データ分析ツール
データ分析ツールを使用すると、マルチディメンション・メタデータで分析ビューを作成できます。
「データ分析」ページにアクセスするには、起動パッドの「データ・スタジオ」タブで「データ分析」メニューを選択します。
複数のディメンションおよび階層を持つファクト表に基づいて分析ビューを作成します。分析ビューはデータベース内の表を参照するため、ユーザーはディメンションの階層を作成できます。分析ビューの情報を使用して分析およびレポートを作成することもできます。「データ分析」ホームページを使用すると、分析を検索したり、分析の編集、削除、表示、名前変更などのタスクを表示および実行できます。分析ビューの分析、エラーの検出、エクスポート、編集、コンパイルおよび削除を行うこともできます。テーブルを分析し、そこからSQLレポートを生成できます。
このツールにアクセスするには、Data Studioスイートから「データ分析」カードを選択します。また、「セレクタ」アイコンをクリックし、ナビゲーション・ペインの「データ・ツール」メニューから「データ分析」を選択してアクセスすることもできます。
「データ分析」カードがない場合は、データベース・ユーザーに必要なDWROLEロールがありません。
「データ分析」ホーム・ページは、分析、分析ビューおよび表の3つの部分で構成されます。
分析
ホームページの上部セクションは、分析のリストで構成されています。作成する分析を検索するには、検索フィールドを使用します。ホームページの上部セクションは、分析のリストで構成されています。作成する分析を検索するには、検索フィールドを使用します。
分析は、複数の分析ビューの分析です。「分析」カードには、分析の名前が表示されます。「アクション」(縦に並んだ3つのドット)をクリックして、コンテキスト・メニューを開きます。
- ビュー:新しいウィンドウで分析ビュー・ページが開き、分析を表示できます。
- 編集:選択した「分析」ページが開き、分析に存在するレポートを編集できます。
- 名前の変更:分析の名前を変更できます。「保存」をクリックして、新しい名前に変更します。
- 削除: 分析の削除ダイアログが開き、分析を削除できます。
分析ビュー
- 分析:新しいウィンドウで分析ビュー・ブラウザおよび分析ビュー・ページが開き、分析を表示できます。
- データ品質:「データ品質」ページが開き、選択した分析ビューでエラーが検証され、リスト出力されます。
- エクスポート:分析ビューをTableauおよびPowerBIにエクスポートできます。
- 分析ビューの編集:「分析ビューの編集」ダイアログ・ボックスが開き、選択した分析ビューのプロパティを編集できます。
- 分析ビューのコンパイル:このオプションでは、分析ビューがコンパイルされ、コンパイル・エラーが返されます。
- DDLを表示:分析ビューのDDL文が表示されます。
- 分析ビューの削除:選択した分析ビューを削除します。
+Createボタンを使用すると、ホーム・ページから分析を作成したり、分析ビューを作成できます。
分析ビューから階層とメジャーの両方を選択できます。階層は、ディメンション・メンバーの様々なレベルまたは世代間の関係をユーザーが定義できるようにするDBオブジェクトです。名前が示すように、階層は階層関係を使用してデータを編成します。このツールを使用すると、様々な視点(POV)でデータを分析および表示できます。Oracle Analytics Cloud (OAC)やTableauなどの高性能なツールを使用して、メタデータをエクスポートしてビジュアル化できます。
データ分析ツールの利点
- ピボット表でデータを明確かつ効率的にビジュアル化、分析および検査します
- 作成した分析ビューに存在するエラーの合計数を計算し、エラーを最小限に抑えるためのソリューションを提供します
- 意味のあるインサイトを自動的に表示して、より適切な意思決定を支援します
- 階層的な集計とドリルダウンをサポートして、ディメンション全体のデータを分析します
- 分析ビューを、RAWデータ使用の様々なオプションを介して選択したツールと共有し、意味のあるインサイトを引き出して、任意のユーザーがそれらにアクセスできるようにします
分析ビューを使用すると、表と列の間の関係を識別することで、問合せを最適化できます。また、データを分析するための新しい方法も提供されます。これらの方法には、データ・インサイト、改善された階層ナビゲーション、階層対応の計算の追加などがあります。
このツールでは、複雑で階層的なSQL問合せとSQL拡張機能がバックグラウンドで実行されるため、リアルタイムの計算が簡素化されます。これにより、複雑なデータにアクセスしやすくなり、その理解が容易になります。
「データ分析」ページ
- OACには、分析ビューを検索および利用するためのツールが組み込まれています。
