プライベート・データ・ソースに関する上位FAQ
このトピックでは、Oracle Analytics Cloudにプライベート・アクセス・チャネルを設定する際の上位FAQを示します。
プライベート・アクセス・チャネルを介してどのデータ・ソースに接続できますか。
プライベート・アクセス・チャネルを使用すると、プライベート・データ・ソース・ホストに接続できます。プライベート・アクセス・チャネルを使用して、他のタイプのプライベート・ホストにアクセスすることはできません。たとえば、プライベート・アクセス・チャネルを使用して、FTPサーバー、SMTPサーバー、プリンタ、MapViewer構成を表すプライベート・ホスト、または使用する可能性のある他のタイプのプライベート・ホストにアクセスすることはできません。
Oracle Analytics Cloudでプライベート・データ・ソースに接続する際、プライベート・データ・ソースのドメイン名とIPアドレスのどちらを指定しますか。
接続ダイアログで、プライベート・データ・ソースの完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定する必要があります。これは、プライベート・アクセス・チャネルに登録されているFQDNと同じです。たとえば、custcorp.com、example.com、adb.us-ashburn-1.oraclecloud.com
などのドメイン名です。プライベート・データ・ソースについてを参照してください。
IPアドレスを使用してプライベート・データ・ソースに接続することはできません。
プライベートOracle Databaseには、単一クライアント・アクセス名(SCAN)があります。SCANホスト名を使用してプライベート・データ・ソースに接続できますか。
はい。SCANホスト名とSCANポートをプライベート・アクセス・チャネルに登録します。たとえば、db01-scan.corp.example.com
、prd-db01-scan.mycompany.com
などのSCANホスト名と、SCANプロトコルが接続するポート(1521
など)です。プライベート・データ・ソースについてを参照してください。
プライベート・アクセス・チャネルには少なくとも1つのDNSゾーンが必要です。「Virtual Cloud Networkのドメイン名をDNSゾーンとして」を選択して、デフォルト・ドメインを追加します。
いくつかのプライベート・データ・ソースがあります。1つのプライベート・アクセス・チャネルを介してこれらすべてにアクセスできますか。
はい。Oracle Analytics Cloudインスタンスは、単一のプライベート・アクセス・チャネルをサポートしています。同じチャネルを介して複数のデータ・ソースに接続できます。
- DNSゾーン: 最大30個のDNSゾーン・エントリを追加できます。
- SCANホスト: 最大15個のSCANホスト・エントリを追加できます。
プライベート・データ・ソースの作成、更新または削除にはどのくらいの時間がかかりますか。
DNSゾーンおよびSCANホスト・エントリを追加または変更するには、7分から30分かかります。
プライベート・アクセス・チャネルでプライベート・データ・ソースへのアクセスを制御するにはどうすればよいですか。
ネットワーク・セキュリティ・グループで定義されたエグレス・ルールを使用して、プライベート・データ・ソースへのアクセスを制限できます。ネットワーク・セキュリティ・グループの構成方法は、Oracle Analytics Cloudインスタンスのエンドポイントがパブリックかプライベートかによって異なります。コンソールを使用したパブリック・エンドポイントのエグレス・アクセス・ルールの管理またはコンソールを使用したプライベート・エンドポイントのイングレス・アクセス・ルールおよびエグレス・アクセス・ルールの管理を参照してください。
データ・ソースを追加および削除したり、プライベート・アクセス・チャネルを編集したりできますか。
はい。プライベート・アクセス・チャネルを介してアクセス可能なDNSゾーンおよびSCANホストを管理できます。Oracle Analytics Cloudにパブリック・エンドポイントが含まれる場合は、プライベート・アクセス・チャネルでプライベート・データ・ソースへのアクセスおよび1つ以上のネットワーク・セキュリティ・グループによるアクセスの制御に使用されるVCNおよびサブネットを変更することもできます。プライベート・アクセス・チャネルの編集を参照してください。
アクティビティ・ログの「プライベート・アクセス・チャネルの編集」操作の進行状況をモニターできます。万一、編集操作が失敗した場合、Oracleでは、プライベート・アクセス・チャネルを削除して再作成することをお薦めします。ステータスのモニターを参照してください。
プライベート・アクセス・チャネルとリモート・データ・ゲートウェイの両方を使用できますか。
はい。これらの両方の方法を使用して、リモート・データ・ソースに接続できます。
Oracle Analytics Cloud ClassicまたはOracle Analytics Cloud Gen 1でプライベート・アクセス・チャネルを設定できますか。
いいえ。プライベート・アクセス・チャネル機能は、Oracle Analytics Cloud Gen 2でのみ使用できます。
プライベート・アクセス・チャネルを使用して、別のOCIリージョンのプライベート・データ・ソースにアクセスできますか。
いいえ。プライベート・データ・ソースをホストしているOracle Analytics CloudとOracle Cloud Infrastructure VCNは、同じリージョンに存在する必要があります。プライベート・アクセス・チャネルの前提条件を参照してください。
