データ・ソースへの接続

このチュートリアルでは、オブジェクト・ストレージをソースとして、Autonomous Data Warehouseをターゲットとして使用して、データ・ソースのデータ・アセットを作成します。

開始する前に

次のものが必要です:

  • データ統合ワークスペースへのアクセス権。データ統合への接続を参照してください。
  • オブジェクト・ストレージ・バケット内のインポートされたサンプル・データ
  • 必要なコンパートメント内のポリシー(次のようにします):

    • オブジェクト・ストレージ・サービスを使用するには:
      allow group <group_name> to use object-family in compartment <compartment-name>
      allow any-user to read buckets in compartment <compartment-name> where ALL {request.principal.type = 'disworkspace', request.principal.id = '<workspace_ocid>', request.operation = 'GetBucket'}
      allow any-user to manage objects in compartment <compartment-name> where ALL {request.principal.type = 'disworkspace', request.principal.id = '<workspace_ocid>'}
    • Oracle Autonomous Data WarehouseまたはOracle Autonomous Transaction Processingをターゲットとして使用するには:
      allow any-user to manage buckets in compartment <compartment-name> where ALL {request.principal.type = 'disworkspace', request.principal.id = '<workspace_ocid>', request.permission = 'PAR_MANAGE'}
      

    リファレンスとして、ポリシーの作成およびOracle Object Storageへのアクセスを有効にするポリシーの例を参照してください。

  • 資格証明およびウォレット・ファイルを含むAutonomous Data Warehouseデータベースへのアクセス権ウォレットのダウンロードを参照してください。
  • 新規データ・アセットの作成時に接続を確立するためのユーザー名とパスワード。このチュートリアルでは、ユーザー名とパスワードを作成します。

1. ソース・データ・アセットの作成

このチュートリアルでは、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageがソース・データ・アセットです。

Oracle Cloud Infrastructure Object Storageのデータ・アセットを作成するには:

  1. ワークスペースのホーム・ページで、「デザイン」タイルの「データ・アセットの作成」をクリックします。
  2. 「データ・アセット・タイプの選択」パネルで、「コネクタ・タイプ」「すべて」が選択されている状態で、「OCIオブジェクト・ストレージ」アイコンをクリックします。

    OCI Object Storageが表示されない場合は、検索フィールドにobjと入力します。

  3. 「データ・アセットの作成」ページで、「一般情報」セクションのフィールドに入力します:
    1. 「名前」に、スペースなしでData_Lakeと入力します。英数字、ハイフン、ピリオドおよびアンダースコアのみを使用できます。
    2. 「説明」に、データ・アセットの説明を入力します。
    3. 「タイプ」メニューに、「OCIオブジェクト・ストレージ」が選択されています。
    4. 「テナンシOCID」および「ネームスペース」フィールドは自動的に入力されます。
      ノート

      この手順では、ワークスペースおよびオブジェクト・ストレージ・リソースが同じテナンシ内にあることを前提としています。

      ネームスペースの値は、テナンシOCID値に基づきます。「ネームスペース」フィールドが自動的に入力されない場合は、テナンシ名を入力できます。

    5. 「OCIリージョン」で、オブジェクト・ストレージ・リソースのリージョンを選択するか、名前の入力を開始してリストをフィルタしてから、フィルタされたリストからリージョンを選択します。
      重要

