Autonomous Database RMANリカバリ・カタログ

Oracle Autonomous DatabaseをRecovery Manager (RMAN)リカバリ・カタログとして使用できます。リカバリ・カタログは、RMANが1つ以上のOracleデータベースに関するメタデータを格納するために使用するデータベース・スキーマです。

RMANリカバリ・カタログとしてのAutonomous Databaseの使用

Recovery Manager (RMAN)リカバリ・カタログは、Autonomous DatabaseのスキーマRMAN$CATALOGに事前インストールされています。事前インストールされたカタログ・バージョンは、Oracle Databaseの最新バージョンに基づいており、サポートされているすべてのOracleデータベース・バージョンと互換性があります。

リカバリ・カタログには、登録されている各ターゲット・データベースのRMAN操作に関するメタデータが含まれています。RMANは、リカバリ・カタログに接続されると、カタログから排他的にそのメタデータを取得します。

ノート

Autonomous Databaseは、RMANターゲット・データベースとしてサポートされていません。RMANターゲット・データベースは、RMANがTARGETキーワードで接続されているOracle Databaseです。ターゲット・データベースは、RMANがバックアップおよびリカバリ操作を実行するデータベースです。Autonomous Databaseのバックアップおよびリカバリ操作の詳細は、Autonomous Databaseインスタンスのバックアップおよびリストアを参照してください。

RMANリカバリ・カタログへのアクセス

リカバリ・カタログへのアクセスは、リカバリ・カタログにのみ適切なアクセス権を持つ事前定義済ユーザーRMAN$CATALOGを介して提供されます。RMAN$CATALOGユーザーは、デフォルトでロックされています。

ADMINユーザーを介して事前定義済ユーザーRMAN$CATALOGにプロキシ接続することも、事前インストールされたスキーマを明示的にロック解除することもできます:

  • ADMINユーザーのパスワードを使用したRMAN$CATALOGへのADMINユーザー・プロキシ:

    connect admin[rman$catalog]/password@connect_string
  • ADMINユーザーは、RMAN$CATALOGのパスワードを設定できます。その後、RMAN$CATALOGユーザーは直接接続できます:

    connect admin/password@connect_string
    alter user rman$catalog identified by password account unlock; 
    connect rman$catalog/password@connect_string

RMANリカバリ・カタログの使用

事前インストールされたリカバリ・カタログにRMANを接続することで、RMANリカバリ・カタログを使用できます。リカバリ・カタログへのターゲット・データベースの登録は、データベースのレコードをリカバリ・カタログ内に維持します。たとえば、ターゲット・データベースを登録するには:

RMAN> connect catalog rman$catalog/password@connect_string;

connected to recovery catalog database
recovery catalog schema version 21.01.00.00. is newer than RMAN version

RMAN> register database;
database registered in recovery catalog
starting full resync of recovery catalog

Autonomous Databaseをリカバリ・カタログとして使用するには、LOWサービスに接続することをお薦めします。

RMANリカバリ・カタログの使用の詳細は、リカバリ・カタログへのデータベースの登録を参照してください。