュール(Starter Editionではサポートされていません) (Oracle Content Managementの新しいリリースが使用可能になった時点で)すぐにインスタンスをアップグレードするか、または遅延スケジュールでアップグレードする(最新のリリースの1つ前のリリースにする)かを制御します。たとえば、ステージ(非プライマリ)および本番(プライマリ)インスタンスを保有しているとします。ステージ・インスタンスをただちにアップグレードし、本番インスタンスを遅らせてアップグレードするように設定できます。これにより、アップグレードをステージ・インスタンスでテストでき、デプロイしたサイトに支障をきたさないようにできます。問題がある場合、アップグレードを本番インスタンスに適用する前に、Oracleサポートに連絡して問題を解決できます。 この機能を使用する必要があるが表示されない場合は、Oracleサポートに連絡してください。
次のいずれかのオプションを選択します:
- 即時アップグレード: Oracle Content Managementの新しいリリースが使用可能になったらすぐに、このインスタンスをアップグレードします。
- アップグレードの遅延: このインスタンスのアップグレードを遅延して、Oracle Content Managementの最新リリースより1つ前のリリースにします。
このインスタンスを作成した後は、この設定を変更できません。
インスタンス・アクセス・タイプ(Starter Editionではサポートされていません) インスタンスへのアクセスを、パブリック・インターネットによって可能にするか、またはOracle Cloud Infrastructure FastConnectを使用した専用のプライベート接続を介して可能にするかを制御します。 この機能を使用する必要があるが表示されない場合は、Oracleサポートに連絡してください。
次のいずれかのオプションを選択します:
- パブリック: パブリック・インターネットでインスタンスを表示する場合は、このオプションを選択します。
- プライベート: イントラネット内のみで表示できるプライベート・インスタンスを作成する場合で、Oracle Cloud Infrastructure FastConnectを設定するための前提条件のステップを完了している場合は、このオプションを選択します。
このインスタンスを作成した後は、この設定を変更できません。
ディザスタ・リカバリ(Starter Editionでは使用できません) このオプションを選択する前に、アドバンスト・ホスティングを有効にする必要があります。ディザスタ・リカバリでは、Oracle Content Managementアプリケーション・スタックのすべてのレイヤー(Oracle Content Managementアプリケーション層、データベース、検索索引およびオブジェクト・ストレージを含む)に対する包括的なディザスタ・リカバリ・フェイルオーバー機能を含むサービスのフルスタック・オーケストレーションが提供されます。 IDCSドメイン名(Starter Editionではサポートされていません) このOracle Content ManagementインスタンスをOracle Identity Cloud Service (IDCS)のセカンダリ・ドメインで作成する場合は、前提条件のステップでメモしたアイデンティティ・ドメイン値を入力します。 IDCSドメインID (Starter Editionではサポートされていません) サービス・インスタンスURLから取得し、前提条件手順でノートにとったセカンダリIDCSドメインのドメインID値を入力します。"https://"は含めないでください。 タグ オプションで、タグを追加して、メタデータでこのインスタンスを分類できます。タグによってインスタンスのリストをフィルタできます。 - 「インスタンスの作成」をクリックします。
サービス・インスタンスの作成に失敗した場合、Oracleサポートに連絡してください。
Oracle Content Managementインスタンスを作成した後は、インスタンスのステータスが示された「コンテンツ管理インスタンス」ページが表示されます。しばらく後にインスタンスがプロビジョニングされ、ページが自動的に更新されて現在のステータスが表示されます。選択したリージョンおよびコンパートメントに、入力したタグを含むOracle Content Managementインスタンスが作成され、サービス・インスタンスが正常に作成されたことを通知する電子メールが、指定した通知電子メール・アドレスに送信されます。インスタンスが正常に作成されたら、インスタンス名をクリックすると詳細が表示されます。次に「インスタンスのオープン」ボタンをクリックすると、Oracle Content ManagementのWebインタフェースが開きます。
Oracle SaaSのお客様で、Sales Acceleratorライセンス・オプションを選択した場合、必要なSales Acceleratorリポジトリ、公開チャネル、タクソノミおよびアセット・タイプがインスタンスとともに作成されます。
必要なコンパートメントとポリシー
インスタンスの作成中に、自動的に作成されるコンパートメントと複数のポリシーがあります。これらは、インスタンスが正常に動作するために必要です。削除しないでください。
- OCE_Internal_Storage_Policy- このポリシーにより、Oracle Content Managementはオブジェクト・ストレージにアクセスできます。これは自動的に作成され、ルート・コンパートメントに追加されるため、Oracle Content Management用に作成した新しいコンパートメントを含む、ルート・コンパートメントのすべてのコンパートメントに適用されます。
- OCMIntegrationコンパートメント- このコンパートメントは、OCI VisionおよびOCI Speechとの統合に使用されます。
- speechservice_auth_policy- このポリシーは、Oracle Content Managementがサービス間認証を介してOCI SpeechにAPIコールを行うことを許可するために使用されます。
- aivisionprod_integration_policy- このポリシーは、Oracle Content ManagementとOCI VisionおよびOCIドキュメント理解の統合に使用されます。
- mediaservices_integration_policy- このポリシーは、Oracle Content ManagementとOCI Digital Media Servicesの統合に使用されます。
- speechservice_integration_policy- このポリシーは、Oracle Content ManagementとOCI Speechの統合に使用されます。
次の作業
サービス・インスタンスが正常に作成された後、IDCSを使用してユーザーおよびグループを設定するか、Sales Acceleratorをインストールした場合は、コンテンツ・カテゴリのカスタマイズから開始してSales Accelerator構成に進みます。