Oracle Diagnostic Logging (ODL)フォーマットのログの収集

Oracle Diagnostic Logging (ODL)は、診断メッセージをログ・ファイルに書き込むための業界全体で受け入れられる形式です。ログ・ファイルは、ODLテキスト形式またはODL XML形式にできます。ほとんどのOracle Fusion Middlewareコンポーネント、Oracle Enterprise Performance Management System製品およびその他のOracle applicationsでは、ODL形式で診断ログ・ファイルが作成されます。

Oracle Logging Analyticsには、ODL形式と一致するOracle定義のログ・ソースがあり、複数のOracle applicationsをサポートできます。

Oracle定義ソース エンティティ・タイプ

FMW OHS診断ログ(V11)

Oracle HTTP Server

FMW OHS診断ログ(V12)

FMW OIDディレクトリ制御ログ

Oracle Internet Directory

FMW OIDディレクトリ・ディスパッチャ・サーバー・ログ

FMW OIDディレクトリ・レプリケーション・サーバー・ログ

FMW OIDディレクトリ・サーバー・ログ

FMW OIDモニター・ログ

Fusion Apps診断ログ

WebLogic Server

FMW BI Publisherログ

FMW BI JBIPSログ

FMW WLSサーバー診断ログ

Oracle VM Manager診断ログ

Oracle VM Manager

ODLログ収集の全体フロー

次に、ホストからログ情報を収集するためのタスクの概要を示します:

ODL形式での診断ログのソースの作成

ソースは、エンティティのログの場所と、ログ・エントリをエンリッチする方法を定義します。OCI管理エージェントを介した継続的なログ収集を開始するには、ソースを1つ以上のエンティティに関連付ける必要があります。

  1. ナビゲーション・メニューを開き、「監視および管理」をクリックします。「ログ・アナリティクス」で、「管理」をクリックします。「管理の概要」ページが開きます。

    管理リソースが、左側のナビゲーション・ペインの「リソース」の下にリストされます。「ソース」をクリックします。

    「ソース」ページが開きます。「ソースの作成」をクリックします。

  2. 「名前」フィールドに、ソースの名前を入力します。

    オプションで、説明を追加します。

  3. 「ソース・タイプ」リストから、「Oracle Diagnostic Logging (ODL)」タイプを選択します。

    このタイプは、Oracle Diagnostics Logsフォーマットに準拠しているログに使用します。これらは通常、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Applicationsの診断ログに使用されます。

  4. 「エンティティ・タイプ」フィールドをクリックして、このログ・ソースに対するエンティティのタイプを選択します。モニター対象と最も一致しているログ・ソースのエンティティ・タイプを選択します。コンポジット・エンティティ・タイプ(データベース・クラスタなど)は選択しないでください。ログはインスタンス・レベルで生成されるため、かわりにエンティティ・タイプとして「データベース・インスタンス」を選択してください。
  5. 「パーサー」フィールドをクリックして、関連するパーサー名を選択します。ODLソース・タイプでは、使用可能なパーサーは「Oracle Diagnostic Loggingフォーマット」のみです。
  6. 「含む」および「除外」タブで、次の情報を入力します:
    • 「含まれているパターン」タブで、「追加」をクリックして、このソースに対するファイル名パターンを指定します。

      ファイル名パターンおよび説明を入力します。

      ファイル名パターンの一部として、{AdrHome}のように中カッコ{}内にパラメータを入力できます。Oracle Logging Analyticsは、ソースがエンティティに関連付けられている場合、包含パターン内のこれらのパラメータをエンティティ・プロパティに置き換えます。使用可能なパラメータのリストは、エンティティ・タイプによって定義されます。独自のエンティティ・タイプを作成する場合は、独自のプロパティを定義できます。エンティティを作成すると、そのエンティティの各プロパティに値を指定するように求められます。必要に応じて、エンティティごとに独自のカスタム・プロパティを追加することもできます。これらのどのプロパティでも、この「含まれているパターン」でパラメータとして使用できます。

      たとえば、{AdrHome}プロパティが/u01/oracle/database/に設定されている特定のエンティティの場合、包含パターンの{AdrHome}/admin/logs/*.logは、この特定のエンティティでは/u01/oracle/database/admin/logs/*.logに置き換えられます。同じホスト上の他のすべてのエンティティは、{AdrHome}に異なる値を持つことができ、そのためエンティティごとに完全に異なるログ・ファイルのセットが収集されます。

      ソースをエンティティに関連付けることができるのは、パターンでソースが必要とするパラメータに特定のエンティティの値が含まれる場合のみです。

      パターンのログ収集では警告を構成できます。「警告の送信」ドロップダウン・リストで、警告を発行する必要がある状況を選択します:

      • 問題のある各パターンに対して: 複数の包含パターンを設定した場合、一致しないファイル名パターンごとにログ収集の警告が送信されます。

      • すべてのパターンに問題がある場合にのみ: 複数の包含パターンを設定した場合、すべてのファイル名パターンが一致しない場合にのみログ収集の警告が送信されます。

    • 同じ場所に、ソース定義に含めないファイルがある場合、除外パターンを使用できます。「除外されたパターン」タブで、「追加」をクリックして、このログ・ソースから除外する必要があるログ・ファイル名のパターンを定義します。

      たとえば、audit.audという名前のファイルが、含めるソースとして構成したディレクトリ(/u01/app/oracle/admin/rdbms/diag/trace/)に存在するとします。同じ場所に、audit-1.audという名前の別のファイルがあります。audit-*.audというパターンのすべてのファイルを除外できます。

  7. 「ソースの作成」をクリックします。