データ統合アプリケーションとは

データ統合では、アプリケーションは、公開されたタスクやタスク実行などランタイム・オブジェクトのワークスペース・レベルのコンテナです。

アプリケーション内で、公開されたタスクのスケジュール実行を行い、タスク実行のモニターおよび比較を行うことができます。

データ統合の各ワークスペースは、すぐに使用できるデフォルト・アプリケーションとともに作成されます。ただし、使用する他のアプリケーションを作成することもできます。たとえば、アプリケーションを使用して、開発からテスト、本番でのデプロイメントまでのデータ統合プロジェクトのライフ・サイクルを管理できます。

データ統合では、新規にアプリケーションを作成するか、別のアプリケーションのコピーとして作成できます。コピーを作成するときは、公開済タスクとその依存関係のみがソース・アプリケーションから新しいターゲット・アプリケーションにコピーされます。ターゲット・アプリケーションでは、様々なデータ・アセット、接続およびスキーマにマップできます。また、ソース・アプリケーションが変更されたときに、ターゲット・アプリケーションをリフレッシュまたは同期することもできます。

次に、アプリケーションを使用して、ワークスペース内で様々なプロジェクトのランタイム・オブジェクトを管理する方法について説明します。たとえば、エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)のデータ・フローとタスクのプロジェクト、および人材管理(HCM)のプロジェクトがある場合は、ERPアプリケーションとHCMアプリケーションを作成できます。また、開発とテストに別のアプリケーションを用意する場合もあります。次の図に示すように、テスト用のアプリケーションは、それぞれの開発用アプリケーションの既存のリソースを使用して作成できます。開発用アプリケーションで公開されたタスクの数とタイプに変更を加えた場合、テスト用アプリケーションを変更と同期できます。

2つのプロジェクトがあるワークスペース内のアプリケーション

コピー元の既存(ソース)アプリケーションは、新しい(ターゲット)アプリケーションと同じコンパートメントまたはワークスペースに存在する必要はありません。たとえば、開発、テストおよび本番用に個別のワークスペースがある場合は、ワークスペース1にある開発アプリケーションのコピーとして、テスト・アプリケーションをワークスペース2に作成し、必要に応じて変更を同期できます。同様に、ワークスペース2のテスト・アプリケーションのコピーとして、ワークスペース3に本番アプリケーションを作成し、必要に応じて変更を同期できます。

3つのワークスペースのアプリケーション