- Microsoft Power BIに対する直接のサポートはありませんが、分析ビューの一部の利点を活用するために、ユーザーは自分のツールをAV透過性ビューにマップできます。
- 分析ビューに関する情報の検索および取得
最初に「データ分析」ページを開くと、スキーマおよび分析ビューのリストが表示されます。「スキーマの選択」では、ドロップダウンの使用可能なスキーマのリストから優先するスキーマを選択できます。 - 分析ビューの作成
分析ビューを作成し、その情報を表示できます。また、編集したり、その他のアクションを実行することもできます。 - 分析の使用
分析は、1つのページに関する複数のレポートの集合であり、様々な分析ビューから収集された複数のデータ分析にすばやくアクセスできます。 - 分析の表示
分析により、データのパフォーマンスに関するインサイトを得ることができます。 - 分析を構築するためのワークフロー
分析を構築するためのワークフローを次に示します。 - 分析の作成
データ分析ツールを使用して、分析を作成および編集します。分析では、分析ビュー・データのカスタマイズ・ビューが提示されます。分析は、分析の結果を示す1つ以上のレポートで構成されます。 - レポートの作成
生成する1つのレポートでは、選択したレベルおよびメジャーに基づいてAVを分析します。 - データ分析ツールでの自然言語問合せの実行
SQL問合せを記述するのではなく、自然言語問合せを使用してOracle Autonomous Databaseを問い合せることができます。 - AI Explainを使用したSQL問合せからの自然言語の説明の生成
SQL問合せを、ユーザーが理解している自然言語に翻訳できます。 - データ分析ツールでのベクトル検索
Oracle AI Vector Search機能を使用して、特定の列のソース・データから関連テキストを検索できます。 - データ分析ツールでの数値列の書式設定
数値列のカスタム書式設定では、データ分析ツールの数値列のマッピング・ウィザードを使用して、数値、通貨、パーセントなどの書式タイプを選択できます。 - 計算テンプレートの使用
データ分析ツールには、ビジネス・インテリジェンス・アプリケーションで一般的に必要なすべての計算のテンプレートが用意されています。 - Oracle Autonomous Database for Excel
Oracle Autonomous Database for Excelは、Microsoft ExcelスプレッドシートをAutonomous Databaseと統合して、データベースの分析ビューからデータを取得して分析します。SQL問合せを直接実行して、その結果をワークシートに表示することもできます。 - Oracle Autonomous Database for Googleシート
Oracle Autonomous Databaseのアドオンを使用すると、Googleシートから直接ウィザードを使用してSQLビューまたは分析ビューを使用して表を問い合せて分析できます。
親トピック: 分析
分析ビューに関する情報の検索および取得
初めて開くと、スキーマおよび分析ビューのリストが表示されます。「スキーマの選択」では、ドロップダウンの使用可能なスキーマのリストから優先するスキーマを選択できます。
「分析ビューの選択」ドロップダウンを使用して、スキーマに関連付けられた使用可能な分析ビューを選択できます。分析ビューを作成すると、スキーマのドロップダウン・オプションに表示されます。「AVのリフレッシュ」アイコンでは、選択した分析ビューの内容がリフレッシュされます。
「AVのリフレッシュ」ボタンの横にある「アクション」アイコンを使用すると、分析ビューを管理できます。分析ビューの作成、分析ビューの編集、分析ビューのコンパイル、分析ビューを生成するデータ定義言語(DDL)の表示または削除は、メニューから実行できます。
分析ビューに関する情報の取得
デフォルトでは、分析ビューは、メニュー・バーの下のスキーマ・リストに示されている現在のユーザーのスキーマでフィルタされます。選択したスキーマ・フィルタを削除するには、別のユーザーのスキーマを選択します。他のスキーマの分析ビューを検索するには、ドロップダウンからいずれかのスキーマを選択します。
選択したスキーマに関連付けられた分析ビューがない場合は、分析ビューを作成するように求められます。
親トピック: データ分析ツール
分析ビューの作成中
分析ビューを作成し、その情報を表示できます。また、編集したり、その他のアクションを実行することもできます。
分析ビューを作成する場合、検査するデータが含まれるファクト表を識別します。「階層およびメジャーの生成」ボタンにより、その表の内容が確認され、ファクト表内の階層が識別され、関連する階層を含む可能性のある他の表を検索します。