      データ統合でソース・データ・アセットとして設定したオブジェクト・ストレージ・データ・ソースは、リージョンID、ネームスペースおよびバケット名を使用して識別されます。ソース・データ・アセットとターゲット・データ・アセットのリージョンID、ネームスペースおよびバケット名が異なる場合、問題は発生しません。ソースとターゲットのバケット名が同じでリージョンIDとネームスペースが異なる場合、またはネームスペースは同じだがリージョンIDとバケット名が異なる場合も、問題は発生しません。ただし、ソース・データ・アセットとターゲット・データ・アセットのリージョンIDのみが異なり、ネームスペースとバケット名が同じ場合、データ統合タスクは失敗します。
    6. 必要なポリシーをすでに追加している場合は、「データ・アセットを使用するためのポリシーの有効化」情報ボックスを無視します。それ以外の場合は、「詳細情報の表示」をクリックして、Object Storageデータ・アセットの使用に必要なポリシー名およびポリシー・ステートメントの詳細を表示します。ポリシーを追加またはコピーし、文にグループ名とコンパートメントを指定します。
  4. 「デフォルトの接続情報」セクションで、名前と説明(オプション)を入力します。
  5. (オプション)「接続のテスト」をクリックします。
    テストの成功がデータ・アセットを作成するための必須条件ではありません。
  6. 「作成」をクリックします。

2. ターゲット・データベースの準備

このシリーズのすべてのチュートリアルを完了するには、ターゲットの自律型データベースを構成して、スキーマおよび表を追加します。

BETAスキーマを含むターゲットのAutonomous Databaseを準備するには:

  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールのナビゲーション・メニューで、「Oracle Database」に移動し、「Autonomous Data Warehouse」をクリックします。
  2. 使用する自律型データベースがあるコンパートメントを選択します。
  3. 自律型データベースのリストから、データベースを選択します。
  4. データベースの詳細ページで、「データベース・アクション」をクリックします。
  5. プロンプトが表示されたら、自律型データベースの管理者資格証明を使用してログインします。
  6. 「開発」で、「SQL」をクリックします。
  7. BETAユーザーを作成するには、SQLワークシートに次のスクリプトを入力して実行します:
    create user BETA identified by "<example-password>";
    grant DWROLE to BETA;
    alter user BETA quota 200M on data;
    ノート

    <example-password>のかわりにパスワードを入力してください。
  8. 次のSQL文を実行して、CUSTOMERS_TARGET表を作成します。
    CREATE TABLE "BETA"."CUSTOMERS_TARGET"
       ("CUST_ID" NUMBER,
        "LAST_NAME" VARCHAR2(200 BYTE),
        "FIRST_NAME" VARCHAR2(200 BYTE),
        "FULL_NAME" VARCHAR2(200 BYTE),
        "STREET_ADDRESS" VARCHAR2(400 BYTE),
        "POSTAL_CODE" VARCHAR2(10 BYTE),
        "CITY_ID" NUMBER,
        "CITY" VARCHAR2(100 BYTE),
        "STATE_PROVINCE_ID" NUMBER,
        "STATE_PROVINCE" VARCHAR2(100 BYTE),
        "COUNTRY_ID" NUMBER,
        "COUNTRY" VARCHAR2(400 BYTE),
        "CONTINENT_ID" NUMBER,
        "CONTINENT" VARCHAR2(400 BYTE),
        "AGE" NUMBER,
        "COMMUTE_DISTANCE" NUMBER,
        "CREDIT_BALANCE" NUMBER,
        "EDUCATION" VARCHAR2(40 BYTE),
        "EMAIL" VARCHAR2(416 BYTE),
        "FULL_TIME" VARCHAR2(40 BYTE),
        "GENDER" VARCHAR2(6 BYTE),
        "HOUSEHOLD_SIZE" NUMBER,
        "INCOME" NUMBER,
        "INCOME_LEVEL" VARCHAR2(20 BYTE),
        "INSUFF_FUNDS_INCIDENTS" NUMBER,
        "JOB_TYPE" VARCHAR2(200 BYTE),
        "LATE_MORT_RENT_PMTS" NUMBER,
        "MARITAL_STATUS" VARCHAR2(8 BYTE),
        "MORTGAGE_AMT" NUMBER,
        "NUM_CARS" NUMBER,
        "NUM_MORTGAGES" NUMBER,
        "PET" VARCHAR2(40 BYTE),
        "PROMOTION_RESPONSE" NUMBER,
        "RENT_OWN" VARCHAR2(40 BYTE),
        "SEG" NUMBER,
        "WORK_EXPERIENCE" NUMBER,
        "YRS_CURRENT_EMPLOYER" NUMBER,
        "YRS_CUSTOMER" NUMBER,
        "YRS_RESIDENCE" NUMBER,
        "COUNTRY_CODE" VARCHAR2(2 BYTE),
        "ORDER_NUMBER" NUMBER,
        "REVENUE" NUMBER
       ) SEGMENT CREATION IMMEDIATE
      PCTFREE 10 PCTUSED 40 INITRANS 1 MAXTRANS 255
     NOCOMPRESS LOGGING
      STORAGE(INITIAL 65536 NEXT 1048576 MINEXTENTS 1 MAXEXTENTS 2147483645
      PCTINCREASE 0 FREELISTS 1 FREELIST GROUPS 1
      BUFFER_POOL DEFAULT FLASH_CACHE DEFAULT CELL_FLASH_CACHE DEFAULT)
      TABLESPACE "USERS" ;
     