別のリージョンのプライベートOracle Autonomous Data Warehouseに接続する必要がある場合は、カスタム・プライベート・ゾーンを使用してOracle Autonomous Data Warehouseのカスタム・ドメインを設定できます。詳細は、リモート・リージョンでのプライベートAutonomous DatabasesへのOracle Analytics接続の作成のブログを参照してください。
プライベートOracle Analytics Cloudとプライベート・データ・ソースが同じサブネットにある場合、プライベート・アクセス・チャネルが必要ですか。
はい。プライベート・データ・ソースがOracle Analytics Cloudと同じサブネットにある場合でも、プライベート・アクセス・チャネルを構成してプライベート・データ・ソースに接続する必要があります。
プライベート・アクセス・チャネルを使用してOracle固有のDNSゾーンにアクセスできますか。
ほとんどの場合はできません。ほとんどのOracle固有DNSゾーン(oracle.com
やoraclecloud.com
など)へのアクセスは制限されています。これらのDNSゾーンをプライベート・ソースとして登録し、プライベート・アクセス・チャネルを介してそれに接続することはできません。
プライベート・アクセス・チャネルでプライベート・ソースとして登録できるOracle固有DNSゾーンは、adb.<region>.oraclecloud.com
のみです。たとえば、adb.us-ashburn-1.oraclecloud.com
です。このフォーマットを使用して、プライベートOracle Autonomous Data WarehouseおよびOracle Autonomous Transaction Processingデータベースにアクセスできます。
顧客VCNのプライベートOracle Autonomous Data Warehouseに接続するにはどうすればよいですか。
-
Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、プライベートOracle Autonomous Data Warehouseがデプロイされている仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のサブネットを使用するアナリティクス・インスタンスにプライベート・アクセス・チャネルを構成します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルの構成を参照してください。
-
プライベート・アクセス・チャネルで使用されるサブネットに、ポート1522でプライベートOracle Autonomous Data Warehouseと通信するためのエグレス・ルールがあることを確認します。セキュリティ・リストの作業を参照してください。
-
DNSゾーンのフォーマット
adb.<region>.oraclecloud.com
を使用して、Oracle Autonomous Data Warehouseをプライベート・ソースとしてプライベート・アクセス・チャネルに登録します。たとえば、adb.us-ashburn-1.oraclecloud.com
です。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルでアクセス可能なプライベート・データ・ソースの管理を参照してください。 -
プライベートOracle Autonomous Data Warehouseのリージョナル・ウォレットを取得します。クライアント資格証明(ウォレット)のダウンロードを参照してください。
-
Oracle Analytics Cloudで、リージョナル・ウォレットを使用するOracle Autonomous Data Warehouseへの接続を作成し、接続先のプライベートOracle Autonomous Data Warehouseインスタンスのサービス名をリストから選択します。Oracle Autonomous Data Warehouseへの接続を参照してください。
Oracle Cloud Infrastructure VCNのプライベート・データ・ソースに接続するにはどうすればよいですか。
-
Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、プライベート・データ・ソースがデプロイされている仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のサブネットを使用するアナリティクス・インスタンスにプライベート・アクセス・チャネルを構成します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルの構成を参照してください。
「プライベート・アクセス・チャネルの構成」ページで、「DNSゾーンとしての仮想クラウド・ネットワークのドメイン名」チェック・ボックスを選択します。
-
プライベート・アクセス・チャネルで使用されるサブネットに、そのポートでプライベート・データ・ソースと通信するためのエグレス・ルールがあることを確認します。セキュリティ・リストの作業を参照してください。
-
ステップ1でチェック・ボックスを選択しなかった場合は、VCNのDNSゾーンを
のフォーマットで登録します。たとえば、<VCN DNS label>.oraclevcn.com
example.oraclevcn.com
です。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルでアクセス可能なプライベート・データ・ソースの管理を参照してください。 -
Oracle Analytics Cloudで、プライベート・データ・ソースがデプロイされているVCNのホスト名を指定する接続を作成します。参照