- Autonomous Aggregate Cache。これにより、分析ビューのディメンション・メタデータを使用してキャッシュを管理し、問合せレスポンス時間を改善します。
- 分析ビューの透過性ビュー。これにより、通常のデータベース・ビューとして分析ビューを表示し、分析ビューのメリットを得ながら、選択した分析ツールを使用できます。
- 分析ビューの実表問合せ変換。これにより、既存のレポートおよびツールを変更せずに使用できます。
分析ビューの作成
分析ビューを作成するには、「データ分析」ホーム・ページから「作成」をクリックし、「分析ビューの作成」を選択してプロセスを開始します。
「取消」をクリックして、分析ビューの作成をいつでも取り消すことができます。
分析ビューの属性の指定
- 分析ビューの名前
- ビューのファクト表
- 拡張オプション
ファクト表のデータをプレビューし、そのデータに関する統計を表示することもできます。
「名前」フィールドで、選択した名前を指定します。
「スキーマ」フィールドには、現在のユーザーのスキーマがあります。そのスキーマの分析ビューのみを作成できます。
「ファクト表」フィールドで、ドロップダウン・リストを開き、「その他のソース」をクリックします。「ソースの選択」ダイアログ・ボックスには、使用可能な表およびビューのリストがあります。リストから表またはビューを選択します。
リストをフィルタするには、「フィルタ」フィールドに文字の入力を開始します。入力するにつれてリストが変化し、その文字を含む表またはビューが表示されます。フィールドをクリアして、完全なリストを再度表示します。表またはビューを選択したら、「OK」をクリックします。
拡張オプションを有効または無効にするには、「分析ビューの作成」ペインで、左下にある「拡張オプションの表示」アイコンをクリックします。必要に応じて、オプションを選択または選択を解除します。
ファクト表のデータとそのデータに関する統計を表示するには、「プレビュー・データ」ボタンをクリックします。「プレビューと統計」ペインの「プレビュー」タブには、表の列と列のデータが表示されます。
「統計」タブには、表のサイズと行数および列数が表示されます。統計の表示には少し時間がかかる場合があります。その間、「使用可能な統計はありません...」というメッセージが表示されることがあります。統計には、列の名前、データ型、個別値とNULL値の数、最大値と最小値などの情報が含まれます。棒グラフには、選択した列の一意列の上位の値とその出現回数が表示されます。グラフ内のバーをポイントすると、一意の値の出現回数が表示されます。
「Close」をクリックして「Preview and Statistics」ペインを閉じ、「Create Analytic View」ペインに戻ります。
「階層およびメジャーの生成」アイコンをクリックします。
「階層およびメジャーの生成中」ダイアログ・ボックスには、ディメンション表の検索、ディメンション表の分析、使用するデータ・ソース、結合、階層およびメジャーの識別と作成の進行状況が表示されます。プロセスが完了したら、「閉じる」をクリックします。
「ディメンション表の検索」チェック・ボックスを選択すると、階層およびメジャーの生成中にディメンション表を検索できます。
階層およびメジャーが生成されると、それぞれのタブに表示されます。作成された階層およびメジャーを確認します。
「Name」、「Fact Table」を指定し、「Create Analytic View」ペインの「General」タブで「Advanced Options」を選択します。「作成」をクリックして、分析ビューを生成します。
データ・ソースの表示
「データ・ソース」タブには、データのソースとその間の関係が表示されます。ファクト表と関連ディメンション表が表示されます。たとえば、医療保険データのファクト表に、地理識別子、所得コードおよび性別コードの列が含まれる場合があります。「データ・ソース」タブには、ファクト表のアイテムと、地理、所得および性別ディメンション表のアイテムが表示されます。
既存のファクト表から階層を生成した後でも、データ・ソースから階層を追加できます。新規または既存の分析ビューに1つ以上の階層を追加できます。分析ビューでは複数の階層を定義して使用できますが、デフォルトでは1つのみが使用されます。
「Data Sources」タブを右クリックして「Add Hierarchy Sources」を選択するか、「Add Hierarchy Sources」を選択します。
「階層ソースの追加」を選択すると、「階層ソースの追加」ダイアログ・ボックスが開きます。
分析ビューに関連付けられているすべてのファクト表およびビューを表示できます。
