Autonomous Databaseでのディレクトリの作成

ディレクトリを作成するには、データベースのCREATE DIRECTORYコマンドを使用します。CREATE DIRECTORYを使用して、新しいディレクトリのパスを相対パスとして指定します。

CREATE DIRECTORYはデータベース・ディレクトリ・オブジェクトを作成し、また、ファイル・システム・ディレクトリが存在しない場合は作成します。ファイル・システム・ディレクトリが存在する場合、CREATE DIRECTORYはデータベース・ディレクトリ・オブジェクトのみを作成します。たとえば、次のコマンドは、stagingという名前のデータベース・ディレクトリを作成し、ファイル・システム・ディレクトリstageを作成します:

CREATE DIRECTORY staging AS 'stage';

サブディレクトリを作成することもできます。たとえば、次のコマンドは、データベース・ディレクトリ・オブジェクトsales_stagingおよびファイル・システム・ディレクトリstage/salesを作成します:

CREATE DIRECTORY sales_staging AS 'stage/sales';

サブディレクトリを作成するときに、初期ファイル・システム・ディレクトリを作成する必要はありません。たとえば、前の例でディレクトリstageが存在しない場合、CREATE DIRECTORYコマンドはディレクトリstagestage/salesの両方を作成します。

ディレクトリを追加するには、CREATE ANY DIRECTORYシステム権限が必要です。CREATE ANY DIRECTORYシステム権限は、ADMINユーザーに付与されます。CREATE ANY DIRECTORYシステム権限は、ADMINユーザーが他のユーザーに付与できます。

詳細は、CREATE DIRECTORYを参照してください。

ノート

  • CREATE DIRECTORYを指定すると、データベースにデータベース・ディレクトリ・オブジェクトが作成され、ファイル・システム・ディレクトリも作成されます。たとえば、ディレクトリ・パスは次のようになります:
    /u03/dbfs/7C149E35BB1000A45FD/data/stage
  • 次のコマンドを使用すると、ルート・ファイル・システムにディレクトリを作成して、すべてのファイルを表示できます:

    CREATE OR REPLACE DIRECTORY ROOT_DIR AS '';

    ROOT_DIRディレクトリを作成した後、次のコマンドを使用すると、すべてのファイルがリストされます:

    SELECT * FROM DBMS_CLOUD.list_files('ROOT_DIR');

    ADMIN以外のユーザーでDBMS_CLOUD.LIST_FILESを実行するには、そのユーザーにそのディレクトリに対する読取り権限を付与する必要があります。詳細は、LIST_FILESファンクションを参照してください。

  • 作成するディレクトリとその内容に割り当てられるファイル・システム内の領域は、ストレージ割当ての一部です。割り当てられた合計領域を表示するには、データベース・ダッシュボードの概要を参照してください。