    --------------------------------------------------------
    --  Constraints for Table CUSTOMERS_TARGET
    --------------------------------------------------------
      ALTER TABLE "BETA"."CUSTOMERS_TARGET" MODIFY ("CUST_ID" NOT NULL ENABLE);
      ALTER TABLE "BETA"."CUSTOMERS_TARGET" MODIFY ("SEG" NOT NULL ENABLE);
  9. 左側の「ナビゲータ」タブで、BETAスキーマに切り替えて、表が正常に作成されたことを確認します。
    場合によっては、ログアウトしてから再度ログインする必要があります。
  10. 「SQL」ページからログアウトします。

3. ターゲット・データ・アセットの作成

データ統合に戻り、ターゲット・データ・アセットを作成します。

ターゲットのデータ・アセットを作成するには:

  1. Oracle Cloud Infrastructureコンソールのナビゲーション・メニューで、「分析とAI」に移動して「データ統合」をクリックします。
  2. 「ワークスペース」をクリックします。
  3. ワークスペースを作成したコンパートメントに移動し、ワークスペースを選択します。
  4. ワークスペースのホーム・ページで、「クイック・アクション」タイルの「データ・アセットの作成」をクリックします。

    タブ・バーで「開く」タブ(プラス・アイコン)をクリックし、「データ・アセット」を選択することもできます。次に、「データ・アセット」ページで、「データ・アセットの作成」をクリックします。

  5. 「データ・アセットの作成」ページの「一般情報」で、次のように設定します:
    • 名前: Data_Warehouse (英数字、ハイフン、ピリオドおよびアンダースコアのみを使用できます)。
    • 識別子:「名前」に入力した値に基づいて生成される識別子。生成された値を変更できますが、データ・アセットを保存した後は、識別子の更新は許可されません。
    • 説明:オプション
    • タイプ: Oracle Autonomous Data Warehouse
    • ウォレットのアップロードおよびWalletファイル:ウォレット・ファイルを削除または参照して選択します。ウォレットのダウンロードを参照してください。
  6. 「デフォルトの接続情報」セクションで、次を入力または選択します:
    • 名前: デフォルト接続(オプションで、接続の名前を変更できます)
    • 説明: オプションです(例: BETAユーザーと接続)
    • ユーザー名: BETA
    • パスワード: BETA用に作成したパスワード
    • TNS別名: 使用するデータベース・サービス
  7. 「デフォルトのステージングの場所」セクションで、次を入力または選択します:
    • オブジェクト・ストレージ・データ・アセット: デフォルトのステージングの場所として使用するバケットがあるオブジェクト・ストレージ・データ・アセット
    • 接続:接続
    • コンパートメント:コンパートメント
    • バケット:バケット名
  8. (オプション)「接続のテスト」をクリックします。
    テストの成功がデータ・アセットを作成するための必須条件ではありません。
  9. 「作成」をクリックします。