「フィルタ」フィールドでは、ソースを手動で検索したり、入力を開始して使用可能なファクト表およびビューのリストからファクト表またはビューを検索できます。ソースの完全な名前を入力すると、ツールではファクト表またはビューが自動的に照合されます。
選択したソース・データに関連付けられた分析および階層を生成するには、「ソースからの階層の生成と追加」を選択します。
すべてのデータ・ソースをファクト表にリンクするには、「結合の検索と追加」を選択します。1つの階層に複数の結合エントリを追加できます。
「OK」をクリックし、ソースを選択します。
「階層およびメジャーの生成中」ダイアログ・ボックスには、ディメンション表の分析および階層の作成の進行状況が表示されます。プロセスが完了したら、「閉じる」をクリックします。
データ・ソースから階層を追加すると、「階層」タブの階層のリストに新しい階層が表示されます。「Data Sources」タブ、「Hierarchies」タブ、「Measures」タブ、「Calculations」タブの間を移動できます。「データ・ソース」タブに戻ると、接続されていないソースから階層を追加できます。
作成した階層を削除するには、「階層ソースの削除」を選択します。選択したファクト表から生成された階層は、このオプションから削除できません。
「結合」を開き、分析ビューにマップされた「階層ソース」、「階層列」および「ファクト列」を表示します。「結合」は、階層表がファクト表とは異なる場合にのみ表示されます。1つの階層に複数の結合エントリを追加できます。
「ソース」を開き、分析ビューに関連付けられているファクト表を表示します。データ・モデルが拡張されて、追加したソースからのデータが含まれるようになります。
アイテムをポイントすると、表の名前、アプリケーション、タイプ、パスおよびスキーマが表示されます。アイテムの右にある「アクション」(3つの垂直ドット)アイコンをクリックすると、表のビューを展開または折りたたむメニューが表示されます。
展開されたアイテムには、表の列が表示されています。列をポイントすると、列の名前、アプリケーション、タイプ、パスおよびスキーマが表示されます。
ディメンション表をファクト表に接続する線は、それらの表間の結合パスを示します。線をポイントすると、表間のリンクの結合パスに関する情報が表示されます。縮小された表が線で接続される場合、線は点線になります。2つの展開された表が線で接続される場合、線は実線になり、ディメンション表の列がファクト表の列に接続されます。
階層の表示および管理
「階層」タブには、分析ビュー作成ツールによって生成された階層が表示されます。表示には、階層の名前とソース表が含まれます。
分析ビューには、少なくとも1つの階層を含める必要があります。
階層を追加するには、「階層の追加」をクリックします。その表の列のリストが表示されます。階層の詳細レベルとして機能し、ファクト表への結合キーとなる列を選択します。
階層を削除するには、リストから削除する階層を選択し、「階層の削除」をクリックします
結果のビューで階層の順序を移動するには、「上に移動」または「下に移動」を選択します。
「階層をメジャーに切替え」をクリックして、選択した階層を「メジャー」リストのメジャーに変更します。
「階層」タブを右クリックして、「階層の追加」および「表からの階層の追加」を実行することもできます。
階層名をクリックすると、ダイアログ・ボックスに階層名およびソースが表示されます。
ソースを変更するには、ドロップダウン・リストから別のソースを選択します。
階層にレベルを追加するには、「レベルの追加」を選択します。「レベルの削除」をクリックして、選択したレベルを階層から削除します。
ファクト表のデータとそのデータに関する統計を表示するには、「プレビュー・データ」ボタンをクリックします。「プレビューと統計」ペインの「プレビュー」タブには、表の列と列のデータが表示されます。「統計」タブには、表のサイズと行数および列数が表示されます。
複数のレベル・キー「メンバー名」、「メンバー・キャプション」、「メンバーの説明」および「ソート基準」を入力できます。
「Member Captions」および「Member Descriptions」は、一般的にオブジェクトの詳細ラベルを表します。これらは通常、エンドユーザーにわかりやすい名前です。たとえば、GEOGRAPHY_HIERARCHYという名前の地理領域を表す階層に「地理」というキャプションを付け、その説明を「都市、州、国などの地理領域」として指定できます。
分析ビューのメジャーを表示するには、「メジャー」タブをクリックします。分析ビューを作成するには、「作成」をクリックします。作成を取り消すには、「取消」をクリックします。
メジャーの表示および管理
「メジャー」タブには、分析ビューに対して提案されたメジャーが表示されます。各メジャーのメジャー名、列および演算子式が表示されます。