Oracle Cloud Infrastructure VCNとピアリングされた企業ネットワーク内のプライベート・データ・ソースに接続するにはどうすればよいですか。
- 企業ネットワークとOracle Cloud Infrastructure VCNの間の直接接続を設定します。オンプレミス・ネットワークへのアクセスを参照してください。
- Oracle Cloud Infrastructure VCNにプライベートDNSリゾルバを設定します。
企業ホスト名解決を会社のDNSサーバーに転送するように、プライベートDNSリゾルバでDNSフォワーダを構成します。プライベートDNSおよびプライベートDNSの実装(A-Teamブログ)を参照してください。
-
Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、企業ネットワークに接続されている仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のサブネットを使用するアナリティクス・インスタンスにプライベート・アクセス・チャネルを構成します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルの構成を参照してください。
-
プライベート・アクセス・チャネルで使用されるサブネットに、プライベート・データ・ソースのIPアドレスおよびポートと通信するためのエグレス・ルールがあることを確認します。セキュリティ・リストの作業を参照してください。
-
データ・ソースのDNSゾーンを
<domain name>
のフォーマットで登録します。たとえば、データ・ソースのFQDNホスト名がdata-source-ds01.example.com
の場合は、DNSゾーンをexample.com
として追加します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルでアクセス可能なプライベート・データ・ソースの管理を参照してください。 -
Oracle Analytics Cloudで、FQDNホスト名
data-source-ds01.example.com
を使用してデータ・ソース接続を作成します。参照
Oracle Cloud Infrastructure VCNとピアリングされた企業ネットワーク内のプライベート・データ・ソースにIPアドレスを使用して接続するにはどうすればよいですか。
- 企業ネットワークとOracle Cloud Infrastructure VCNの間の直接接続を設定します。オンプレミス・ネットワークへのアクセスを参照してください。
- プライベートDNSビューを作成してから、カスタム・ドメインのゾーンを(ビューに)追加します。たとえば、
ocivcn.example.com
です。プライベートDNSを参照してください。 - 作成したゾーンで、DNSレコード・タイプAを追加し、IPアドレスを完全修飾ホスト名にマップします。たとえば、
datasource-ds-01.ocivcn.example.com
です。 - VCNの「DNSリゾルバ」オプションに移動し、ステップ2で作成したプライベートDNS VCNを関連付けます。プライベートDNSリゾルバを参照してください。
次のいずれかを構成します:
- DNSフォワーダ: 企業ホスト名解決を会社のDNSサーバーに転送するように、プライベートDNSリゾルバでDNSフォワーダを構成します。プライベートDNSおよびプライベートDNSの実装(A-Teamブログ)を参照してください。
- ホスト名からIPアドレスへのマッピング: データ・ソースIPアドレスを一意のDNSドメインのFQDNホスト名にマッピングするためのカスタム・レコード・タイプAエントリを追加します。
たとえば、企業ネットワーク内のデータ・ソースIPアドレスが
10.40.100.55
で、企業のDNSゾーン・ドメインがexample.com
の場合は、datasource-ds-01.ocivcn.example.com
を10.40.100.55
にマップするDNSレコード・タイプAを追加します。
-
Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、企業ネットワークに接続されている仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内のサブネットを使用するアナリティクス・インスタンスにプライベート・アクセス・チャネルを構成します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルの構成を参照してください。
-
データ・ソースのDNSゾーンを
ocivcn.<domain name>
のフォーマットで登録します。たとえば、データ・ソースDNSレコードがdatasource-ds-01.ocivcn.example.com
の場合は、DNSゾーンをocivcn.example.com
として追加します。コンソールを使用したプライベート・アクセス・チャネルでアクセス可能なプライベート・データ・ソースの管理を参照してください。 -
Oracle Analytics Cloudで、ホスト名
datasource-ds-01.ocivn.example.com
を使用してデータ・ソース接続を作成します。参照
プライベート・データ・ソースへの接続の問題をトラブルシューティングするツールはあるか。
はい。Oracle Cloud Infrastructure Consoleで使用可能なネットワーク・パス・アナライザを使用して、接続の問題をトラブルシューティングできます。ネットワーク・パス・アナライザを使用した接続の問題のトラブルシューティングを参照してください。