サービス制限
Oracle Cloud Infrastructureのサービス制限について学習します。
Oracle Cloud Infrastructureにサインアップすると、テナンシにサービス制限のセットが構成されます。サービス制限は、リソースに設定された割当てまたは許諾容量です。たとえば、テナンシには可用性ドメイン当たりの最大数のコンピュート・インスタンスが割り当てられています。これらの制限は、Oracle Cloud Infrastructureの購入時にOracle営業担当者によって設定されます。オラクル社の営業担当と一緒に制限を設定しなかった場合、またはOracle Storeからサインアップした場合は、デフォルトまたは試用版の制限がテナンシに設定されます。これらの制限は、Oracle Cloud Infrastructureリソースの使用状況およびアカウントの存続時間に基づいて自動的に増加する場合があります。サービス制限の引上げをリクエストすることもできます。
サブスクリプションがあるかどうかに応じて、サブスクリプションの制限および使用状況を表示できます。「制限、割当ておよび使用状況」ページで選択したサブスクリプションに応じて、同じサービスに2つの異なる制限値を設定できます。一部のサービスはどのサブスクリプションにも関連付けられていませんが、まだ制限値が関連付けられています。
タスク
サービスのデフォルトの制限を参照することもできます。サービス別の制限を参照してください。
必要なIAMポリシー
Oracle Cloud Infrastructureを使用するには、管理者が、テナンシ管理者がポリシーでセキュリティ・アクセス権を付与したグループのメンバーである必要があります。コンソールまたは(SDK、CLIまたはその他のツールを使用した) REST APIのどれを使用しているかにかかわらず、このアクセス権が必要です。権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、テナンシ管理者に、どのタイプのアクセス権があり、どのコンパートメントでアクセスが作業する必要があるかを管理者に確認してください。
Administratorsグループに属している場合は、制限および使用状況を表示する権限があります。そうでない場合は、LimitsAndUsageViewers
というグループのユーザーに必要な権限を付与するIAMポリシーの例を次に示します:
Allow group LimitsAndUsageViewers to inspect resource-availability in tenancy
リソース可用性API (使用状況)の場合、ポリシーはテナント・レベルまたはコンパートメント・レベルにできます。
Allow group LimitsAndUsageViewers to read resource-availability in tenancy
Allow group LimitsAndUsageViewers to read resource-availability in compartment A
制限定義、サービスおよび値のAPIの場合(テナント・レベルのみ):
Allow group LimitsAndUsageViewers to inspect resource-availability in tenancy
制限値API(定義またはサービスを含まない)の場合、次のポリシーもサポートされます:
Allow group LimitsAndUsageViewers to inspect limits in tenancy
リソースの可用性を取得するには、READリソース可用性が必要です。次の4つのAPIを使用できます。
ListServices、ListLimitDefinitionsおよびListLimitValuesはすべてテナンシ・レベルでINSPECTを必要とし、GetResourceAvailabilityはデータを読み取るためにコンパートメント・レベルでREADが必要です。
コンパートメント割当て制限
コンパートメント割当てはサービス制限と似ていますが、最大の違点は、サービス制限をOracleによって設定されるのに対して、コンパートメント割当ての制限は、高レベルの柔軟性を備めたリソースの割当てを可能にするポリシーを使用して管理者が割り当てるということです。コンパートメント割当ては、IAMポリシー言語で記述された宣言言語で記述されたポリシー・ステートメントを使用して設定されます。
詳細は、「コンパートメント割当て制限の概要」を参照してください。
サービス制限に達した場合
リソースのサービス制限に達すると、そのタイプの新規リソースを作成しようとしたときにエラーが表示されます。その後、制限を引き上げるためにリクエストを送信するように求められます。サービス制限の引上げが付与されるまで、または既存のリソースを削除しないかぎり、新しいリソースを作成できません。
また、セキュリティ上の懸念や、特定のリソースに対する制限の引上げが許可されていないために、制限の引上げリクエストが承認されない場合があります。
サービス制限は特定のスコープに適用されます。1つのスコープ内のサービス制限に達しても、他のスコープ(たとえば、他の可用性ドメイン)内ではリソースを使用できる場合があります。