ネットワーク・ロード・バランサ
パブリック・サブネットに存在するネットワーク・ロード・バランサを使用すると、インターネット経由でDBシステムに接続できます。ただし、DBシステムにインターネット経由でアクセスさせるのはセキュリティ・リスクです。認可されるパブリックIPアドレスを単一のIPアドレスまたは狭い範囲のIPアドレスに制限し、転送中暗号化を使用する必要があります。VPN接続を使用することをお薦めします。
DBシステムへの接続 🔗
パブリック・サブネットに存在するネットワーク・ロード・バランサを使用して、インターネット経由でDBシステムに接続します。
コンソールの使用 🔗
コンソールを使用して、インターネット経由でのDBシステムへの接続を可能にするネットワーク・ロード・バランサを作成します。
インターネット経由で、つまりパブリックIPアドレスを使用してDBシステムに接続するには、次を実行します:
- ローカル・マシンからネットワーク・ロード・バランサへのトラフィックを許可するネットワーク・セキュリティ・グループをVCNに作成します。「ネットワーク・セキュリティ・グループの作成」を参照してください。
- トラフィックをDBシステムにリダイレクトするネットワーク・ロード・バランサを作成します。ネットワーク・ロード・バランサの作成を参照してください。
- トラフィックをDBシステムにルーティングするようにロード・バランサのバックエンドを構成します。ネットワーク・ロード・バランサのバックエンドの構成を参照してください。
ロード・バランサのバックエンドに複数のDBシステムを追加しないでください。複数のバックエンドにデータを書き込むと、DBシステム間でデータの不整合が生じます。追加のDBシステムへのパブリック・アクセスが必要な場合は、DBシステムごとに1つのロード・バランサを作成します。
- VCNのパブリック・セキュリティ・リストに追加して、MySQLポートへのトラフィックを許可します。ネットワーク・ロード・バランサのイングレス・ルールの追加を参照してください。
DBシステムが別のサブネットにある場合は、そのサブネットにイングレス・ルールを追加します。DBシステムのサブネットは、DBシステムの詳細ページに表示されます。また、必ず、ロード・バランサのIPアドレスが含まれるように「ソースCIDR」を構成し、「宛先ポート範囲」に正しいポートを指定してください。
- MySQLシェルなどのコマンドライン・クライアントを使用して、ネットワーク・ロード・バランサのパブリックIPアドレスを使用してDBシステムに接続します:
mysqlsh <UserName>@<NLBPublicIPAddress>
オプションで、別のリスナーおよびバックエンドをMySQL X Protocolポートに追加できます。デフォルト・ポートは33060です。X Protocolポートに同等のリスナー、バックエンドおよびセキュリティ・ルールを構成します。
ネットワーク・セキュリティ・グループの作成 🔗
ローカル・マシンからネットワーク・ロード・バランサへのトラフィックを許可するネットワーク・セキュリティ・グループ(NSG)を作成します。
コンソールの使用 🔗
コンソールを使用して、ネットワーク・セキュリティ・グループを作成します。
- ナビゲーション・メニューを開き、「ネットワーキング」、「仮想クラウド・ネットワーク」の順に選択します。
- 「リスト範囲」からコンパートメントを選択します。
- VCNsのリストから、VCNの名前をクリックして「仮想クラウド・ネットワークの詳細」ページを開きます。
- 「仮想クラウド・ネットワークの詳細」ページで、「リソース」セクションから「ネットワーク・セキュリティ・グループ」を選択します。
- 「ネットワーク・セキュリティ・グループの作成」をクリックします。
- 「ネットワーク・セキュリティ・グループの作成」パネルの「基本情報」で、次の情報を指定します:
- 名前: ネットワーク・セキュリティ・グループの名前を指定します。例: MySQLNSG
- コンパートメントで作成: ネットワーク・セキュリティ・グループを作成するコンパートメントを選択します。
- 「次へ」をクリックします
- 「セキュリティ・ルールの追加」で、次の情報を指定します:
- ステートレス: 選択しないでください。
- 方向: 「イングレス」を選択します。
- ソース・タイプ: 「CIDR」を選択します。
- ソースCIDR: DBシステムに接続するマシンのIPアドレスを指定します。この範囲は、より限定的なIPアドレスに絞り込む必要があります。例:
- 120.0.0.0/24: 120.0.0.0から120.0.0.255までのIPアドレス(合計で256のIPアドレス)からのトラフィックを許可します。
- 120.0.2.24/32: IPアドレス120.0.2.24からのトラフィックのみを許可します。
- IPプロトコル: 「TCP」を選択します。
- ソース・ポート範囲: 「すべて」と入力します。
- 宛先ポート範囲:
3306,33060
と入力します。 - 説明: (オプション)ネットワーク・セキュリティ・グループの説明を指定します。
- 「作成」をクリックします。