メジャーでは、ファクト・データと、データで実行する計算などの操作を指定します。
メジャーを追加するには、「メジャーの追加」をクリックします。メジャー・リストの下部に新しいメジャーを表示できます。メジャーを削除するには、リストから削除するメジャーを選択し、「メジャーの削除」をクリックします。
または、データ・ソースからメジャーを追加するには、「メジャー」タブを右クリックします。これにより、メジャーとして使用できる列のリストがポップアップします。リストからメジャーを選択します。
「メジャー」タブを右クリックして「メジャーの削除」を選択すると、メジャーから列を除外できます。
選択したメジャーを「階層」リストの階層に変更するには、「メジャーを階層に切替え」をクリックします。
分析ビューのデフォルト・メジャーとしてメジャーを指定する必要があります。それ以外の場合は、定義内の最初のメジャーがデフォルトになります。ドロップダウンから「デフォルト・メジャー」を選択します。
メジャーを追加するには、「メジャー」タブを右クリックして、「メジャーの追加」を選択します。メジャーを削除するには、削除する特定のメジャーを選択し、右クリックして「メジャーの削除」を選択します。
「列」ドロップダウン・リストからメジャーとして別の列を選択できます。「式」ドロップダウン・リストから別の演算子を選択できます。
分析ビューを作成する場合は、1つ以上の階層、少なくとも1つのメジャー列とファクト表の外部にある各ディメンション表に結合する列を含むファクト表を指定する必要があります。
新しい計算済メジャーの作成
分析ビューの問合せにメジャー計算を追加できます。
分析ビューに関連付けられているメジャーおよび階層を使用すると、新しい計算済メジャーを作成できます。
計算済メジャーは、1つ以上のメジャーに格納されたデータの値を返します。これらのメジャーは実行時に計算されます。
計算済メジャーにはデータが格納されないため、データベースのサイズを大きくせずにメジャーを作成できます。ただし、パフォーマンスが低下することがあります。オンデマンドで計算するメジャーを決定する必要があります。
分析ビューには、計算済メジャーを作成するための使いやすいテンプレートが用意されています。
計算済メジャーを作成すると、分析ビューのメジャーのリストに表示されます。SQLでの問合せに使用できる計算メジャーは、いつでも作成できます。
データ分析ツールには、計算済メジャーを作成するための使いやすいテンプレートが用意されています。
メジャーに計算を追加するには、「計算済メジャーの追加」をクリックします。「計算」タブに、システム生成名が付けられた新しい計算が表示されます。
新しく作成した計算済メジャーをクリックします。
「メジャー名」フィールドに、計算済メジャーの名前を入力します。
「計算カテゴリ」ドロップダウンを使用して、「前回および将来の期間」、「累積集計」、「現在までの期間」、「パラレル期間」、「移動集計」、「共有」、「修飾データ参照」、「ランク付け」などのオプションのリストから計算の優先カテゴリを選択できます。
計算のカテゴリを選択すると、「計算テンプレート」が動的に変化します。
計算テンプレートの詳細は、計算テンプレートの使用を参照してください。
計算済メジャーの基礎にするメジャーおよび階層を選択します。
上矢印または下矢印をクリックして、「オフセット」の値を選択します。数値では、現在のメンバーから前後に移動するメンバーの数を指定します。レベル内のメンバーの順序は、階層で使用する属性ディメンションの定義によって異なります。デフォルト値は0で、これはPOSITION FROM BEGINNINGを表します。
「式」フィールドには、計算済メジャーで使用される式がリストされます。
分析ビューの作成時に、計算済メジャーはナビゲーション・ツリーの「計算済メジャー」フォルダに表示されます。
「作成」をクリックします確認を求める確認ダイアログ・ボックスが表示されます。分析ビューの作成を続行するには、「はい」を選択します。
分析ビューの作成後、作成を通知する成功メッセージが表示されます。
作成した分析ビューの編集時に、計算済メジャーはナビゲーション・ツリーの「計算」フォルダに表示されます。
インタフェースを初めて使用する場合、ワークシートのガイド・ツアーの「ツアー」アイコンをクリックすると、主な機能が強調表示され、情報が提供されます。
「ヘルプ」アイコンをクリックして、表示されているページのコンテキスト・ヘルプまたはオンライン・ヘルプを開きます。
分析ビューのデータ定義言語文を生成するには、「DDLを表示」をクリックします。
分析ビューの編集
分析ビューを編集して、データ・ソース、階層またはメジャーを変更できます。
分析ビューを編集するには、分析ビュー・アイテムの「アクション」アイコンをクリックし、「分析ビューの編集」をクリックします。「分析ビューの編集」画面でタブを選択し、必要に応じて変更します。
