Data Pumpを使用したAutonomous Databaseでのダンプ・ファイル・セットの作成

Oracle Data Pumpを使用してAutonomous Databaseからディレクトリにデータをエクスポートするステップを示します。

Autonomous Databaseから他のOracleデータベースにデータをエクスポートする場合は、最新のOracle Data Pumpバージョンを使用することをお薦めします。これには操作性向上のための拡張機能と修正が含まれています。使用しているプラットフォーム用の最新バージョンのOracle Instant Clientおよびツール・パッケージ(Oracle Data Pumpが含まれる)をダウンロードします。Oracle Instant Clientおよびツール・パッケージをダウンロードした後に必要なインストール・ステップについては、プラットフォーム・インストールのダウンロード・ページでインストールの手順を参照してください。詳細は、Oracle Instant Clientのダウンロードを参照してください。

ノート

データベース・アクションには、Oracle Instant Clientへのリンクが用意されています。データベース・アクションからこのリンクにアクセスするには、「ダウンロード」で、「Oracle Instant Clientのダウンロード」をクリックします。
  1. dumpfileパラメータを設定し、filesizeパラメータを5Gより小さく設定し、directoryパラメータを設定して、Data Pump Exportを実行します。たとえば、次の例は、DB2022ADBという名前のAutonomous Database内のSALESという名前のスキーマを、16 ECPUでエクスポートする方法を示しています:
    expdp sales/password@db2022adb_high 
    directory=data_pump_dir 
    dumpfile=exp%L.dmp 
    parallel=4
    encryption_pwd_prompt=yes
    filesize=1G
    logfile=export.log

    Data Pumpパラメータに関するノート:

    • expdpを使用したエクスポート中にencryption_pwd_prompt=yesパラメータを使用する場合は、インポートでencryption_pwd_prompt=yesを使用し、impdpプロンプトで同じパスワードを入力してダンプ・ファイルを復号化します(エクスポートで指定したパスワードを覚えておいてください)。暗号化パスワードの最大長は128バイトです。

    • dumpfileパラメータでは、レガシーの%Uおよび%uワイルドカードに加えて、%Lおよび%lワイルドカードがサポートされています。たとえば、dumpfile=export%L.dmpです。Oracle Databaseリリース12.2以降からのエクスポートには、%Lまたは%lワイルドカードを使用します。このワイルドカードは、ダンプファイルファイル名を3桁から10桁の可変幅増分整数に拡張し、100から2147483646で終わります。

    最適なエクスポート・パフォーマンスを得るには、エクスポート接続にHIGHデータベース・サービスを使用し、parallelパラメータをECPU数(.25 x ECPU数)の4分の1に設定します。OCPUコンピュート・モデルを使用している場合は、パラレル・パラメータをOCPUの数(1 x OCPU数)に設定します。Data Pump Exportを実行するために接続するデータベース・サービス名の詳細は、Autonomous Databaseでの同時実行性および優先度の管理を参照してください。

    エクスポートの完了後、次の問合せを実行して、生成されたダンプ・ファイルを確認できます:

    SELECT * FROM DBMS_CLOUD.LIST_FILES('DATA_PUMP_DIR');

    たとえば、この問合せの結果の出力には、生成されたダンプ・ファイルとエクスポート・ログ・ファイルが表示されます:

    
    OBJECT_NAME                 BYTES  CHECKSUM                   CREATED          LAST_MODIFIED  
    ---------------------- ---------- ----–---- –------------------------–----- --------------------
    exp01.dmp                   12288               12-NOV-19 06.10.47.0 PM GMT       12-NOV-19...
    exp02.dmp                    8192               12-NOV-19 06.10.48.0 PM GMT       12-NOV-19...
    exp03.dmp                 1171456               12-NOV-19 06.10.48.0 PM GMT       12-NOV-19...
    exp04.dmp                  348160               12-NOV-19 06.10.48.0 PM GMT       12-NOV-19...
    export.log                   1663               12-NOV-19 06.10.50.0 PM GMT       12-NOV-19...
    
  2. ダンプ・ファイル・セットをクラウド・オブジェクト・ストアに移動します。詳細は、「ダンプ・ファイル・セットのAutonomous Databaseからクラウド・オブジェクト・ストアへの移行」を参照してください。
ノート

  • 完全エクスポートを実行する場合や、他のユーザーが所有するオブジェクトをエクスポートする場合は、DATAPUMP_CLOUD_EXPロールが必要です。

  • DATA_PUMP_DIRは唯一の事前定義済ディレクトリです。ディレクトリを以前に作成しており、そのディレクトリに対する書込み権限がある場合は、directory引数として別のディレクトリを指定できます。ディレクトリの作成の詳細は、「Autonomous Databaseのディレクトリの作成」を参照してください。

  • クラウド・オブジェクト・ストレージへのダンプ・ファイルの移動に使用するAPIには最大ファイル転送サイズがあるため、クラウド・オブジェクト・ストレージ・サービスでサポートされる最大サイズ以下のfilesize引数を使用してください。クラウド・オブジェクト・ストレージ・サービスのファイル転送サイズの制限については、PUT_OBJECTプロシージャを参照してください。

  • Oracle Data Pump Exportの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。