変更が完了したら、「更新」をクリックします。
親トピック: データ分析ツール
分析の操作
分析は1つのページに関する複数のレポートの集合であり、様々な分析ビューから収集された複数のデータ分析にすばやくアクセスできます。
分析を使用すると、パフォーマンスのモニター、レポートの作成、今後の作業の見積および目標の設定を実行できます。チャートやグラフを使用してパフォーマンスを視覚的に表現します。
「分析」ページにアクセスするには、「データ分析」ホーム・ページの「分析」タイルをクリックします。
親トピック: データ分析ツール
分析の表示
分析により、データのパフォーマンスに関するインサイトを得ることができます。
「分析」および「分析」ペインを使用して、分析ビューの検索または参照、分析の表示、アクセス権のあるレポートの表示ができます。「分析」をクリックすると、「分析」ペインを表示できるページに移動します。ここで、選択したデフォルトの階層レベルおよびメジャーを表示できます。分析ビュー・ブラウザからドロップ領域の行/列および値に、任意のレベルおよびメジャーをそれぞれドラッグ・アンド・ドロップできます。これにより、分析基準が定義されます。値が削除されると、データ分析ツールによって問合せが内部的に生成されます。分析の結果は、分析基準に一致する分析にレポート形式で表示されます。分析には複数のレポートを追加できます。レポートを確認して分析し、新しい分析として保存することもできます。保存できるのは分析のみであり、レポートは1つではありません。すべてのレポートを保存すると、単一の分析の一部になります。レポートには名前がありません。
親トピック: データ分析ツール
分析を構築するためのワークフロー
分析を構築するためのワークフローを次に示します。
- 有用な分析の作成:最初の分析を作成する前に、単一の分析ビューで有用な分析を作成できます。このようにして、分析を生成し、その分析に基づいて、分析に表示するレポートを作成できます。
- 分析の作成:分析からのデータを表示する分析を作成します。
- レポートの作成:分析には、相互に独立した複数のレポートを含めることができます。これは、様々な分析ビューから生成されたデータを比較および分析するために使用できます。
- 分析の保存:レポートとその分析を現在の状態で表示し、後で参照するために保存できるカスタマイズされた分析を作成します。
親トピック: データ分析ツール
データ分析ツールでの数値列の書式設定
数値列のカスタム書式設定を使用すると、データ分析ツールの数値列のマッピング・ウィザードを使用して、数値、通貨、パーセントなどの書式タイプを選択できます。
マッピング・ウィザードは、出力を表示する表形式モードおよびチャート・モードでのみ表示できます。
- 左側の「Table(表)」ブラウザ列から、数値列を列ドロップ領域にドラッグ・アンド・ドロップします。
- ドロップ領域の各列をクリックします。数値列の変更を実行できる「書式設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 使用可能なオプションは、選択した各列の書式タイプによって異なります。様々な書式タイプは、「数値」、「通貨」および「パーセント」です。
- フォーマット・タイプとして「数値」を選択すると、「フォーマット」ダイアログ・ボックスから次のオプションを使用できます。
- 精度:
桁の総数を表します。「デフォルト」、「0.0」、「0.00」または「0.000」を選択できます。
例: 数値1.2を表示するには、精度を0.0にマップします。
-
千の分割: この書式設定を使用すると、3番目の重要な図の後にカンマを挿入できます。たとえば、ドロップダウンから「1,234」を選択して、3454ではなく3,454の数値を表示します。
-
「省略形」を選択して、番号の短縮形を表示します。たとえば、1000を1kとして表示します。
-
Aggregation: This column performs aggregation operations such as Sum, Min, Max, Avg, Count and Distinct Count on the selected input column.
- 精度:
- 列が「通貨」タイプの場合、次のオプションを表示できます:
-
通貨の選択: ドロップダウン・リストから様々な通貨を選択できます。
「負の数値の強調表示」を選択して、負の数値を強調表示します。
「精度」、「千の分割」、「省略」および「集計」オプションを表示することもできます。
-
- 列が「パーセンテージ」タイプの場合は、「精度」、「千の分割」、「省略」および「集計」オプションを表示できます。
親トピック: データ分析ツール